アン・ハサウェイ 裸の天使

Havoc
2005
アメリカ、ドイツ
バーバラ・コップル監督
スティーヴン・ギャガン脚本
スティーヴン・ギャガン、ジェシカ・カプラン原案
アン・ハサウェイ 、、、アリソン・ラング(金持ちの娘)
ビジュー・フィリップス、、、エミリー(アリソンの親友)
マイク・ヴォーゲル、、、トビー(アリソンの彼氏、ギャングに憧れるグループ"PLC"のリーダー)
ジョゼフ・ゴードン・レヴィット、、、サム(トビーの親友)
フレディ・ロドリゲス、、、ヘクター(メキシコ系ギャング"16ストリート"のリーダー、売人)
マット・オリアリー、、、エリック(アリソンの高校のビデオ撮影が趣味の学生)
マイケル・ビーン、、、スチュアート・ラング(アリソンの父、会社の重役)
ローラ・サン・ジャコモ、、、ジョアンナ・ラング(アリソンの母)
アン・ハサウェイ は何でも熟す人だが、まさに若さが活きている。
この時期でないと出来ない役だ。
思いっきり軽いねーちゃんの役をやるというのもチャレンジであっただろうが、雰囲気は出ていた。

しかしこの邦題で人を呼ぼうというのがさもしい。一体、どういう人が邦題つけてるの?
ちょっとトップレスの場面があるくらいでこれはない。
まさに内容は虚しい「大騒ぎ」であった。
ほとんど暇な馬鹿しか出てこない。
青春がどうのという問題ではない。全く関係ない。ただ自分の時間を持て余す人の問題である。
差別意識と特権意識をもってマイノリティを見下し、刺激だけを欲する暇な輩の自己中な我儘である。

色々と鬱陶しく迷惑な連中だが、学校だけで騒いでいるならよい。
ダウンタウンのメキシコ系の人々にとっては、ホント迷惑なものだった。
ヘクターがアリソンが来る度に何しに来たと迷惑そうに言っていたが、全くその通りである。
相手のことなどお構いなく、自分の勝手な思い込みと欲望だけで、人のテリトリーに土足でズカズカ入って来るのだ。
何様のつもりだ?自分だけでいい気になっている。
厚顔無恥とはこのことだ。

アン・ハサウェイも一度はこういう馬鹿女役もやっておきたかったのだろう。
何やらジェシカ・カプランに捧ぐとあり、この人物の自伝的な物語であったのか。
それにしてもわざわざ映画にするほどのものか。
こんな糞噺を。
映画的に面白い作品となっているのであれば、その部分で観る価値もあろうが、どういう意図で作ったものかが分からん。

ただ虚しく「大騒ぎ」しているだけだった。
他者に迷惑をかけて。
いい加減にしろと、言いたくなった(笑。
この顛末をひたすら冷静にヴィデオに収めている男子学生エリックがいたが、彼は監督の立ち位置に重なる存在なのか。
アリソンに特に興味を持って撮っていたが彼女のPV的なものなのか。
「君は淋しいひとだ」と言っていたが、、、。確かに淋しいから危ない場所に何かを求めて行ってしまうのだろう。
外に何かを求めるのみなのだ。内省の契機が未だに無い。

特に一番の馬鹿が、アリソンの彼氏のトビーである。
存在自体が大変な迷惑。
これが実話~ホントならダウンタウンのメキシコ系の人との間に相当な遺恨を残したはず。
客観的な事実関係をしっかり把握もせず、足りない頭で勝手に思い込んだ通りに暴走する。
ここでは、仲間の女子が暴行されたと一方的に決めつけて銃をぶっ放しに行く。
馬鹿は迷惑。
勿論、原因を作った女友達のアリソン、エミリーたちも同罪であるが。

だが実際こういうのは、何処にでもいる。
重なるケースは幾らでもあるではないか。
つい最近でも、、、。
「アン・ハサウェイ 裸の天使」とかいう訳の分らぬ題で釣るしか販売会社的にはないか。
しかし見た者は二重の意味でがっかり幻滅することに(笑。
彼女のファンなら見る価値はあるにせよ。
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