Happy Hunting

Happy Hunting
2018
耳井啓明 監督
奥咲姫、、、大宮理沙(出席者)
松永毅、、、もてぎしゅん(出席者)
網倉望、、、まきたあきお(出席者)
田中克憲、、、いわしたとしお(出席者)
田口ゆたか、、、山村(主催者)
仁後亜由美、、、西岡(主催者)
もうこれ以上の低予算映画はあるまい、という程の安上がりな感じのショート映画。23分。
だが金をかける必然性もないし。あるものを利用すればよし。VFXなんぞ何処で使うの、というようなモノ。
シチュエーションが婚活パーティーなのだ。
適当な会場があれば、語りで成り立つ。後、ワイン代くらいか。
当日、女性が1人欠席で男性も1人ドタキャン、女1人と男3人で始めることに、、、。
さて、それが結構、面白かった。
女性はチャーミングで小綺麗な普通の感性の人。
対する男性は、何とも自己中な歪んだ性格と価値観の曲者揃い。
グロテスクだが、リアリティはある。
ここまで極端な(単純化・強調された)パーソナリティもないとは思うがその分、分かり易い。
ギャグコントみたいで笑える。
理沙は、全員に酷く失望してワインをがぶ飲み。
確かに「誠実で優しい」という希望には全くそぐわない面々である。
さっさと出てゆこうとするが、主催者側から伊勢丹の商品券が手渡され、何とか最後まで残ってくれと懇願される。
それで、取り敢えず残るが、管を巻く(爆。
上から目線の潔癖症の自惚れ屋の専務、レストラン経営とは名ばかりで料理のことなど何も知らないチャラ男、相手を全く見ずに俯いて喋りもしないカードオタク、それぞれを完膚なきまでに罵倒しまくると、、、
場を取り持とうとサンドウィッチを西尾が参加者に出しご機嫌を取る。すると西尾の方がウケてしまう。
愛想尽かして理沙がトイレに立つと、それをよいことに皆が自分の事をさんざん罵っているのだった。
ただそのなかで、岩下一人が彼女を男らしく懸命に庇っているのだ。彼は彼女の顔を見るなり走って出てゆく。
彼女はワインを飲み干しグラスを持ったまま岩下が出て行った後を追う。
横断歩道の手前で理沙は、岩下を呼び止め、礼を言う。
彼は会場で彼女に引いて貰ったカードを、一枚バッグから取り出す。
正解ですと答え、もう一軒行きません、と彼女から誘うと、男はママが迎えに来てるからこれで、とニコニコ去ってゆくではないか。
「ないわ~」の溜息で顔の前に掲げたグラスにカードがスッと落ちるところがオシャレ。
Happy Huntingは、伊勢丹商品券1万円二枚であった。チャンチャン♪

ないよりましよね。
いいもの買って次に繋げましょう。
これまで観たショートもので一番面白かったかも。
AmazonPrimeにて
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