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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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小さな情景展 一口大コメ  その2


2011
「世田谷線に乗って」
sabu0010setagayaline2011.jpg
長閑な光に溢れる早朝、電車がいつもの時間にホームにやってきて、線路を渡る少女はそのまま乗り込むに違いない。
「おはよう」と声に出さずとも、何気なくお互いに小さく手を振りあう。そんなフラジャイルな関係性。
こんな些細な日常が途轍もない宝モノとして晶結するのだ。それを誰よりもよく知る画家である。
道端の車がやけに小さいことからこの路線も特異な時間系に属しているのかも。彼の絵は油断できない。

2012
「夏休み」
sabu0011summervacation2012.jpg
次の世界に一歩踏み込めず佇んでいる時間~「夏休み」といったテーマは、リキテックス紀のものだ。
この薄い向こうの世界は額縁で仕切られているかのよう。再びその境界線に戸惑いとどまる地層に出逢う。
地続きに見えるのはマグリッド的なトリックか。それはインターフェイスの悪夢。
イデア界と現実界の狭間にも思えてきたりするとちょっとドキッとする。

2012
「スカイツリーと華厳」
sabu0012skytreeandkegon2012.jpg
スカイツリーを軸に、飛行船の飛行の線、鳥の飛翔の線、「華厳」の走行する線、煙突の煙のなびく線、暫し停泊している屋形船のこちらに向かう線、の各線が誇張された放射状のパースペクティブの構図を作る。更に画面の上下がほぼ半分に黄色と緑に分割されている。空を漂う系と水上を漂う系との質=色の差であるか。スカイツリーが中心を左にズレているところが、絵の力学において上手く全体をまとめている。無意識的な平面の正則分割的構成ではなく、意図的で意識的な幾何学的構成に作家的意欲を感じる。

2012
「窓辺の花」
sabu0013floweronthewindowsill2012.jpg
取り敢えずの彼の静物画タイプの集大成的な絵であろうか。勿論、このような絵が今後も描かれるのは想像できる。
初期の絵に一見、内容~要素構成が似ているのだが、空間の奥行きと空間自体の質量がいや増しに増す。
彼の絵には反復が目につく。テーマが同じでもその世界は徐々に自発的に破れ外へと解放されてゆく。
人が反復によって生きていることに対し、彼はとりわけ誠実である。

2013
「おめで東京タワー!」
sabu0014omedetokyotower2013.jpg
懐古的で回顧的な意匠だ。昔からの拘りをまとめてもう一回派手に描いてみたい、という欲望~快楽に身を任せてやっちまった。
これまで登場した多くの要素たちをセットして、スイッチを入れた途端に起きた大騒ぎ。キッチュなダイナミズム。
「わたしは趣味で生きてます」と以前騙っていたが、画集の表紙にも良いのでは(笑。
彼が誰であるかが分かりやすい絵と言えよう。必然的にジオラマを要請してしまう作品でもある。

2015
「江の島シーキャンドル・ハワイアンセンター」
sabu0015enoshimaseacandle2015.jpg
江の島は彼の拘りの場所のひとつ。特定のセンターであろうが、お得意の箱庭形式で決める。
好きなもの楽しいことを詰め込みたい。更に3D模型にも移行したい欲動が、この俯瞰可動的構図より伝わる。
この視座から、ジオラマもいいですね~と画策する顔が容易に浮かんでくるではないか。だが、ひとつ、、、。
絵の方が空間の歪みの描写は圧倒的に自在である。しかも空間の歪みが好き勝手な楽しさに還元された絵を他に見たことがない。ボスの絵にも空間的歪みは見られない。佐橋氏の場合、形式がほぼ完全に内容化している。その生理が意図的に無意識に作品を量産してきた。

2016
「StarDustNight」
sabu0016StarDustNight2016.jpg
横浜の風景のファンタジックな変性か。というよりこの照明からして、彼と環界との間に生成された薄い煌びやかな街なのだ。
インターフェイスに触れるには、こちらもアルタード・ステイツにあることが必要か。きっとそうだ。高級な酒でも一口吞んでみてはどうか。稲垣足穂の小説にある「薄い街」か細田守監督の「渋天街」な形で潜む余剰次元の街ではないかと思いたいほど薄い街なのだ。




明日、最終日に続く。




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COMMENT

モリモリですね。

連日お疲れ様です×2。
ひとつ。「おめで東京タワー」のコメントでは、“ついつい描いちゃう昭和30年代生まれの性…”みたいなことを加えると親しみがわくと思いました。
ご判断おまかせ。

Re: モリモリですね。

ありがとうございます。
確かに“ついつい描いちゃう昭和30年代生まれの性…”あった方がよいかな。
元の文では、「やはりやってしまうのだ。何故か植木等を思い浮かべた(爆。
『分かっちゃいるけど、止められれない』のノリで描いているのがよく分かる。」
とか、実にラフに書いていますけど、これを「、、、欲望~快楽に身を任せてやっちまった。」
にしました(笑。ともかく佐橋氏からは、少しでも短くという要望(指令)が出ておりまして(笑。
「序」からして、随分削った文章にしています。削り過ぎて飛躍に感じられなければよいですが。
検討します。
また宜しくどうぞ。

追記

レスありがとう。ここに描かれているオブジェってなんか昭和30年代前半に生まれた者にとって全部身近で思い出深いもんだなぁと思った次第です。新幹線0系、東海道線、横須賀線の旧型電車からすべて。もちろん東京タワーも完成が昭和33年だしね。昭和30年代へのオマージュだわ、と思ったしだいです。これでホンダのスーパーカブがあったら完璧です。すみません余計なことで。

追記の追記

あとダイハツのミゼットがあればですね。昭和32年!ほんとどうでもいいことで、すみません。

Re: 追記

昭和30年代ロマンですね。
スーパーカブは佐橋氏も乗っており、わたしも授業棟の移動時に使わせて貰いました。
乗ること自体が楽しかった。確かに。あのスタイルも愛着の沸くもので、フォルクスワーゲンの味わいがあります。
新幹線0系、東海道線、横須賀線の旧型電車関係はわたしは疎いもので、いまひとつよく分からないのですが、彼はこの辺のオタクでしたから思い入れも尋常ではないはずです。
その視点を強く導入するとなると、わたしには難しくなる部分は出て来るでしょう。
あの頃の商店街も大変特徴ありました。必ず駄菓子屋で遊べるのですから。暫く鉄人に輪投げしてから飴を買って帰ってました。
何というか、街のあちこちに遊べる余地~余白がありましたね。
今はそれが全くない。全て平らに整地され管理されていて秘密基地など作りようもない。
家からも街からも商品からも愛着が無くなってゆく。
それらに替わる何かを作ってゆかなければ。

Re: 追記の追記

実はわたしは、その時代の復刻版プラモデルを学生時代に作って持っていて、つい最近遊びに来た子供にあげてしまいました。
まだ三つくらい人気が無かったのが残っているかな。
初期の軽自動車って子供の作るプラモデルの延長上に感じられるところがあって、とても親密感あります。
ポスターも手に入れ部屋に飾っていましたから(笑。

このニュアンスどうしようかな。
新しい絵がチョイスされた時点で考えてみます。

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