点

2017年
石川慶 監督・脚本
yonige 音楽
山田孝之
中村ゆり
天光眞弓
「愚行録」の監督
問題提起の映画だった。感情が揺れ動いたものだ。
今ある自分を1000%承認するうえでも役立った。
これは26分の映画。
新人ガールズバンド”yonige”と山田孝之,が組んで製作したみたい。
わたしは最近、ショートフィルムをよく観るようになった。
「大きな春子ちゃん」で味をしめてからであろう。
時間的に(尺が短いので)観るのが楽、と言うより内容的にスッキリ観られるところが良い。
細かい伏線やらミスリードを誘う仕掛けやら幾重にも解釈できるシーンなどほぼない為、楽なのだ。

この映画、やたらとシンプルに見えて機微が描かれる。と言うより全て機微だけで出来ているという感じ。
山田孝之と中村ゆりが共に芸達者で雰囲気のある人たちだから、それはタップリと描かれる。
そう、雰囲気なのだ。それに語らせる(案外厄介なタイプか)。
片田舎の床屋さんの山田孝之と明日友人の結婚式に出席するOLの中村ゆり。
2人は久々に逢う幼馴みたい。ゆりの方は帰郷ということ。
繊細な空気漂う場にあって、相手のこころを探り合うような言葉のやりとりから、髪というインターフェイスでの関りである。
密やかだがビビットに通じ合ってしまうところがあるはず、、、
だが、わたしは眠ってしまった。
特に”yonige”というグループのチューンには惹かれるという程ではなかった。
わたしにとって日本のミュージシャンで、ここ最近最も強く惹かれたのは”Girlfriend”だ。
大原櫻子は相変わらず良いが、、、。
他は特にピンとこない。
いくちゃんも乃木坂卒業後は、音楽家としても頑張って欲しい(ミュージカルだけでなく)。
何の話だ?

目を覚ましてまた少し戻したところから再度チャレンジしたが、また眠ってしまった。
どうやらわたしにって、この映画、睡眠効果があるようだ。
結構、心地よいのかも。
結局、三度目の正直で観きった(祝。
う~ん、前髪変な風に切られて元気を取り戻して笑顔で自転車こいで去って行く。
何やら後味の良い映画であったようだ。
昔、彼に前髪を切ってもらい酷い出来であったらしいが、その時間流に引き戻されたのかも、、、。
その意味でのリフレッシュというかリボーンである。
彼女、暫く外でウジウジ電話をしており、煮詰まり切った今の時間系から乗り換える必要性があったのだ。
そんな時、髪を昔馴染みの(かつて恋仲だったの?)友人に切ってもらうなんて、良い思い付きだった。
自転車と言うのも良い。解放のツールでもある。

ともかく、、、山田君にとっても、良かったみたい(笑。
髭を剃ってすっきりするようだ。
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