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GOMA28

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So Close ~クローサーを観る

20071115.jpg
2002年
香港・アメリカ

コーリー・ユン監督

スー・チー、、、リン(電脳天使の姉)
ヴィッキー・チャオ、、、クワン(電脳天使の妹)
カレン・モク、、、コン(女性刑事)
倉田保昭、、、マスター(用心棒)


クローサーはナタリー・ポートマンの出るクローサーがある。
ちょっと紛らわしいが、こちらの原題は、So Close である。
というより、わたにとっては”Closer”は”Joy Division”である。
わたしは未だにそこにいる。

チャーリーズ・エンジェルズかと思うようなDVDジャケのクローサー”So Close”が何故か家にあったので観てみた。
もしかしたらクローサー絡みで昔買ったのだと思う。2002年のものだ。
カーペンターズの”Close to You”がのっけから流れたので、その勢いで観たら、途中の恋愛話で少し弛んだが、一気に引き込まれてしまった。そのアクションで。

近づく。確かに、人工衛星を介してものすごい精度と解像度でポイントに迫ってしまうシステムを駆使して、悪をやっつける姉妹。それに絡む敏腕女性刑事のアクション映画。ワイヤーアクションもお約束。
このシステムならGoogleも後二歩くらいまで届いているかもしれないが、それ見て闘う女子はあと100年経っても無理だ。女子でなくとも男でもダメだ。人間業ではない。虚構のための虚構世界だ。
あんな凄い戦いは、ちょっとしたアクション映画では見れない。ましてやコメディアクションなんぞ比べ物にならない。
やはりハードなアクション映画ならではの世界であり、映画以外で観る事はまずない。
現実にこんな苦労して敵を倒すぐらいなら、上から爆弾でもミサイルでも落としたほうが効率が良い。
アメリカは実証済みだ。とは言えうまくいったとは言えないが。

中国のヴィッキー・チャオ、香港のカレン・モク、台湾のスー・チー、(他にアメリカ、日本は倉田さん)という多国籍キャストで臨んでいる。
内容は単純な上にシリアスで、絵も色にも細心の注意を払っており、基本的な流れがスピーディでしっかりしているため尚更、一瞬も目を離せない緊張をこちらに強いる。
主演の三人は特に綺麗に撮らなければならないというところもあってか、これまで観たアクションものの中で最も明るく鮮明に綺麗に撮られていたことがまず一番の印象である。
ここはこの映画の最も肝心なところで、主演の女性が皆、黒か白一色のスーツで常に決めていること、ともかく明度を重視し、彩度については、余計なものとして削ぎ落とされている。
そこが、ストイックな内容とともに映像の流れを引き締めている。
とかくアクションものの映画は暗くて何が起きているのか見当がつかないものが多い。
はっきり言って汚い。
この映画はその対極を行く。
だからこの三人を主演に選んだのか。

この映画の主題はいかにすごいアクションを美しく魅せるかである。
そして動きに誤魔化しがない。
ITによる仕掛けもCGや撮影技術で上手くこなしている。
三人の主演女優も実に活き活き演じている。
こういう映画ならではの虚構世界もたまには見てみるのもよい。

しかし、ちょっと刺激が強い。
後でかなり重いものが残る。
美しさと、暴力・残忍さ・血生臭さは、ある意味、古くから絵画にも主題として描かれており、身近なものと言えばそうだが、やはりこのようなアクションの中で生々しく写されるとキツイ面は否定できない。
間違っても子供には見せられない。
ホロフェルネスの首を切るユディトを主題にした絵画も、ジョルジョーネやクラナッハやクリムトのように文学的で象徴的なものもあれば、カラヴァッジオなどはかなり強烈で少なからず衝撃を受ける。だが、それが実写となると、モーションキャプチャで描かれた3Dアニメより、はるかにナマナマしい。こちらがその主人公に感情移入してしまっている分もあるが。

結局、この映画ははっきり続編はありません、という話の構造で終わっているが、後味は尚更悪い。
せめて主人公は生かしておいて欲しかった。
と思ってしまう。




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