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レンズ山にはじまる

lake3.jpg
これは本来、seasongの方にアップすべきものなのですが、文字だけですので、こちらのブログに書きこみます。

小学生の頃、家の近くにレンズ山と言う、レンズがあちこちで見つかる小さな山がありました。友達3人でよく拾いに行ったものです。山に何か取りに行くというのは、この後、大学に入ってから地学の授業で化石掘り出しに行くまでありません。結構、色々な凹凸レンズを拾いました。丸いものから、ほとんど破片に近いものまで。鈍く秘められた怪しい光をジックリと観察した時期でした。
こっちは全く意識的ではなかったのですが、振り返れば第三項排除と言えるような、暴力のオントロジーとも呼べるような人間的な事態も生じていたような気もします。が、その分析をしようなどと言う気は毛頭ありません。単に何処にでもいそうな三人の少年のお話を少しばかりさせてもらうだけです。

”レンズ”と言うスケッチがあります。”新たな閾値005”です。あれは、忘れもしない私が小学校一年生の時、よく一緒に遊んだ(いた)友達が、ある時俺、押入れの中でロボット作ってんだ。と内訳ばなしのように私にもちかけてきていたのです。私もけっこう気になっておりしばらく後、彼の家に訪問する事にしました。もう一人のともただちと二人で家の門をくぐると彼は待ち構えていたかのようにすぐに玄関に現れました。彼の顔を見るや否やすかさずロボット見せてよ、私が切り出すと、彼は一瞬納戸の方に目をやってから、俺の作ったロボットは今東京の電線にぶら下がって移動してんだ、とまことしやかに返すのです。えっ、と息を飲んで呆気に取られていると一緒についてきた友達が、私の腕をグイッと引いて玄関の外に連れ出し、あいつ大嘘つきだからゆうこと聞いたらダメだぞ。ロボットなんか作れるわけないじゃん。そんなもんもともとないんだから、ともっともらしい忠告をくれるのです。
ロボットはいつ戻ってくるのと尋ねると、一週間後ということでした。
わたしはロボット博士の悪口を帰り道、散々御付きの友達から聞かされながらそのまま家に戻りました。その晩、ずっと私はロボットが東京の電線を健気に移動している様を想い描きつつ、ロボットが無理をしなければよいが、とか電池が切れても電線からうまく電気を補充出来るか、昨晩はかなりの大雨だったなど、ロボットの心配をしてなかなか寝付けませんでした。一緒に行った友達が何しにわざわざ東京に行くのか、電線にぶら下がって危ねえだろ、お母さんに怒られる。ロボットなんかあいつに作れるか、作ってる途中を見たことないなどと真顔で説得力ある文句を言っていましたが、私は今でもそういう傾向はあるのですが、基本疑問より、面白い話にはともかく興味をそそられ、のめりこむ方なのです。今も変わりません。それがロボットの話ならなおさら。
わたしの眼前に現れた東京の電線を移動するロボットの光景です。
あの日以来、3人の間で、ロボットの話題が出ることは、ありませんでした、、、。

seasongのスケッチに書きこまれた文字が読めねえ、と昔の友人からメールが届いたので、書きます。わたしも原画はすでにないので、分かるのだけ書きます。つまりリキテックスで描き起こしたもののみとなります。いいねくらい押してほしいけど、見てくれてるだけありがたい友人です。

新たな閾値003

その日に

丘の上 ぼくたちの誕生日に
ふいに消えたカラビンカ

大海原にはまだ
ガラスの花さえ咲いていたのに

きらびやかな光に満ち満ちた
ぼくたちの歓びが
星星や少女たちの胸を粉みじんにすると
人々が信じ込まされたのはいつだったのか
あの青い空もいつかは破れ散ると思っていたのに

いつだってぼくたちは叫んできたんだ
脚も胸もなく
どうして見詰め合うことが出来るのかと

眼差しだけが銀色の宙を掻き毟る

月曜日
青空
死の光からさえぎられ
眠りをむさぼる街底に寝転び

カラビンカが空に張られた幕を落とすのを
待っている ぼくたちの死のために



新たな閾値004

知るより確かに
感じる
けっして見えなかったもの
その痕跡
あるいはもうひとつの
黎明

わたしは黙り
あなたは眠る

いつもいっしょにすべりこみながらも

こわれた夜
こわされない夢

新たな閾値005

レンズ

月が
濡れて
燃えさかる


上で
波紋
落とす

ひら
ひら
ひら
ひら
ひれ

ゆらめかす






新たな閾値008

雪白の絹のクロスを
蒼いヒンデンブルクが
横断する

ゆっくりと
すべてを語る時を
残しながら

それは
56億7千万光年果てに
沈んで逝く

"It Will Come"


新たな閾値010

夜の戦慄のなかから
浮かび上がるものたち
睡面下でほほえむものたちより
彼女らははるかに重く
幽かに踊りつづける


なお、あくまでも詩画集のつもりで原案を描いたものなので、再度seasongをご覧頂ければ幸いです。本当は各絵の下に書けば、気の利いた処理となったはずですが、すみません。




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