ナチュラル・ボーン・キラーズ

Natural Born Killers
1994
アメリカ
オリバー・ストーン 監督
デヴィッド・ヴェロズ、リチャード・ルトウスキー、オリバー・ストーン 脚本
クエンティン・タランティーノ 原作
ウディ・ハレルソン、、、ミッキー・ノックス
ジュリエット・ルイス、、、マロリー・ノックス
トミー・リー・ジョーンズ、、、ドワイト・マクラスキー
トム・サイズモア、、、ジャック・スキャグネッティ
ロドニー・デンジャーフィールド、、、エド・ウィルソン
エディ・マックラーグ、、、マロリーの母親
デイル・ダイ、、、デイル・リグレー巡査
バルサザール・ゲティ、、、ガソリンスタンド店員
16ミリフィルムにVTR映像更にアニメ合成を織り交ぜてスピーディーにテンポよく過激に展開する作品。
おもろい噺だがやたらとカットが多い。
わたしもやってみたい。さぞやスカッとすることだろうね。
ホントに鬱陶しいのがゴロゴロしてるから。
特に斜め前の糞屑とか。
殺意は指数関数的に増大してゆく、、、。
われわれの日常とは、そういうものだ。
いや世界の状況は、、、だ。

もう臨界値を超すとこうなるしかない。
このカップルの動機は鬱陶しさにあると思う。
毒親に無力化され搾取されていたマロリーがミッキーに邂逅して解放され善悪の彼岸への旅に出る、、、
御伽噺みたいだ(笑。
(そう、過激なんだけどいまひとつ現実感がない。コミカルな演出のせいか)。
そこにもう一つ大事な要素が絡む。
メディア~マスコミ~大衆の欲望。
全体としての狂気と狂態に熱気(笑。
25人も行き当たりばったりに無差別に殺して、すんげ~と言ったところ。
ファンも沢山出来て、持て囃される。
かっこいいし憬れるぜ、でもおれが殺されるのはやだけど、の世界。
ニュースで煽られ刺激的な娯楽を愉しむが自分は飽くまでも安全地帯~特権的立場で安穏としている。
そしてこんなぶっ飛んだカップルを応援する。
もっとやれ~っと(笑。

そんなもんよ。
このカップルもよく知っていてそれを演じてもいる。
愉しんでいる。
だからずっとテレビキャスターのゲールはカメラを持たせて同行させる。
インタビューも挟みながら、ずっと刺激的過ぎる映像~PVを録らせてゆく。
そして最後にもういらないとなる。
必至に彼は命乞いするが、お前はそっちの世界の象徴だからぶっ殺す、と宣告される(笑。
そして二人から銃撃されハチの巣に。
その後、カップルはまんまと逃げおおせる。
めでたしめでたし。
そういう噺だった。結構、軽い。
御伽噺を観る感覚であった。
Wowowにて
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