コンフィデンスマンjp 英雄編

2021
田中亮 監督
古沢良太 脚本
長澤まさみ、、、ダー子
東出昌大、、、ボクちゃん
小手伸也、、、五十嵐
小日向文世、、、リチャード
松重豊、、、丹波
瀬戸康史、、、マルセル真梨邑
城田優、、、ジェラール・ゴンザレス
生田絵梨花、、、畠山麗奈
広末涼子、、、韮山波子
織田梨沙、、、モナコ
関水渚、、、コックリ
赤ペン瀧川、、、ちょび髭
石黒賢、、、城ヶ崎善三
梶原善、、、奪われた男(出番を赤星に奪われる)
徳永えり、、、海上自衛官
高嶋政宏、、、政府官僚
生瀬勝久、、、ホウ・ナムシェン
真木よう子、、、謎の女(本物のマルセル真梨邑)
角野卓造、、、三代目ツチノコ
江口洋介、、、赤星栄介
今日もWOWOWから撮っておいたものからババ抜きの要領で。

マルタ島ヴァレッタが舞台。ホントに?だとすれば金はかけてる。キャストも豪華だし。
絡みも多い。「おさかな」はスペイン人マフィアのゴンザレスの「踊るビーナス」を3人がそれぞれ狙うが、インターポールのマルセル真梨邑も「ツチノコ」逮捕に乱入し、日本からは、警察官丹波が詐欺師トリオの逮捕に、更に彼らのライバルでもあるマフィアのボスの赤星も加わる。そして最後には本物のフランスのインターポールエリート捜査官が乗り込む、、、。駒が多い。
だが、実はそれも最初に取り決めた役割であり、ホントの目的は偽ツチノコ退治にあった、、、。
凝っているというか胡散臭い噺である。

いつもこんな感じに逆戻ししながら辻褄あわせをして見せるのが~これは伏線回収とは違う~お決まりのようだが、どうもそこを分かっているならこんな子芝居必要ないだろ、みたいなところが見つかったりする。
今回も一点ばかりかなり変なからくり証がある。
偽ツチノコが森の中に作っていたお宝部屋の偽の建物を近くに予め作っておき、偽標識で誘い込んだ彼から指紋認証とパスワードを抜き取る細工をして、直ぐ隣の本物の部屋からまんまとお宝美術品を全て奪うという説明があったが、偽の部屋の作りは分からないはずなのに何故作れたのか。全く違えばツチノコもこれはおかしいと気づく。

この映画、前にも想ったが、よくこんな複雑な取り決めを事前に練ることが出来たのか、という点。
状況や流れの変化でパタンも幾つか用意しておく必要もあろう。
どの時点で仕掛けた罠に嵌るとか、気づくとか、たまたまとか外れる場合もあろう。
それに合わせて3人がこうも臨機応変に動いたり、シンクロしたり出来るか?
そもそも上記の建物突き止めてから偽物を作るまでどれくらいなの?ほとんど時間も経っていない。
向うで作るのだからその道の専門家に頼んで、コピーと設計と資材調達と大工まで集めてどれくらいかかるか。
変なものを作れば直ぐバレて計画も台無しだし。
そういうところが、イージー過ぎる。
この変な種明かし?をここまでする必要はない。

噺自体が騙しの世界だが、映画そのものがインチキ臭いのだ(笑。
もっと普通の映画で良い。
だが何故観たのかといえば、イクちゃんが出ているからに決まってる。
最近では一番弟子の久保さんが大河ドラマにも出るという。
(久保さんがどんどん逞しくなっている。一緒に何かやればよいのに)。
イクちゃんにも是非、主演で映画に出て貰いたい。齋藤飛鳥嬢みたいに主役で頼む(もう二度も主役やってる)。

ただ、こういう感じで人を派手に騙し大金を稼ぐ飛んだ人生も気持ち良かろう。
超人的な仕掛け作りや打ち合わせ(何処でどういうタイミングでやってるのか分からん)や学習が必要だが、楽しくやれれば言うことない。
まあ、これくらいお気楽に生きて行ければ、多分相当なことが出来ると思う。
仲間であるぼくちゃんをいつも騙して利用するし。
五十嵐は八方美人で皆を騙すし、でもダーコに上手く使われてる、それが彼の狙いか。
最終的に誰もかれもが「こねこちゃん」(笑。
(このお膳立て自体が本来は物凄く大変なはずだけど)。

ここが一番、わたしにとって肝心な部分。
ここにフォーカスしたい。
皆、騙して派手にやってるのよね~。
芸術~創作自体が騙しの世界でもある。
騙す!
わたしも頭を切り替えてゆかなければ、、、もっと気楽に、大胆に!
WOWOWにて
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