ジャスティス・リーグ

Justice League
2017
アメリカ
ザック・スナイダー 監督・原案
クリス・テリオ 脚本・原案
ジョス・ウェドン 脚本
DCコミックス 原作
ダニー・エルフマン 音楽
シグリッド『Everybody Knows』、ゲイリー・クラーク・ジュニア『カム・トゥゲザー』主題歌
ヘンリー・カヴィル、、、クラーク・ケント / スーパーマン
ベン・アフレック、、、ブルース・ウェイン / バットマン
ガル・ガドット、、、ダイアナ・プリンス / ワンダーウーマン
エズラ・ミラー、、、バリー・アレン / フラッシュ
ジェイソン・モモア、、、アーサー・カリー / アクアマン
レイ・フィッシャー、、、ビクター・ストーン / サイボーグ
エイミー・アダムス、、、ロイス・レイン(スーパーマンの恋人)
ジェレミー・アイアンズ、、、アルフレッド・ペニーワース(ウェイン家の執事、オペレーター)
ダイアン・レイン 、、、マーサ・ケント(クラーク・ケントの育ての親)
キアラン・ハインズ、、、ステッペンウルフ(ニューゴッズの一員)
アンバー・ハード、、、メラ(「マザーボックス」を守護するアトランティス人)
3つの「マザーボックス」を巡る噺、、、でもないな。
とても爽快(詳しいことは分からぬが)。
ジャスティス・リーグというヒーロー大集合の豪華企画である。
ともかく明るく楽しい映画だ。

オールスターが集まって思いっきりそれぞれのカッコ良いとこ魅せる映画だ。
その多彩なアクションを追ってゆけばよい。
結構、愉しめる。
悪のテッペンウルフもかなり手強い。
ハラハラする程ではないが、スリリング。

わたしはDCコミックとマーベル・コミックの違いとか全く詳しくなく、これまでにも余り観て来なかったので、ちょっと整理しておきたい。
コミックは、基本読まないので、映像作品となったものを念頭に(変わらないが取り敢えず映画をもとに)。
DC陣営はスーパーマンとバットマンというヒーローに加え、レックス・ルーサーとジョーカーなどの強力な悪役がいる。
それからワンダーウーマンというヒロインも。皆超人であったり凄いメカを武器に持っていたり、、、
マーベル陣営は、アイアンマン。バットマンもそうだが、高性能スーツで闘う。しかもバットマン同様大富豪。
そしてスパイダーマン。蜘蛛に噛まれて超人になった若きヒーロー。
キャプテン・アメリカは、アベンジャーズで人気を得たか。マーベルのヒーローチームである。
丁度、DCのジャスティス・リーグに当たる。

ジャスティス・リーグは、スーパーマンとバットマンにワンダーウーマンが中核を成し、マーシャン・マンハンター、フラッシュ、グリーンランタン、アクアマンの7人が「オリジナル7」としての構成となる。場合によっては更にヒーローが加わる。もうお祭り騒ぎだな。
忘れてならないのは、スーパーヴィランの存在である。特にジョーカーやハーレイ・クインは主役としても魅力的。
スーサイド・スクワッドなど。わたしは、ハーレイ・クインのファン。ワンダーウーマンも素敵だけど(笑。
アベンジャーズは、アイアンマンとソーとキャプテン・アメリカの3人が中核であり、スパイダーマンやハルクなどがそれに加わる。
もうアベンジャーズで4作ある。そちらの活躍の方が人気は高いか。
つまりオールスター映画では、アベンジャーズ(マーベル)の方がメジャーで、スーパーヴィラン映画ではDCのスーサイド・スクワッドなどが弾けている状況か。
そう言えば、自分がそのヒーローだぞと公表しているのは、アベンジャーズ側か。アイアンマンとか。
スーパーマンは眼鏡とスーツがオシャレなクラーク・ケントとして平日は過ごしている(スーツを脱いでそのまま飛んでゆくところが格好良い)。結局、わたしはほとんどアメコミの知識は無い。ただ、この手の映画は好きだ。

さて、この噺は死んだスーパーマンを「箱」の力で蘇らせて、ジャスティス・リーグ として力を結集しステッペンウルフをやっつけるというもの。ステッペンウルフとはかつて地球に置き忘れた「マザーボックス」を取り戻しに来た悪者だという。
この「マザーボックス」があれば、スーパーマンが生き返るというので、先ずはジャスティス・リーグがそれを使う。
蘇ったスーパーマンはDC仲間のヒーローたちが敵に見えたみたいで、激しく突っかかって来る。
しかし恋人はちゃんと認識する。育てのママもしっかり分かる。
そこから記憶が戻ったみたい。
ちゃんと闘いの場に参戦して来る。こうでなくちゃ、というタイミングで。
やはりヒーローのなかのヒーローなのね。
ステッペンウルフは「箱」に勝手に触るんじゃない、と怒りまくる。

わたしは、フラッシュというキャラが面白かった。スーパーマンと競争して互角なのだ。
見た目がとっても素早そうなところが、絵的にもともかく楽しい。まさにフラッシュだねえ。軽めなにいちゃんというところも。
それからサイボーグ、メカ的にキラキラしていて良い。
サイボーグ009を彷彿させるキャラで親近感?がある。
メカ~システムにとても詳しそうで頼りになるが、ちょっと弱そうだった。
一番タフなのはワンダーウーマンかな。
いくらハードに闘っても傷もなければ、メイクも乱れない。終始爽やかでアッパレである。

それに引き換えメインキャラのバットマンがやけに鈍重な感じで、ここで必殺技を繰り出すかと思ったところで何も出ない。
やり手の執事アルフレッドが色々とオペレートしてくれてるはずなのに、技が乏し過ぎる。
もうちょっとおおっと思わせる奥義を見せて欲しかった。
ともかく重い印象だけが残ったのだが。
それを謂ったら、アクアマンも今一つ。
顔だけやたら強そうで、圧倒的なパワーを期待してしまうが、その場は設定されていなかった。
皆、それぞれ持ち味は分かり、強さも演出はされているのだが、超人なのだから、凄まじいものが見たい。特異なものを感じたいのだ。
どんなに闘っても綺麗なままのワンダーウーマンが最もワンダーに思えた。
ステッペンウルフはあれまあ、手下の蟲にやられるという呆気ない最期であった。ホントかよと思った。

「希望は車のキーのようだ」車を処分してしまったわたしには、何か虚しい。
実娘の自殺で、監督のザック・スナイダーと彼の妻でプロデューサーのデボラ・スナイダーが途中降板となる。
ショッキングな耐え難い噺だ。
そして『アベンジャーズ』の監督ジョス・ウェドンがその後を継ぎ完成させたという背景を知り驚く。
つまり、DCだかマーベルだか分らぬ作品となったのかしら。両方のいいとこどりなら良いが。
わたしが両方の作風に疎いので、何とも言えない。
もうちょっと弾けて欲しかったが、そこそこ面白かった。
監督夫妻には、お気の毒としか言いようがない。
AmazonPrimeにて

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