最後にして最初の人類

The Last And First Men
2020
アイスランド
ヨハン・ヨハンソン 監督、音楽、脚本、製作
ティルダ・スウィントン 朗読
オラフ・ステープルドン 原作
ヨハン・ヨハンソンとあれば、観ない訳にはゆくまい。
大変な決意で臨んだ鑑賞であったが、無念にも90%寝てしまったではないか。
恐らく睡眠学習ではなく、睡眠鑑賞が出来たのでは、と期待する。
二度目の鑑賞をまたいつか決行するつもり。

環境ビデオとして流し続けておくのも良いかも。
籠ってほとんど動かなくなるかも知れない。
それならずっとじっとしていて光合成でもしはじめると面白い。
人が訪ねてきたころには、植物化しているのも一驚。
ホントは鉱物となって結晶化していたいが(笑。
(そうしたら、このモニュメントみたいだ)。

20億年先も前もない。厳密に言えば。あるのは相互作用のみ。
聞いてください。助けてください。助けますから。
そう、そういったものだと思う。時間も何もない相互関係とは。
そして人間とは不安定なものだと、、、。(そう生命自体とてもフラジャイルな存在。すでに4回あわや絶滅という危機を乗り越えた)。
最後の人類によるメッセージ。
淡々とした滅びの詩。
旧ユーゴスラヴィアにある巨大な建造物って、何なのこれ。ヱヴァンゲリヲンか。
”スポメニック”!「戦争記念碑」って、初めて聞いた。途轍もないモニュメント~オブジェだ。
全ての意味から逃れている。色々言われてるようだが、世紀末なんてチャチなもんじゃない。
これにヨハン・ヨハンソンの音楽が絡み、ティルダ・スウィントンの朗読が絡めば、、、
沈み込んで、もう眠るしかない。神聖で荘厳な宇宙に。

そもそも人間、詰まらぬものに接して、眠ることなど出来ない。
やたらとイライラして不快になったり憤ったり、である。
もう理性や知性を超えたところで受け止めようとしたら自然にこうなるという感じ。
お陰で疲れも取れた気がする。
あ~あ、スッキリ。だが本格的に眠くなって来た、、、。
本質力をもつ波動に癒されたという感触。
これ程の画像と音楽とことばの融合は滅多にない。
ひとつの場だ。

また観るしかない。
寝ながら。眠りの中深くで、、、。
ヨハン・ヨハンソンが映像作品を作っていたとは知らなかった。亡くなって4年半。
この映画も彼の夭逝して2年後に世に出たもの。そんな時間はさしたる意味はない。
親友の尽力によるところが大きいらしいが、こういった形で残ってよかった。
とっても貴重な財産である。
彼のCDも聴き返してみたい。今物凄く聴きたい。
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