W・シャトナーの世界の怪奇現象 Ⅴ

エピソード4 - 奇怪な未確認生物は、無理(笑。
「未確認生物」はお噺になっていない。
ともかく、未確認生物は、シーラカンスのような昔に絶滅したと思っていたモノが生き残っていたり、彗星から或る時にやって来て地上で進化した特別な系の生物であるとか、、、。タコなどそれではないか、怪しい。
などというのも面白いが、、、ほぼ全て噂話と憶測の域を出ない聴いてもそのママ忘れるようなものであった。
そもそも「未確認生物」なので対象自体があやふやで、その何だかイメージすら定まらないものについてあれこれ覚束ないことを言っても何だかワケわからんということにしかなるまい(最初からはっきりしている。テーマが不味い)。
もうこのシリーズやめようかと思ったが、もう一つ観る事にしてみる。とりあえず。
エピソード5 - 風変わりな儀式
「儀式」の意味と力が問われる。
火渡り儀式から紹介される。
これは世界中の各地で行われている儀式の中ではメジャーな部類か。
確かに炭が真っ赤に燃えているところを6mくらい素足で渡るのだ。
温度は500℃から700℃は上がるという。
普通、人は70℃で火傷をする。
だが、儀式の参加者はちゃんと手順を踏んで行った者は火傷をせず渡り切るという。
この(手順も含めた)儀式とは何か?
確かにこのような強烈なものから探る方が分かり易いか。
灰が充分熱ければ蒸気の薄い膜が皮膚と炭との間に生じ熱伝導が阻害されるという。
ホントか?それでも蒸気の熱さで普通に火傷しそうに思うが、、、。
ベテラン火渡り行者の謂うには、火傷をするかしないかは、心構え次第だと言う(この方が説得力は感じる)。
実際に火渡りする前に手順として、エネルギーを高めるエクササイズをするのだ。
参加者だけでなく周りで見守る関係者全員で踊ったり瞑想するなど、気持ちの高揚をMaxに持ってゆく。
そして一種の興奮状態で一気に渡り切ってしまう!
極度の覚醒状態が現れコルチゾールのようなホルモンが過剰に分泌され痛みも感じなくなるのだ。
心拍数もかなり上がっているが、当事者と観客もがほぼ同じ数値で同期すると。
参加者も見守る者も同じ状態で~どうやらここが肝心な所らしい。大きな共振の場を作るのか?
観客との共同体的な経験となることが儀式とも謂える。

右腕の強い痛みを或る日感じ、その治療に幾つもの病院に行って診て貰うがさっぱり原因が掴めず、痛みも全く取れない。
生活に支障が出たが、そのままの状態で2年が過ぎた頃、彼女はブードゥー教の存在を知る。
色々調べると、ブードゥー教の術者は、こころとからだの関係を深く理解しているという認識に至った。
そこで彼女はブードゥー教の術者を訪ねる。彼は凄い高級なホテルのオーナーでもあった(つまり儲かっているのだ。それも信用を示すか)。彼は彼女に対し「本気か」と聞いたそうだ。飛行機で長旅でやって来てダメとか言われたら堪ったもんじゃない。「勿論」と返す。すると直ぐに施術~儀式に入った、、、。
彼女の一番痛む個所を触ってゆくと、術者は「黒い猫の形をした悪霊が憑いておる」と言う。
そしておもむろに、そこからソレを引き剥がすように取り除いたという。
帰りの空港では嘘のように何の痛みも残っていなかったそうな。
良い噺である。

定番の儀式と言えば、エクソシストであろう。
でもホントにポルターガイストとかあるのか、わたしにとって未知の領域に思えて来たのだが、、、。
やはり向うではホントにあるのね。日本では見たことないけど、悪魔は来日しないのか。
ある家に引っ越して来た母と子供3人の家族が次々に不可解な現象に巻き込まれる。
まあ、典型的なエクソシスト映画で観られるアレである。声がしたり物音が響いたり、人影が見えたり足跡があったり、物が移動したりの、、、しかし家族は不安と恐れに苛まれ憔悴しきる。
母に事情を聴くが、関係者も警察も何か特別なことが起きていることを察する。
「そういえばあそこの娘の様子が変わっていた。ベッドの上に浮かんでいたんだ」って飛んでもなく変わってるでしょ。感心してる場合じゃないわ。もう大変な事態になっていることに気づいた人々は、教会に連絡する。
これってそれなんじゃない、という感じでベテランエクソシストが、儀式を執り行う許可を得る(許可が降りないと出来ないのだ)。
聖書や十字架、聖水をもって、悪魔に語り、神に語り、、、ラテン語で、、、。
それを繰り返すうちに対象の悪魔的な所作や表情が消え、悪魔も退散したことが確認される。
1件落着。この過程でそれほど怖い現象は見られなかった。良かった。

イスラエルで干ばつが続き、人々は大変困っていた。これでは農業がまるで出来ない。
それが5年ほど続いた。よく我慢したものだ。
そこで主席ラビが人々に呼びかける。嘆きの壁に向かい全員で祈るのだ!と。
皆が正装して厳粛な儀式を行う。只管祈り続ける。
そう祈りの力が試されるのだ。
集団の祈りの力がどう作用するか。
すると2週間後に漸く雨が降り始めるのだった。
単に干ばつが終わっただけだとか罰当たりな見解を述べる科学者もいたが、ずっと降らなかった雨がこのタイミングで降り出したのだ。わたしは祈りの成果と取りたい。
儀式はわれわれの思想や信条を表現したものであり、霊的フィールドを作り出し、大いなる力を与えてくれるのだ、で締めくくっていた。
わたしは「変化を起こす力」としてそれに注目したい。
今後、使える形に持ってゆきたい。考える余地あり。
死~葬式と格闘技と言う残酷な儀式についてのレポートもあったが、別にこれというものでもなかった。
もうこのシリーズ物もこの辺で、ということにしようかと思う。
AmazonPrimeにて
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