バイオハザード

Resident Evil
アメリカ・イギリス・ドイツ
2002
ポール・W・S・アンダーソン 監督・脚本
カプコン『バイオハザード』原作
マリリン・マンソン、マルコ・ベルトラミ 音楽
ミラ・ジョヴォヴィッチ、、、アリス・アバーナシー(アンブレラ社特殊工作員)
エリック・メビウス、、、マット・アディソン(環境保護活動家)
ハイケ・マカチュ、、、リサ・アディソン(マットの妹、環境保護活動家、アンブレラ社に潜入)
ジェームズ・ピュアフォイ、、、スペンサー・パークス(アンブレラ社の特殊工作員、アリスと偽装結婚)
コリン・サーモン、、、ジェームス・P・シェイド(アンブレラ社特殊部隊隊長)
ミシェル・ロドリゲス、、、レイン・オカンポ(アンブレラ社特殊部隊女性隊員)
マーティン・クルーズ、、、チャド・カプラン(アンブレラ社特殊部隊隊員、IT担当)
パスクエール・アリアルディ、、、J.D.サリナス(アンブレラ社特殊部隊隊員)
Wowowでシリーズ全作品を放映し始めているため観てみた。懐かしい。ミラ・ジョヴォヴィッチ若い。
恐らく書いていると思っていたら、以前、見ただけであったようだ。
まあ、その時分はブログもやっていなかったし。
ゲームも一切やっていない。

デストピア世界観がしっかり分かり、シリーズ第一章として文句なし。
後の映画に与えた影響もあちこちに散見され(レーザーグリッド等)、今観ても渋いが安定した滑り出しだと思う。
アンブレラ・コーポレーションみたいな企業はあってもおかしくないが、こんな巨大資本が可能となる国となると限られるな。
全米最大の企業というのも頷ける。資金力と政治力がモノを言う。
“ハイブ”という地下の巨大研究施設で秘密裏にバイオ兵器の研究・開発をしている、なんて如何にも悪の権化みたいな組織である。
それに目を付けたのが環境保護活動家の組織と、T-ウィルスを奪って高く売りつけ大金を稼ごうという内部の裏切り者であった。
その金に目のくらんだ裏切り者が、T-ウィルスを地下研究所に撒き散らし地上に出ようとするが、超人工知能”レッド・クイーン”により研究所が完全閉鎖され、研究員は全員殺傷処分される。T-ウィルスを奪ってアンブレラ社の暗躍を世に知らしめんとした活動員もこの事件で命を落とす。社としてはウイルスは空気感染もすることで、外部に情報が一切出ないようにすることが原則である。
(”レッド・クイーン”の管理力がそれほど冷酷とも言えず、ボードを引き抜かれたり、またアリスに戻され再起動し、彼女らが助かるヒントを与えたり、微妙な超人工知能ではあった)。

社の特殊部隊にアリスとスペンサーは記憶喪失で発見されるが、死んでから蘇る研究員や犬のゾンビたちから逃げるうちに徐々に記憶が戻って来る。
夥しいゾンビとの闘いに関しては、わたしとしては些か食傷気味であり、面白くはない。
この映画以降も嫌という程ゾンビ映画は作られている(何でこんなにゾンビ好きなのか)。
アリスはスペンサーと共に行動する中で、急性の記憶喪失から覚め、自分たちがハイブの入り口を守る館で偽装の夫婦としてアンブレラ社の仕事をしていたことを思い出す。そして金儲けのためにバイオハザードの大惨事を引き起こした元凶こそスペンサーであることを知る。

最初研究所に入ったときは死体だらけであったのに、きれいさっぱりそれらがなくなっていることで、恐怖と不安に突き落とされることはよく分かる。
皆、リヴィングデッドとして襲い掛かって来るのだ。この辺、上手い。
そして寄ってたかって食われてしまうのはまだしも、レインは腕を噛まれ、ゾンビ化するのを不安と恐れの中で待つこととなる。
これがやはりゾンビものでは、一番辛い事。
一方アリスは記憶の蘇りと共に凄い戦闘能力も覚醒・起動する。三角蹴り一撃で犬ゾンビであるケルベロスを倒す。
ミラ・ジョヴォヴィッチのファッション共々、戦闘シーンがやたらとカッコよく、ほとんど汚れもなく涼しい顔をしているところが、そういう映画なんだと思い知らされるところ(笑。
そこにばかり目が向くが、終盤の貨車に乗り込んで脱出するシーンからスリル的には圧巻と言える。
演出面で幾つも上手いと思うところがあったが、特にアリスが”レッド・クイーン”に反逆しモニタを壊したと同時のタイミングでチャドが”レッド・クイーン”を過電流で停止させたり、ついにゾンビ化したレインを撃ち殺して倒れた先に開閉スウィッチが押され、貨車の床の扉が開きリッカー(T-ウィルスによって作られたモンスター)を貨車と線路の間に挟み焼き殺すところなど、見事な流れ。
結局、外に独り出られたアリスが目撃したのは、ウイルスのパンデミックで廃墟化した街であった。
ちょっと早すぎという感じであったが、、、。
ともかくアリス中心のアクションが決まっていた。
折角だからWowowで全部見直したい。このシリーズは何も記事は書いていないようだし、備忘録のつもりで。
Wowowにて
コンプリートパック:6作全て入っている。
- 関連記事