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GOMA28

Author:GOMA28
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アラバマ物語

To Kill a Mockingbird001

To Kill a Mockingbird
1962
アメリカ

ロバート・マリガン 監督
ホートン・フート 脚本
ハーパー・リー 原作
ヘンリー・バムステッド、アレクサンダー・ゴリッツェン、オリバー・エマート 美術

グレゴリー・ペック、、、アティカス・フィンチ(弁護士)
メアリー・バダム、、、スカウト (フィンチ弁護士の娘)
フィリップ・アルフォード、、、ジェム(フィンチ弁護士の息子、スカウトの兄)
ジョン・メグナ、、、ディル(フィンチ兄妹の友達、トルーマン・カポーティがモデル)
ブロック・ピータース、、、トム・ロビンソン(女性暴行容疑で起訴された黒人)
ロバート・デュヴァル、、、ブー・ラドレー(アーサー・ラドリー、“ブー”という綽名の謎の青年)
フランク・オーヴァートン、、、ヘック・テイト (町の保安官)
エステル・エヴァンス、、、キャルパニア (フィンチ家の黒人家政婦)
ローズマリー・マーフィ、、、モーディ・アトキンソン (フィンチ家の向かいに住んでいる女性)
ジェームズ・アンダーソン、、、ボブ・ユーエル(メイエラの粗暴な父、フィンチ家に敵意を持つ)
コリン・ウィルコックス、、、メイエラ・バイオレット・ユーエル(トムに暴行されたと訴える女性)


1930年代、アメリカ南部アラバマ州の田舎町が舞台。
何とヘンリー・バムステッド、アレクサンダー・ゴリッツェン、オリバー・エマートの3人が原作者ハーパー・リーの故郷そっくりのセットをハリウッドスタジオに作ってしまったという。
セットとは思えなかった。金掛けてるね~。

To Kill a Mockingbird002

キャストも素晴らしい。特にトム・ロビンソン役のブロック・ピータース。
幼い娘(原作者)スカウトの視線から描かれる。
融通は利かないが、とても利発で活発であり父の自慢の娘である。
父は何故かファーストネームで子供たちから名を呼ばれている、とても信頼される存在だ。
妻を亡くし男手一本で二人の子供を育て上げてきた有能な弁護士であり射撃の名人でもある。
兄のジェム は冒険好きの好奇心旺盛な男子であるが、そこそこ妹思いで、頼れるところもある。
面白いのは夏休みだけやって来る金持ちボンボンの典型的な顔をしたディルである。何とトルーマン・カポーティらしい。
「おとーさんは飛行機乗ってるんだぞーっ」と、貧しい人相手に自慢する子供である。カポーティなんだ。

父アティカス弁護士が、レイプの罪で濡れ衣を着せられた黒人男性の弁護を引き受け陪審員全員が白人という環境で孤軍奮闘する。その為子供たちも、学校などで友達から心無い虐めを受けるなど、フィンチ一家が村人全体から殺気の籠った目で見られるようになってしまう。父はそれまで人徳を買われ人々から篤い信頼を得ていたにも関わらず。
この裁判を巡って余りにはっきりと浮かび上がる白人優位、黒人差別の問題。更に“ブー”なる家族からも隠された人物に象徴される村全体の抱える闇がオカルティックに描かれてゆく。

To Kill a Mockingbird003

スカウトとジェムの動き~探検を通し、この共同体にとり都合の悪いものを排除または隠蔽して何事もない日常を見せかけようとする不穏な空気が絶妙に表現されている。
特に面白かったのは、村の夜更けの気配である。“ブー”の閉じ込められている家の周辺を中心に何かの予兆を知らせるような風、肘掛椅子の揺れ、木々の騒めき、不気味な鳥の鳴き声等、、、ゾクゾクする雰囲気が伝わる。
そして古木の幹に出来る空洞~穴に定期的にアイテムが入っており、それがフィンチ兄妹の生活の出来事にリンクしていること。
これは子供こころに充分神秘的で神聖な絵本の世界みたいなギフトになったはず。このことは彼らの秘密であり世界の深い豊かな層との接点であり、誰がこれをそっと忍ばせてくれるのかという良き超越者の存在をも示唆したことであろう。
木の穴は彼等に向け発信された恩寵~オブジェを受け取るポストに他ならない。
しかしその穴も村人によって塞がれてしまう。

To Kill a Mockingbird004


裁判で明らかとなることは、レイプされたと叫んでいる女性は、村~白人優位社会の暗黙の掟を破り、いつも家仕事を頼めば無料でやってくれる黒人男性に自分から言い寄りそれを断られたところを偶然父に目撃されたことで、その事態の収拾を迫られる。
父には殺すと殴られ、彼女としては何時も世話になって来た黒人男性に全ての罪を被せ自分の前から消し去るしかなかった事である。
トムは左腕が全く利かず、メイエラの父は左利きであり、彼女の顔の傷は父による可能性が高く、事件後病院にも連れて行かなかったことも疑いを残した。
裁判では弁護士アティカスの弁護が冴えトム・ロビンソンが明らかに冤罪であることは明白なのだが、起訴通りの有罪が下される。
トムはアティカスから上告を約束されるが、護送中に逃走し警官に撃たれ死亡する。

To Kill a Mockingbird005

そしてトムの遺族の悲しむ中、丁度重なったハロウィンの祭りからの帰りに森でフィンチ家の子供二人が何者かに襲われる。
兄は腕を酷く骨折する重傷を負うが、妹が襲われそうになった時、誰かが助けに入ってくれた。
襲った犯人は再三フィンチ家に嫌がらせをして来たボブ・ユーエルであったが、保安官により彼は胸に包丁を刺さって死亡が確認された。
兄妹を救い、気を失った兄を運んでくれた人こそずっと姿を隠されていた“ブー”ことアーサー・ラドリーであった。
彼は2人をずっと知っており彼らの生活ぶりや行動も察知していた。
スカウトは彼の出現を心から喜び、恐らく友人となったであろう、、、。
保安官は、父が息子の正当防衛を証明する事に腐心していることを察し、ボブはアーサーに刺されて死んだと言い、彼を裁判に引き出し衆目のもとに晒すことは罪であるとし、ボブの事故死として片つけることを告げた。
スカウトも「ものまね鳥を殺すこと」は罪だと父から聞いた噺を思い出して、それに同意するのだった。


絶妙の質感の「映画」であった。
見応え充分。
グレゴリー・ペックは実に良い役だった。


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