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GOMA28

Author:GOMA28
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釈迦

Gotama Siddhattha001

1961年

三隅研次 監督
八尋不二 脚本
伊福部昭 音楽
伊藤熹朔 美術監督
鷺巣富雄、ピー・プロダクション 動画構成
渡辺善夫 絵合成
大橋史典 特殊造形

本郷功次郎、、、シッダ太子(釈迦族の王子、釈迦)
チェリト・ソリス、、、ヤショダラー(シッダ太子妃)
勝新太郎、、、ダイバ・ダッタ(シッダの従兄、シュラダから神通力を授かり悪事の限りを尽くす)
千田是也、、、スッドーダナ(カピラ城主。シッダの父)
細川ちか子、、、マーヤー(スッドーダナ妃、シッダの母)
京マチ子、、、ヤサ(、帝釈天が身をやつした村の女、釈迦が悟りを開くのを介添えする)
川崎敬三、、、ウパリ(修行僧、釈迦の弟子)
山田五十鈴、、、カリティ(子供をさらって殺す夜叉、釈迦に諭される)
東野英治郎、、、シュラダ(バラモン教の行者、釈迦と敵対する)
市川雷蔵、、、クナラ王子(アショカ王の息子)
山本富士子、、、ウシャナ(クナラ王子の妃)
月丘夢路、、、タクシラー(アショカ王の第一夫人、クナラ王子を誘惑する)
中村鴈治郎、、、アショカ王(華子城主、クナラ王子の父)
小林勝彦、、、アナン(釈迦の弟子)
叶順子、、、マータンガ(奴隷の娘、アナンを愛す)
川口浩、、、アジャセ王(マガダ国王、父を殺して王位に就く)
中村玉緒、、、オータミー(アジャセ王妃)
杉村春子、、、イダイケ(ビンビサーラ王妃、アジャセの母)
市川壽海、、、ビンビサーラ(マガダ国王、アジャセの父)


カドカワで、残るはこれかな、と、、、これまで余りに長いので観る気になれなかったものだ。

「釈迦」である。

帰趨を自己に見出す。
自己をこそ整え内なる真理に覚醒することが法を悟ることとなる。
自帰依と法帰依がひとつの場となること。
これを釈迦は最終的に(入滅前に)多くの弟子に諭したというが。
わたしも自らを整える為にのみ沈潜している。
(もしかしたらわたしの一生はそればかりで過ぎて来たような、、、)。


というところで釈迦には特別な思い入れはある。


70mmフィルムによる超大作史劇映画で同時期に撮られた「ベン・ハー」もそうだという。
成程。
内容的にも近いものがある。キリストと釈迦だし。
確かに大作で金をかけている。飛んでもない数の主役名優たちがこれでもかというくらい集結している(セットやカメラ、フィルム、現像代だけでなくギャラも凄まじいものであろう)。
それだけでなく、CGの無い時代によくここまでのVFXをやり遂げたと思う。
もう製作陣の熱意というより心労に敬服したい(笑。
熟練の手作業もかなりを占めているはず。
当時の技術の粋を結集したものだと思う。

釈迦が悟りを得てから、本郷功次郎がほぼ光の中に消えてしまってるのも最初は何だろうと思ったが中頃には当たり前に思えていた。もうこの世の人ではなくなっているのだ。ロングショットで長回しで遠方で光りながら厳かに法を解いている。
いい光景ではないか、、、そのインドの地の風景自体が神々しい。
出来れば、6年間の修行の有様をもう少し見たかったが、誰も見てないもの描きようもないか。
髭が伸び、煩悩~悪魔の襲ってくるのを蹴散らすところが見どころか。
今のCG技術を使えば難なく出来るところをさぞ大変な作業により実現したことは感じ取れる。

Gotama Siddhattha002

伝説から大きく逸脱する挿話で、過剰な演出と取れるところは訂正した方が良かったと思う。
特にヤショダラーがダイバ・ダッタに乱暴され自害するというフィクションはやりすぎではないか。
「絶望を超克し、寛容と慈悲の高みへと達する」ことを描くのならまだ他に描きようもあると思う。
エピソードなどいくらでもあるだろうし。
これは仏教国からの反発を受けるのも無理もない。
彼女も出家しているのだからその逸話も無くなり、話も変わって来る。
しかし、入滅の100年以上も後のクナラ王子のエピソードを釈迦存命中のものにしたのは、より面白い効果を生んだと思う。
市川雷蔵と山本富士子コンビがしっかり活躍して花を添えており俄然話としては盛り上がる。
この2人に加え、京マチ子と叶順子が圧倒的なオーラを放っていた(京マチ子先生の出番が少なかったのは残念)。

Gotama Siddhattha003

そしてこの物語で凄くキツイ存在感を誇るのが勝新太郎のダイバ・ダッタである。
かつて市川雷蔵とコンビを組みお江戸のお惚け道中を共にした仲だが「花くらべ狸道中」、ここでは飛んだ大悪人として非道の限りを尽くす。
とても優れた能力の持ち主であったが、いつもシッダ太子にだけは叶わなかったナンバー2に甘んじる人生であったらしい。
特別に自己顕示欲の強い我欲も凄まじい男であったが、一途に思っていた姫すらシッダ太子しか眼中にない始末。
ついに姫は彼と結婚してしまう。

ここからダイバ・ダッタにとっては穏やかではない。
この劇では直ぐに非道の道に一直線であったが、実は出家したシッダ太子が悟りを得て釈迦となった3年後に彼の弟子となり、真面目に12年間の修行に就いているというのが定説である。しかし他の弟子より能力が高い為、直ぐに頭角を現し、アジャセ王子に神通力をもって近づき多額のお布施を貰う関係を結ぶ。当代最大のパトロンである。金が自由に思うように使えるようになり弟子も沢山出来ると、野望がメキメキ膨らんでくる。
そしてアジャセ王子を操りその父アガタ国王ビンビサーラを殺害させ、そこから後はこの映画のような流れでやりたい放題、、、史上最凶の仏敵であったという。
しかし野望は崩れ、釈迦に命乞いをし救われて改めて弟子となる流れである。
今度は本格的に改心したらしい。

Gotama Siddhattha004

最後は入滅に際し、これまで釈迦の説法を聴き救われた人々が各地から集結して来る。
そしてアナン(多聞第一とも呼ばれる)をはじめ弟子たちに最期の教えを説く。
多くの弟子や信者に見守られながら、「涅槃図」に描かれた通りの姿勢で入滅し、光に纏われ天に昇って逝く。
これがまた、長時間に渡り見て来た最後のシーンである。

自然に感動してしまうものであった。
結構、よく出来ている。

Gotama Siddhattha005

これと言った教えは物語の中では解いておらず、所謂道徳的な分かり易い教えであるが、、、。
演出がVFXと相まってとても効果的に作用し、とてもありがたい気持ちにさせてくれるのだ。
特に本郷功次郎が忽然と悟りの境地に達し後光が射してからは、彼は釈迦としてずっと光の中に溶け込み常にロングショットで大きな場の中心に描かれ続けて居たことが神性を保ち続ける要因となったと謂えよう。
上手い演出~絵であった。

ともかく「釈迦」をテーマとした豪華で壮大なエンターテイメント大作であった。



AmazonPrimeにて







これを観たが、ついに修復版Blu-rayが出た↓ これは良い画像で観たい。











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