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GOMA28

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パベットの晩餐会

Babettes gæstebud001

Babettes gæstebud
1987
デンマーク

ガブリエル・アクセル監督・脚本
アイザック・ディネーセン原作
ペア・ノアゴー音楽

ギタ・ナービュ、、、ナレーター
ステファーヌ・オードラン、、、バベット (フランスから亡命して来た女性、高級レストラン料理長)
ビルギッテ・フェダースピール、、、マーチーネ (牧師の娘、姉)
ヴィーベケ・ハストルプ、、、若いころのマーチーネ (ローレンスに求愛される)
ボディル・キュア、、、フィリパ (牧師の娘、妹)
ハンネ・ステンスゴー、、、若いころのフィリパ (パパンに求愛される)
ポウエル・ケアン、、、姉妹の父・牧師 (マーチーネとフィリパの父親)
ヤール・キューレ、、、ローレンス・レーヴェンイェルム (スウェーデンの将軍)
グドマール・ヴィーヴェソン、、、若いころのローレンス (スウェーデンの若い士官、伯母の家で謹慎)
ジャン=フィリップ・ラフォン、、、アシール・パパン (著名なフランス人バリトン歌手)


音楽と料理と風景が申し分なかった。
そこに言葉が物語が絡み、、、
こころの栄養になる。
これは何度も観たくなる映画だ。

Babettes gæstebud002

やはり最高級の食材を最高の腕を持つシェフが扱えば、それは最高に旨いフランス料理になるはず。
要所に讃美歌~音楽が注がれ特上の美食に酔うこととなる。
まさにこれこそ芸術である。

映画を観ながらさぞや美味しいだろうと分かった気になれるものはそうはない。
グルメ番組など見てもまずない。
こちらまで豊かに満ち足りた気分になってしまうのだ。

Babettes gæstebud003

色味がとても古風で淡々とした宗教的な雰囲気に合っていた。
19世紀のユトランドの荒涼とした光景。
ここにも宗教的な美しさがあるが、人々は質素で慎ましく、どうしても閉塞的ではあるが、、、

村人誰もから尊敬される牧師の美しい2人の娘に求愛する2人の男性
何れも余所者だが、若い士官は自ら身を引き、パリから来たバリトン歌手は父を通して断られ去って行く。
そのふたりは、後に物語に重要な役割を果たすにせよ、バペットの出現により彼女を中心とした展開になる。
前半の慎ましやかな光景が後半から打って変わる。
北欧の痩せた土地に根差す質素な食事と贅を尽くしたフランス料理の対比が鮮やか。

Babettes gæstebud004

老姉妹の家で未だに敬われる父の生誕100年を祝う晩餐会が開かれることとなる。
晩餐を企画するのは宝くじが当たり10万フランを手にしたメイドのバベットであった。
フランス革命で夫と息子を殺され自身も処刑されそうになったところを辛うじて助けられデンマークに亡命してきた女性である。
ブルジョアなのだ。
彼女をこの家に紹介したのが以前、妹フィリパ の音楽の才能に驚き、彼女に歌を教えパリに誘うつもりが断られたパパンであった。

Babettes gæstebud005

この超豪華な晩餐会に緊張感が漲る。
プロテスタントに反する食材なのか、彼等にとって馴染みのなさも充分あろう。
警戒していた晩餐会に人々は結託して料理を無視ししようとするが、余りの美味しさに引き込まれていく。
終盤は、夢中になって舌鼓を打って食べている姿が微笑ましい。
美味しいものは人を解放させ蟠りも解いてしまう。

Babettes gæstebud007

若き日に2人の元にやってきた士官が将軍となって父の生誕百年を祝う晩餐会に参加する。
長い年月を経ても姉は直ぐに気づく。
この将軍相当な美食家でワインの銘柄と何年ものかも舌で当ててしまう。
彼はこのフルコースの作り手までも当てる。
何という高級レストランの何という料理長であるかまで。その通りなのだ。
まさに彼女なのだ。
将軍もシェフも大したものだ。
この将軍の様子と他の参加者との関係がコミカルで面白い。

Babettes gæstebud008

男の子の給仕がなかなかのもの。ほぼプロだ。
御者も和やかな感じでまかないを食べては微笑む表情がよい。
バペットの調理の過程も臨場感を持って細やかに描写される為、その場に立ち会うようなワクワク感がある。
相当な役作りをして望んでいるはず。
賞を取っていることも頷ける。

絢爛たるフランス料理のフルコースに、目を見張る。
しかしよくバペットは、14年に渡り老姉妹のもとでビールパンを作り続けたものだ。これだけでも尊敬に値しよう。

Babettes gæstebud012THE BROOD001Babettes gæstebud011Babettes gæstebud010

シェリー酒のアモンティラード、発泡ワインのヴーヴクリコ、赤ワインのクロヴージョ、ブランデーのフィーヌシャンパーニュなどなど、知らない高級品目が幾つも出てきてありがたい気分にもなった(笑。
コーヒーとブランデーは、一緒に飲むのか。色々勉強になる。
豚の頭より牛の頭の方が不気味でないことに気づく(あくまでも個人的に)。
わたしはウズラのパイもコリコリ香ばしそうで興味は持ったが、キャビアとクリームチーズてんこ盛りが、なによりも食べたい。
海亀のスープもだが。

これはプロテスタントに対するカトリックの悪魔的誘惑なのか。確かに姉が悪夢も見てたな。
食事の味は、感じないようにして牧師のことだけ話すとか言っていたが、話の内容も和み場が多幸感に溢れてゆくのが分かる。

Babettes gæstebud006

食材に、ワイン、シャンパンなど大変高価なものを使っている為、宝くじで当てた賞金は全て費やしてしまった。
フランスには元々帰れない身ではあるが、その上に無一文になってしまう。
お金がなくては大変ね、と心配する姉妹に、、、
芸術家は貧しくはありません、とバペットの言葉。

この物語は言葉も美味しい。
若い頃、夢を諦めた将軍の言葉も、、、この美しい世界では全てが可能なのだ。
この前の言葉に、選択の結果を恐れるなかれ、われわれには等しく神の栄光が与えられる。

まさに、そうだ。
その通りだ。

この2つは特に刺さった。

Babettes gæstebud009

最後の音楽がまた素晴らしかった
どの歌にも心を打たれたが、最後の曲はことの他素晴らしい。
天国に持って行けるものは人に与えたものだけ、、、
確かに。

幸福というものが何であるのか感じ取れる映画であった。




AmazonPrimeにて





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