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水曜日のエミリア

natalie portman
LOVE AND OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS THE OTHER WOMAN
2009年
アメリカ

ドン・ルース監督・監督
アイアレット・ウォルドマン小説「偶然の恋人」原作


ナタリー・ポートマン(製作総指揮) 、、、エミリア(新人弁護士)
スコット・コーエン 、、、ジャック(エミリアの弁護士の夫)
チャーリー・ターハン 、、、ウィリアム(キャロリンの子)
リサ・クドロー 、、、キャロリン(小児科医、ジャックの前妻)


この映画は、ナタリー・ポートマンの表出したいものであるのか、訴えたいものであるのか。
登場人物たちは、みな悩みや問題を抱えている。
かなり健気に、一生懸命生きている。
特に、エミリア(ポートマン)の母親は、悟った大人という境地にあり、義理の息子は生意気に魅力的な人間に成長していきそうである。エミリア自身も自分に誠実に真っ直ぐに生きようともがいているところは、よく分かる。
しかし、これといって共感できたり感情移入できるひとはいない。
感情では観れない映画であった。
特別変わった問題や人を扱ったものではなく、日常的で普遍性のある問題を描いた、しかもかなりしっかりつくられたものであり好感の持てるものであることは言うまでもないが。
アメリカ的と言えば、そうであるがハリウッドではない。繊細ではあるが染み込むタイプの表現ではない。

ここでもやはりというか、男たち(大人の)は、基本受身で、衝動的で、逃げ腰である。
特に男女間においては、そうである。
元妻の終盤の頼りがいのある男らしさなど、女性の方がやはりしっかりしている。
ナタリー自身、製作・総指揮をとったこの映画で特に顕にしたかった部分か?
男女間を問わず、人生や人間関係の機微をよく表した話にもなっている。

自分の実子が3日で突然死したことに対しずっと心を苛まれていたように見えたが、自分が窒息死させたのではという疑惑に耐えられぬ思いをしていたことが、元妻の計らいで、思いもかけずだが、こちらがわには分かってしまう。
愛娘の死に対してではなく自分が殺してしまったのではないかという可能性に怯えていたと言ったほうがよいか。
ここでの彼女にとっての死の重みは人間関係上のものであり、存在に対する重みではない。

しかし、優柔不断でエミリアとの子供が出来たきっかけで再婚となり、元妻の教育上の横槍や家族間の不和に耐えられず「もういやだ」とエミリアを追い出し、またしばらく後には彼女に対しディナーに誘う、なんとかならないかという、ある意味この物語の基調において混乱の円環を生成している旦那という装置に対し、息子はエミリアに対し心を開き、「ぼくは仏教徒になる。妹の生まれ変わりをこの世で見つけたら必ずエミリアに教えるよ。」と言う。
この息子のおかげで、物語自体、円環構造から抜け出る。
人間関係から魂の場所へと身体が開ける(延びる)。
死を見据えた存在学が垣間見える。

旦那とも元の鞘に収まることとなるだろうが、以前の反復はしないと思われる。
ナタリー・ポートマン自身の身体性の表出と見てよいか。
演技も含めてかなりの人であることは分かる。
もう一作、彼女の作品を観てみたい。

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