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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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小さな情景展 一口大コメ  その3


2018
「コンサバトリー」
sabu0017conservatory2018.jpg
「湘南幻想青大将」(2007)や「湘南幻想ワニ園午後」(2010)の流れをくむ絵である。ピアノがやけに小振りで中央テーブルが大きくてゴツイ、ちょっとポール・デルヴォー空間でもあるが、長閑な時間の流れが窺える。
日差しと柔らかい菫色の影が気持ちを鎮静させる。こういう絵は描いていても心地よくなるもの。
ここでもポイントは、黄色だ。黄昏の色でもあるが、トワイライト・ゾーンの色でもある。こんな空間、欲しいものだ。

2018
「緑園都市」
sabu0018agreengardencity2018.jpg
ゴッホの「夜のカフェテラス」を咄嗟に思い浮かべてしまった。黄色の独特の筆致からであろうか(ゴッホのような盛り上げはない)。
雨降りの夜景の雰囲気~濡れた煌めきがこの黄色のタッチでよく表されていた。佐橋氏も黄色の画家である。緑の森をよく描くがそのバリエーションとグラデーションは青に対する黄色の絶妙な混色次第で決まる。
お約束の電車も緑と黄緑の4両編成で黄色いライトを放ちながら走って来る。これまでで一番速い!

2019
「SunSetTown」
sabu0019aSunSetTown2019.jpg
「緑園都市」と同じ質感である。黄色~トワイライト・ゾーンの刹那。SunSetTownというが、尋常ではない。
滝みたいに道路が上から下へ落ちているこの構図には驚き、よくよく見なおしてしまう(笑。
高架橋を水平に列車(蒸気機関車)が走ってゆく。その対比からも、この道路の角度は凄い。遊園地のアトラクションみたい。
この地形では画面上方を登ってゆくゴンドラをわたしは選ぶ。あの道を登る車は気の毒だ。

2020
「TeaTimeInEnglishGardern]
sabu0020TeaTimeInEnglishGardern2020.jpg
繊細で緻密な黄色から緑~深緑へのグラデーションが、安定した構図の広がりのなかで、何とも心地よく息づく。
敢えてどっしりとした高架線を中央に置き、その下方にほぼ左右対称に扇型に広がる池を配する。
最初、南禅寺水路閣みたいな水道橋かと思ったが、彼はここにも可愛らしい蒸気機関車を玩具の様に走らせてしまった。
違和感はない。その方が安心できる。絵のサインに等しい。遠くの緑の山から一番手前のテーブルまで、見事な調和と統一感でまとめられている。ここで是非、お茶をしたい。

2020
「農林総合研究センター」
sabu0021nourinsougouRCcenter.jpg
もう緑は名人芸、いや名匠という感じで、これだけで魅せてしまうが、上からはキングサリみたいな藤に似た植物が垂れている。
まさに緑三昧。
そこに白がポイントとなる。しかしこの白は目立ちはするが強い主張や方向性は感じさせない。
誰かの迎えを待っているようにも思える白。緑のなかの秘められたドラマ、、、。汽車に出番はなかった。

2021
「TeaTime]
sabu0022TeaTime2021.jpg
緑の”TeaTime”だ。恐らく毎日これに近い日々を送っているのだろう。外に張り出したガーデンテーブルみたいな開放的な場所は大変オシャレで、羨ましい限りである。コンサバトリーとは繋がりはなく別のコーナーであろうが、こっちでお茶したり、向こうで花に水やりしたりも良いものだ。ここから見やる緑の多様性も充分堪能できる。特に遠方の緑。とても詳細で濃い。
これは絵画である。一つの画面に沢山の固有時~場が活き活きと共存して響き合っていたらより楽しいではないか。

2021
「八幡山の洋館」
sabu0023europeanstyleofHachimanyama2021.jpg
この会場は、この外観で決めたそうだ。ピンクの外壁なのか。庭の青、赤、黄との調和も見られ、、、かなり可愛らしい場所だ。
O君の曲もピアノ生演奏で聴くことが出来る大変贅沢な時間が過ごせる日時が設けられている。
では、まだまだごゆっくり、、、。




佐橋氏が初期作品(佐橋前史)を加えることを検討しているとのこと。
決まり次第、ここでご紹介したい。





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COMMENT

お疲れ様です

後期になると少女ではなく若い女性が頻繁に登場するんですね。犬連れたり、猫が傍らにいたり…。結局娘さんが成長した姿なのかな。初期sabの女の子や女性はアニマ、清らかなもの象徴でしたが、中期sabからは実際の家族の肖像へと変容したんでしょうね。それにしても動物が好きではないS君てすが、絵の中にはけっこう猫や犬が出てくるのは謎だぁ…。置物なのかね。

Re: お疲れ様です

確かに、彼はふたりの子供さんを時々出してきます。
あの少女は実際の娘さんに置き換わったのでしょうか?
その辺、全く無頓着にきたものですから。
アニマと娘さんは次元の異なるモノですし、絵画世界の次元も変化したという捉えですね。
もしかしたら、リキテックス紀とそれ以降というくくりでもありますかね。
何とも言えませんが、その辺からの切り口もひとつかも知れませんね。
絵画展向きではなく、画集の解説に使えそうです。

ありがとうございました。

年代順に並べることで見えてくるものがあるんだとあらためて感心しています。2000年以前の作品は終わってしまった世界なのでいまはその中に居場所がない感じで展示する意味なしと思っていました。アクリルから油への転換はゆっくりしてきた制作のペースに合わせて自然なものでした。描きかけで放置されているものも多くあり、油彩のほうが逆に都合がいいこともある。樹木を描くためには、アクリルでは追いつかないんです。樹木のために絵を描いているようなもんで。アクリル時代の作品は孤独で自虐的で出すのに躊躇します。今の制作は趣味の園芸みたいなもの。以前とは動機がだいぶ違いますね。それを良く分かったうえで解説してくださっている。さすが研究の第一人者ですね。

見応えありますね

こんばんは。
序から一口コメントシリーズと、見応えがとてもありますね。
以前もコメントさせていただいたように、僕は、佐橋さんの絵とGOMAさんの解説の両方をとても好きです。

多くの作品の流れを拝見しますと、ある一つのことに気付きました。
克明で奥深く彩が鮮やかな絵と、淡くてやや平坦的な絵が交互に現れるような。
どちらも好きなのですが、観る側の感じ方がやや違う気がします。
いずれの絵も、人間が普通に視る画像を網膜に投影したものとは違うように感じます。
いずれも、”次元への挑戦”のようなものへと誘(いざな)ってくれるような興奮、しかもその挑戦が絵毎に違うようなおもしろさを覚えます。
美しい絵を観て感動し」安らぐとともに、わくわく感を覚えます。

GOMAさんの解説は、独創的な見方、精緻な見方、普通の人の普通の感覚での見方、芸術的な見方を織り交ぜて、佐橋氏の絵を表現し、人をして知的好奇心、芸術的好奇心へ誘(いざな)います。
人が持つ普通の感覚をしっかり取り入れた上での、知的や芸術的な世界への案内。
多くの人の心を動かすに違いありません。

Re: ありがとうございました。

はい。そのこと、どこで書いていたか今定かでないのですが、その通りと思います。
>樹木を描くためには、アクリルでは追いつかないんです。
これ、わたしもアクリルで風景描いたことから実感してます。
長い事続けていると動機の変化は必然かと。

場合によってはわたしみたいに長く冬眠に入ってしまうこともありますから、、、
続けていることに生きる力を感じます。
言い方を替えれば無意味にずっと耐え続けられる逞しさです。

はい。研究の第一人者です(爆。

Re: 見応えありますね

本当にありがとうございます。

>人をして知的好奇心、芸術的好奇心へ誘(いざな)います。

このように観ていただければ、もう言うことなしです。
日本における佐橋研究第一人者として嬉しい限りです(爆。

>いずれも、”次元への挑戦”のようなものへと誘(いざな)ってくれるような興奮、しかもその挑戦が絵毎に違うようなおもしろさを覚えます。

不思議な絵です。所謂ナイーブアートでは、その感覚は得られません。その差別化はわたしも意図してやったつもりです。

是非当日もじっくりご覧になって、彼らとのお話なども楽しんでいただければと思います。
音楽の方もタップリご賞味ください。
実はわたしは、そちらの音楽の方の大ファンでもあります。
当日、行けそうもないので(家族は行きますが)、音源をねだっているところでして(笑。

全てを楽しんでいただけることを何より願っております。

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