ウィジャ ビギニング

Ouija: Origin of Evil
2016
アメリカ
マイク・フラナガン 監督
マイク・フラナガン、ジェフ・ハワード 脚本
エリザベス・リーサー 、、、アリス・ザンダー(母)
アナリース・バッソ 、、、ポーリーナ・ザンダー(リーナ、長女)
リン・シェイ 、、、老年期のポーリーナ・ザンダー(「呪い襲い殺す」に現れる)
ルールー・ウィルソン 、、、ドリス・ザンダー(ポーリーナの妹)
ヘンリー・トーマス 、、、トム・ホーガン神父
パーカー・マック 、、、マイケル・ラッセル(マイキー、ポーリーナの彼氏)
ダグ・ジョーンズ 、、、グール・マーカス(戦時中捕虜になり殺されたポーランド人)
一昨日観た映画「呪い襲い殺す」の前日譚。1960年代に遡る。
え、、、あの妹が口を縫われて死んだと言っていた姉は、このポーリーナのことなの?ここに繋がるの?と最後に分かって笑ってしまった。因みに可憐な次女ドリスが、器としてあの凄まじい悪霊になる分け(苦。

ひどくオドロオドロシイ不気味な母と二人の娘の物語みたいであったが、ここに当時の彼女らの実生活に焦点を当てると、交通事故で亡くなった夫にちゃんと別れを告げたいために交霊術に嵌っただけの普通の母子である。
普通と謂うにはインチキな占いで生計を立てるところなどちょっとどうかと思うところだが(子供まで巻き込み)。
たまたま住んだ家がナチスの医者で人体実験を繰り返していた男の家であったことが不運であった。
(例の死の天使ヨーゼフ・メンゲレのことか?)

母のオカルト趣味から、ウィジャ ボードの導入を境に、次女が明らかに取り憑かれたにも拘らず、これは凄い力を得たと喜び盲目的に深みに嵌って行く。この時点ではまだ姉だけまともな判断が下せたのだが、、、
この姉にもしっかり取り憑いてしまう。
使用に当たり「一人で遊ばないこと」、「墓場で遊ばないこと」、「さよならを言うこと」という注意書きを全て無視して行っていたことも何ともいい加減。

そして24年後にあっても、この姉にまだ悪霊が取り憑いたままであれば。
このおばあちゃんの存在自体とても危険ではないか。
ただ、あのチャーミングな姉(高校生)がどう見てもこのおばあちゃんには繋がらない。
もう少しおばあちゃん女優の人選をお願いしたいものだ。
この人、「インシディアス 1, 2」で霊能者エリーズ・ライナー役で出ていた人ではないか。
こういったホラー映画の重鎮なのか。かなり出演数も多いようだ。「シグナル」にも出ている。こちらはSFに入るが。

この映画、キャスト(特に二人の娘)もよく、面白かったのだが、ちょっと気になったところもある。
最初にやってみようよとふざけ半分でやった連中は、直ぐに噺の中から消えていて、普通なら皆殺しになるところ、ものの数ではない扱いで死ぬ役でもなかった(笑。
何だったんだ、という感じ。ただ一人だけ長女の彼氏はそのまま彼女に付き纏ってきたためにその流れで殺される。
殺されることで役者としての面目が立つ(笑。
それから妹の憑依を解く為?から姉が彼女の口を縫い付けてしまうのだが、あの発想が突飛すぎる。
亡き父が人形の口を縫ったのをヒントに思いついたとか、ちょっとあり得ない感じであったが、その時すでに姉にも悪霊が憑依していたことからも、あの行為は結局どういう行為だったのか。あれで妹は死んだのだ。ついでに母も殺してしまうし。
悪霊の仕組んだものとしか受け取れないが。悪霊は器と声を欲していた。何故、声を一時封印したのか。

悪霊の憑依したドリスの動きが邦画のクリーチャーに似ていた。
貞子の系列に。
あの幼い女の子が口をあんなに開けることが異様であり白目もむくから悲惨さがよく伝わる。
しかしこの手の映画ももう限界感が強いな、、、。
AmazonPrimeにて

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