トラ、パトロールから戻る

今回はこれまでで一番長期にわたる5日間パトロールに出ていたトラが帰還した。
(最近は、「雲黒斎」とも呼ばれるようになったが)。
「お前なにやってたんだよ」と謂うところであるが、まずは基本総合栄養食と水をしっかり摂らせその後、ゼリー仕立てのプリプリおやつで一息ついたところで、お医者用の籠に入れて風呂場に連れて行きしっかりとシャワーを浴びせた。
障った感じとても汚れていたのだ。
還って来るなり何すんだという勢いであちこち逃げ回るが、観念して隅っこで固まったところを集中してシャワーを浴びせ石鹸スポンジで優し目にゴシゴシして流す。
また籠に入れてケージの外からドライヤーでもかけるかと思っていたがもう籠には入らない。仕方ないので逃げ出したところを押さえてタオルで拭いたが、そこそこで断念。
まあこの気候だし放っておけば乾くか、、、で終わり。
こちらから撫でられたりは好きではないのに、向こうからはしょっちゅう鳴いてきたり体や頭や尻尾を擦りつけてくる。
おやつをねだるのだが、以前ほどがつがつ食べない。
ともかく自分主体で何やら遊びたいのだ。
そういう場を求めているのだ。
昨日の夕方、今日のブログに書こうかと思い、「脂肪の塊」というのを観てみたのだが、噺にならない。
丁度そこで頻繁に流れるストリングス調のチープなBGMテーマがあるがそれに象徴される詰まらぬ内容であった。
出口なく耐え難い泥沼に嵌って藻掻く男女の様子は見て取れるが、それで何なのか、どうなるのか、である。
そんなもの自体、見たくもない。
出口の見えない停滞感に次第に感覚がマヒして来る煮詰まった日常というのはある。
猫だってそれには耐え切れなくなる。
外の状況を確認しようとしてもおかしくはない。
しかし外もまた内なのだ。
「風景はコード化されていた」(J・G・バラード)
やはりとことん対峙するしかない。
罅割れを見つけることが出来るかも知れぬ。
何にも動じない強い意志~念をもつこと。
- 関連記事
-
- 20日の朝から、、、
- 物語から逃れて
- トラ、パトロールから戻る
- トラが出入りを繰り返す
- 娘の修学旅行