ヘル・レイザー

Hellraiser
1987
イギリス
クライヴ・バーカー 監督・脚本
クライヴ・バーカー『ヘルバウンド・ハート』原作
クリストファー・ヤング 音楽
アシュレイ・ローレンス、、、カースティ・コットン(フランクの娘)
アンドリュー・ロビンソン、、、ラリー・コットン (フランクの弟)
クレア・ヒギンズ、、、ジュリア・コットン(ラリーの妻、カースティの義母)
ショーン・チャップマン、、、フランク・コットン (ラリーの兄、カースティの父)
ロバート・ハインズ、、、スティーヴ (カースティの彼氏)
ダグ・ブラッドレイ、、、魔道士ピンヘッド
グレース・カービー、、、魔道士フィメール
ニコラス・ヴィンス、、、魔道士チャタラー
サイモン・バムフォード、、、魔道士バターボール
「ルマルシャンの箱」という立体パズルがキイ・ガジェットとなる。
そのパズルを実行すると快楽が味わえると謂うのだが、魔導師が4体顕われ、肉体は引き裂かれ失われてしまう。
究極の快楽と苦痛を知るそうだ。少なくとも快楽を味わっているようには見えなかったが。
苦痛だけは感じられたが、、、。
そういうの好きな人もいるみたいだし、それはそれでよい。

まず「ルマルシャンの箱」というのが超然と存在する。
捨てても火に投げ込んでもびくともしないキューブであり魔物がちゃんと回収してはそれを使う人間のもとへ渡って行くようだ。
だが、その箱の由来や背景や目的は分からない。説明となるシーンはほぼないのだ。ただそれを使った者は人間界には戻ることは無理だ。身体が無いのではどうにもならない。
しかしここではラリーと謂う男が無理やり人を殺し血を吸って体を得てゆく。
血を吸い取る生贄男たちはフランクの愛人であるジュリアが誘惑して連れて来るのだ。
干乾びたからだから徐々に骨や肉が付き始め、段々人間の姿に近づき、最後は弟を殺して普通の人間と区別はつかない「弟の姿」となる。
これで良しと思ったところであったが、弟の娘カースティが父が殺されていることを知り、父だと思っていた者が魔物のフランクであることに気付く。

そして父の姿をしたフランクと義母であり魔物フランクの愛人であるジュリアにカースティは襲われる。
しかもフランクとその愛人の義母から逃げる際に例のキューブを持ってきてしまう。
そして天性のキューブ使いであったか、キューブを回して実行してしまうのだ。
お前は「ルマルシャンの箱」で我々を召喚したなあ~と彼女のところに4魔導師が現れ、おまえも快楽を知りたいのか~と肉体を破壊しようとする。
わたしはそんなつもりじゃないわ。叔父のフランクが逃げたのよ、彼の居場所教えるからわたしに構わないで、と伝える。
何だこいつらフランクがなにやってるのか把握してないのか。
攻防戦となるが、魔導師は圧倒的である。しかしキューブパズルの申し子カースティは、キューブを回しながらエイっとばかりに一体ずつ魔物を封じ込めてゆく。こりゃ天才かも。その使い方をいつ会得したのかは分からないが、キューブを回転させながら、ついに皆封じ込めてしまう。これ以外に魔物の処理は不可能であろう。

ということで、 キューブパズルの得意な少女カースティの勝利に終わる。
この物語でも彼女を助けにタイミングよく乗り込んで来た彼氏のスティーヴは何の役にも立たない。
定番である。
そしてこの物語は、その7とかまで続いているそうだが、まず続編に繋ぐ、魔物が火の中から「ルマルシャンの箱」を取り出して夜空に消えていくところで終わり。
続きは、”2”を見ましょうということになる。
CGはほぼ無く、全部ウルトラQと同等の特撮勝負であったが、今のVFXに見劣りするようなクオリティーではない。
充分、頑張っていた。
2も観るかも。
U-Nextにて

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