トラ又もや外遊か、と思いきや

昨日、トラ(猫)が突然、長女の部屋から姿を消す。
扉もベランダへのサッシも全部閉めてあったのに、と思いつつ小さな出窓も確認してみると何とそこの網戸が全て破れているではないの、、、そこから屋根をつたえば簡単に外には降りられる、、、。
またしても、、、と思ったが、前回も前々回も5日、3日で帰って来たので、まあ一周間は様子をみようという事になる。
気候も良くなってきて寒さの心配は無いし風は強いが大丈夫だろうということで、久しぶりに猫のいない一夜を過ごした。
勿論、前の時のように玄関先に餌と水は置いておき、、、。
すると何と今朝、それもかなりの早朝である。2階の廊下で「にゃ~にゃ~」声がするではないか。
何とか起き上がり、時計を見れば、まだ4時過ぎというところ、あれまあトラちゃんお早いお帰りね~と言って取り敢えず餌をあげるが食べようとしない。前回は何やら聞いたこともないことばみたいなのを喋りながらガツガツ食べたのだが、お腹も空いていないくらいのスパンで戻ったのね。
2階は全て部屋の扉はきっちり閉めてあるので、いきなり廊下に存在することは不可能。
とあらば、一階から廊下を上がってやって来たことになる。
何処から来たのかと謂えば、勿論異常に朝の早い母親の部屋から中に入ったのだ。
母は起きた瞬間、全ての窓という窓を開け放つのだ。きっと何かのお告げでも受け取るために違いない。
だから猫はその前で待っていれば、サッと入ることが出来る。
しかし母は猫の入ったことは全く気付かない。
そうしたものだ。宇宙の摂理に適っている。
後で、実は猫が昨日外遊に出て今朝帰還したことを妻から初めて聞くと、そういえば昨日外でトラそっくりの猫に出逢い、「トラちゃんか?」と聞いたら向うの猫がじっとこっちを見ていて、ふたりで暫くの間ずっと見つめ合っていたそうだ。
そのままふたりとも踵を返して離れて行ったようだが。
トラもきっと答えようがなかったのだ。
トラでなくても誰もが答えられまい。
そうしたものだ。宇宙の摂理に適っている。
空いた窓から何が入って来るかは分からない。
常に宇宙線は我々に降り注ぎ、ニュートリノは地球を射抜いて行く。
勿論、我々は磁場と大気に守られアイデンティティは保たれ何となく生きてはいるが、、、。
マレビトも音連れていたかも知れない。
もしかしたらこの「にゃ~」かも知れなかった。
