W・シャトナーの世界の怪奇現象 Ⅷ

これがSeason1の最後、エピソード8 - 奇跡の生還である。
最初から全部観る気はなかったのだが、この最後の章は、やはり観てみた。
危機的状況において人に何ができるのか、それには興味がある。
まあ、こんなことあったよ、どまりではあるが(笑。
それでも気に留めたいところはある。
旅客機墜落で独りだけ生き残り、ベトナムの密林で8日間捜索隊が来るまで持ちこたえた女性。
彼女は他の人と違うとしたらお腹が苦しいからシートベルトをしなかった事くらい。
隣りに座っていた彼氏は急降下するときは手を握り合っていたというが、即死であったという。
シートベルトの差なのか、その他の微妙な(未知の)要因があるはずだが、それらについては分からず仕舞い。
その時固有の複雑な力学が働いたはずだ。フライトレコーダーをいくら詳細に分析しても、これをシミュレートするのは不可能だろう。
何故その女性が助かったかなんて、まず分かるまい。
そうなのだ、何故彼女だけが助かったのかは、”分からない”のだ。
ただ本人は、内なる声~ハイアーセルフか~に従って助けを待ったと。
即死でなくとも8日何も出来なければ餓死である。骨折していて動けない。しかし知恵が色々と授けられたみたいである。
手の届く範囲で、雨水を貯めるアルミホイルによる受け皿製作とか、、、。
スカイダイビングでパラシュートが開かず、インストラクターと共に4500m上空から落下した人。
フリーフォール後に開くべくパラシュートが開かず仕舞いでは、シンプルにフルにフリーフォールでないの。男だねえ。
ただ飛び降りたとしたら4500m、、、あり得ない。重力加速度は約9.8 m / s2である。160kmくらいの速度で落下。
生きた心地はしないだろう。わたしはジェットコースターも無理派である。こんなの飛んでもない。
しかし酷い骨折はしたが、2人とも意識はあり動けないが助けを求めて叫んだという。
回復には長い時間を要したが、助かり回復したのだ。
何故死なずに済んだか、、、アドレナリンの過剰放出。血液の量が増し筋肉が強靭になる。骨格や結合組織を保護する、にせよ、助かった理由は、分からないそうだ。
奇跡的に助かるとか新聞に書かれ少しの間、有名人になるが、何故生還出来たかは分からない。
次は隣を走っていた車が、自転車の少年を轢いてしまい、その車の下から彼を救出した男の例。
彼は体格は良いにせよ、その車は1tを軽く超える重量だ。
しかし彼は素手で車を持ち上げ下に挟まって倒れている少年を救い出した。
よく言われる火事場のバカ力か?
ともかく、是が非でも少年を救おうと死力を尽くしたということであろう。
もうあんなことは出来ないと本人も言う。
大変なご苦労であるが、それだけの事でもある。
人にはそういった潜在能力が眠っており、急場で覚醒する場合があるという事か。
筋肉には極限状態で発揮される力があるという。
(それでキン肉マンなどのスーパーヒーローもいるのか)。
「力を発揮するには理由がいるんだ」(その男性曰く)。
「揺ぎ無い決意が爆発的エネルギーを生むのだ」と言っているが、車を持ち上げた人は当てはまるが、、、。
他の件については、違う要素が絡んでいる。
根性で何でも乗り越えられるかもとか思ってしまうヒトが出そう。
タイタニック号の悲劇がここでも取り上げられる。
(最近、それを見学に行ったタイタン号の悲劇も記憶に新しい。爆縮)。
パン焼き係の男性が、ボートに乗るのを拒まれ長いこと氷点下の冷たい海に浸かっていたが、他の人が10分で命を失うところ、2時間漂った末に救出されたという。
何故彼はこんなに冷たい海水に長い時間浸かっていても助かったのか。
本人曰く、海に落ちる前にかなりウィスキーを呑んで暖まっていたからだ、そうだ。
普通、酒呑んで海に入ればそれだけで死んだりする(たこ八郎氏もそれで亡くなっている)。
逆に血管の拡張により低体温症になり易いという。
アルコールの酔いでパニックにならなかったことが精神的に良かったのでは、という意見もあったそうな。気の持ち方か。
恐怖の回避は確かに大きいはずだが。彼は直ぐに船の仕事に復帰したという。
6歳の少年が森で家族と逸れ一人彷徨い、平坦な道ではないおよそ30kmを移動し、民家に助けられた。
レスキュー隊が森の中、街路からも空からも名前を呼び続けて捜索をしたが、結局森から街路に出て来たところを近くの家の人に保護された形らしい。
行方不明となった午後から翌日8時まで、歩き続けたようである。
その間、自分の感覚~気持ちに素直に従って歩いたという。
ちょっと違うぞという時は戻り、安心して歩ける方向に向けて進んだようだ。
内なることばに耳を澄ませという事か。
ともかく、何かを感じ取り進むべき方向を選んだことは確かのよう。
こういう時に必ず出て来る「高次の存在と繋がったのよ」スピリチュアル~メタフィジカル系の人も登場。
解説してくれるが謂うことは皆同じで分かり切っているし陳腐。
最後に車の運転中に知人でもあり事故死したダイアナ妃のイメージが眼前に浮かび上がり、車を路肩に停めたことで、玉突き追突事故を免れた女性のエピソード。
大事故でかなりの台数の車が滅茶苦茶になっていたが、その女性の車だけ無傷で助かる。
当日霧が深く安全運転していたが、ダイアナ妃の顔をまざまざと観て直ぐに走るのを思い留まったという。
少し前に彼女が事故死していた。直ぐにピンと来たそうだ。
彼女の中の潜在意識の発動による危機回避か、実際にダイアナ妃が危険を知らせてくれたのか。
彼女は、後者を取っていた。そういったネットワークもあるのかも知れない。
番組によってどちらに持ってゆきたいかが決まるところだろう。
結局、急場にあれば「内なることばに従え」ということ。
後は、アドレナリン大放出で気力をもって立ち向かえ、という感じか。
酒に頼るのは、ヒトによると思う。
W・シャトナーさんとはひとまずさようなら。
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