マトリックス レザレクションズ

The Matrix Resurrections
2021
アメリカ
ラナ・ウォシャウスキー 監督・脚本・製作
アレクサンダル・ヘモン、デイヴィッド・ミッチェル 脚本
ジョニー・クリメック、トム・ティクヴァ 音楽
キアヌ・リーブス、、、トーマス・A・アンダーソン / ネオ(ゲームデザイナー)
キャリー=アン・モス、、、ティファニー / トリニティー
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、、、モーフィアス
ジョナサン・グロフ、、、スミス(デウス・マキナCEO)
ジェイダ・ピンケット・スミス、、、ナイオビ(アイオのリーダー)
ランベール・ウィルソン、、、メロヴィンジアン(エグザイルのリーダー)
ジェシカ・ヘンウィック、、、バッグス
ニール・パトリック・ハリス、、、アナリスト(セラピスト)
プリヤンカー・チョープラー・ジョナス、、、サティー
マックス・リーメルト、、、シェパード
アンドリュー・ルイス・コールドウェル、、、ジュード・ギャラガー
トビー・オンウメール、、、セコイア(ハッカー)
エレンディラ・イバラ、、、レキシー
ブライアン・J・スミス、、、バーグ
クリスティーナ・リッチ、、、グウィン・デ・ビア
チャド・スタエルスキ、、、チャド
エレン・ホルマン、、、エコー
かなり長い映画なのにうっかりポチっとしてしまった為、観る事となった(笑。
出て来る人もやたらと多いし、癖も強いし、実体なのかアバター(この言い方は無いようだ)なのか、コンピュータのデータに過ぎないのか、、、。
その場所も、夢か現か、仮想現実か、、、何をわたしは観ているのか、、、映画~エンターテイメントを観てるのよ(爆。

わたしは、実は「マトリックス」の3シリーズは観ていない。確か最初の「マトリックス」(1999)は観ていたけど、、、。
これSFには違いないが、あのキアヌ・リーブスの弾丸を避ける余りにも有名なポーズだけでご馳走様となっていて、、、
キアヌ・リーブスのクールさとエージェント・スミスのしつっこさの印象しかない。
「マトリックス リローデッド」、「マトリックス レボリューションズ」は恐らく観ていないと思う。
それで4作目をいきなり観て、どうのこうの言う権利はないと言う前に、何だか分からない(爆。
ただ、キアヌ・リーブスもキャリー=アン・モスもお年は召されましたな。
モーフィアスはやはりローレンス・フィッシュバーンがしっくりくる。一度以前観ただけなのに、存在感というものは大きい。

通常の感想の書き方は無理なので、印象的な所だけを箇条書きしたい。
若い人々がいっぱい出ているが誰が誰なのか、、、。
把握は難しいが、後半に現れるサティーと言う子がとても印象に残った。
こうした空間である。突然出て来て凄い役割を担っても不思議な感じはしない。
AIの作る仮想世界で人間の体力?が発電エネルギーとして使われているというところからして奇抜な発想。
トーマス・A・アンダーソンとトリニティーの接触によって生じるエネルギーがとりわけ凄いらしい。
接触し過ぎると危険という事で、ふたりの距離が重要なんだと、、、。
空間の安定のために。ふ~んそうなんだ(ローラではない)。

面白いVFXだなあと思ったのは、オリジナルモーフィアスが粒子状の塊で現れた姿。
何でもプログラムが現実世界にアクセスしたモーフィアスのようで、「エクソモーフィック粒子コーデックス」と言うようだ。
だいたい、ここに出てくる人たちは、皆仮想現実の空間に現象しており、オリジナルは船の中とかで「アップルシード」みたいに首にコネクタ挿して分身を形成し活躍させている。
つまりそのフィールドには、コンピュータプログラムの実体化したモノと人間のオリジナルから形成されたモノがほぼ同様の人型で出現して会話したり争ったりしているのね。でもその確認は船?の中のモニターのデータの動きで確認しているようだ。現実的な像ではなく。

「鏡のハッキングは大変だ」と言うのも印象に残る。
確かに鏡から出入りしていた。それ以上のコメントはわたしには無理(笑。
「モーダル」もパソコンの別窓という感じで捉えてよいようだ。
現ブラウザに対するメタレベルのブラウザ。
それで何となくわかる。こういうSFはとかくIT用語を利用する。

ともかく、何をどうしようとか言う前に、この物語は、ネオとトリニティーの純愛物語なのね。
誰がどうなろうが、どんな犠牲を払おうが、トーマスは愛するトリニティーを救うという。
でもそれが多大なエネルギーを得る事にもなるのなら皆も協力する、という噺だったのかどうなのか、、、。
その辺、わたしにはどうもはっきりしないのだが、、、
なんせ、機械同士が電力の争奪の為に闘ったとか言っているし。
そうそう戦闘ゲームの要素も強かった。特に終盤。
あの辺、「バイオハザード」の対ゾンビの闘いのイメージに近い。照明演出も含め。

VFXが凄いわね。初代モーフィアスの粒子状の姿など、かなりパワフルな3D造形だ。
迫力も充分であったが、格闘シーンがどうも今一つなもたつく感じであった。
もう少しシャープな動きが欲しい。
キアヌ・リーブスよりキャリー=アン・モスに切れが感じられる。
全体として緻密に煉られたSFアクション映画であった。
AmazonPrimeにて

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