バイオハザードIII

Resident Evil: Extinction
2007
アメリカ、イギリス、ドイツ
ラッセル・マルケイ 監督
ポール・W・S・アンダーソン 脚本・製作
チャーリー・クロウザー 音楽
ミラ・ジョヴォヴィッチ、、、アリス・アバーナシー(元アンブレラ社特殊部隊員)
アリ・ラーター、、、クレア・レッドフィールド(「クレア車団」のリーダー)
オデッド・フェール、、、カルロス・オリヴェイラ(元アンブレラ社バイオハザード対策部隊長)
スペンサー・ロック、、、Kマート(クレア車団の一員、14歳)
マイク・エップス、、、ロイド・ジェファーソン・ウェイド(カルロスと共にクレア車団に入って行動する)
アシャンティ、、、ベティ・グリア(クレア車団の一員、救護担当)
クリストファー・イーガン、、、マイケル・ファーバー(クレア車団の一員、IT担当)
リンデン・アシュビー、、、チェイス・マラヴォイ(クレア車団の一員、物資管理担当)
イアン・グレン、、、サミュエル・アイザックス博士(アンブレラ社北米支部科学部門ヘッド)
マシュー・マースデン、、、アレクサンダー・スレイター(アンブレラ社科学部門部長)
マデリン・キャロル、、、ホワイト・クイーン(レッド・クイーンの妹、超人工知能)
アリスクローン(アリス計画の過程で作られたアリスの大量のクローン)
シリーズ3作目。
今回はやたらとアリスの血液から生まれたクローンアリスが出て来る(クローンの場合胎児から始まらなくてはならないが、どうやらアリスの年齢から生まれているみたい。あり得ない)。
監視されている自分といると危険ということで独り離れたが、カルロスとロイドと再会することに、、、。
砂漠の旅団みたいな人々と行動を共にするアリス。
超能力を使って二次感染カラスの急襲から彼らを守ることによりアンブレラ社の人工衛星に発見されてしまう。
Tウィルスは世界中に広がり続け、自然も破壊され、多くの土地が荒廃し砂漠化していた。

ホラー要素もあるサバイバルアクションのシーンとしてはやはり暗い空間の方が演出面でもやり易いと思うが、昼間の砂漠での攻防が繰り広げられる。
ホラーテイストは抑えられるが、その分アクションは観易い(暗いと何やってるのか分らぬことが多い)。
逆に言えば、暗ければ何やらごたごた見せて居ればそれなりに映るところ、しっかりディテールまで作り込まなければならない。
アクションも手は抜けない。

その点、とてもしっかり出来ていた。
この砂漠の死闘を見ていて、その緊張感から、よく出来た西部劇を思い浮かべた。
後半はラスベガスの砂漠で動きの素早い狂暴極まりないゾンビと死闘を繰り広げるが、、、とても似ているのだ。
(どこでそうなったのか知らないが、アリスは実験にかけられたとき、人工衛星上からシャットダウン出来るようにチップでも埋め込まれたのか、そんなシーンがありロボットでもないのに、とびっくりした)。

この映画前回の終りからするとガラッと変わった画面のトーンで始まるが、風景自体が荒涼としていて他の映画みたいだ。
生存者は荒廃した地を基本的に移動し続けることでしか生き残れない形となっていた。
一所に留まるとアンデッドの集団にやられてしまう。確かにそうだろう。
生存者は皆、水や食料、ガソリンを求めて彷徨う砂漠の放浪者と言える。
それでも連帯を求め、ラジオで生存者に呼びかけを続ける者もいるが、それを逆に悪事に利用するゴロツキもいた。
(ゾンビより悪質な生存者も当然いるということだ。こうした糞輩は他のサバイバルものにも必ず出て来る)。
そして面白いのは、サミュエル・アイザックス博士の観察により、アンデッドは肉への欲求はあるが、栄養は必要としないことが分かり、この形だけの食欲を抑制出来たら飼い慣らしが可能であると。つまり都合の良い労働力に変換出来るというものだ。
こんな糞輩を見ていると、やはり全的崩壊こそが善であると思う。

アラスカに感染が届いていないのでは、というアリスの拾った資料による推測から「クレア車団」はヘリでアラスカを目指す。
アリスは独り残り、宿敵?サミュエル・アイザックス博士との決戦に挑む。
(直前に旧友カルロス・オリヴェイラが全員がヘリに乗れるようにゾンビを蹴散らし道を開けるため、タンクローリーで爆死している)。
サミュエル博士はオリジナルアリスのDNAと血液が実験に不可欠ということで人工衛星を使い彼女の居所は突き止めるが、頭が良いのか悪いのかよく分からない結構雑な行動によりゾンビに噛まれる。
そして過剰な抗体投与により彼は残忍なクリーチャーへと変身する(変身前も残忍だったが)。アリスは地下研究施設で、このアリス同様の力を使う変身博士と闘い苦戦するが、クローンアリスに助けられ例のレーザーグリッドで勝利を収める。
ここでは最初の映画に出て来た超人工頭脳レッド・クイーンの妹のホワイト・クイーンも現れるが、どちらかと言えばアリス側と言える立ち位置であった。単にサミュエルが邪魔になったというだけかも知れぬが。

何やらアンブレラ社は東京の地下に本社があるようだ(もう忘れてしまってたが)。
最後に、アリスがホログラフィで東京本社に喧嘩を売る。
さてこの次どうなったか、さっぱり覚えてない(笑。
Wowowにて
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