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GOMA28

Author:GOMA28
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Big Girls Dont Cry001

Große Mädchen weinen nicht   / Big Girls Don't Cry

2002年
ドイツ

マリア・フォン・ヘランド監督・脚本

アンナ・マリア・ミュヘ:、、、カティ(女子高生)
ストロリン・ハーフルト:、、、ステフィ(女子高生)
デビッド・ウィンター 、、、カルロス(男子高生、ステフィの彼氏~テッサの彼氏)
ジョセフィン・ドーム、、、 テッサ(女子高生)
ティルベルト・シュトラール=シェーファー 、、、クラウス(男子高生、カティの彼氏)
ジェニファー・ウルリッヒ:、、、イヴォンヌ(女子高生)
ステファン・カート:、、、ハンス(ステフィの父)
ガブリエラ・マリア・シュメイデ:、、、イングリッド(カティの母)
テレサ・ハーダー、、、ジャネット(テッサの母)


感慨深いのは、カティとステフィは、腐れ縁とでも言うか、幼い頃から一緒に過ごし、双子の姉妹的な仲だ。
だから間にどれだけ酷い事件~裏切りが発生しようが、完全にそっぽを向けない。離れられない。
良くも悪くもである。
幼い頃に培われた関係性というものは、強固なものであることが分かる。
動物の刷り込みに近いか。
そして徹底して壊れれば、その再生時に全ては以前より良い形(風通しの良い解放された関係)に再編される可能性があるということ。これが示され希望に包まれるエンディングを迎えホッとした。確かにその通りだと思う。

まあ、最初から危なっかしくて無軌道で、反抗的で衝動的な娘たち。
更に粗暴で暴力的。
所謂、反抗期だから、と言われても手のつけようのない悪ガキぶりを発揮するのだ。
特に主導的なのはステフィの方である。
カティがそれに合わせる。
二人いれば権力関係も自ずと生じるものだ。

彼女らの場合、単なる反抗期に収まらない。
どちらもトラウマによる比重が大きいのだ。
やはり家庭~親の問題である。
カティの家は良く分かる。
母が神経症でともかく細かく直ぐに苛立ち気難しい。
父はその母の顔色を何時も見て事を荒立てないように動いている。
どちらも子供より自分の気持ちと世間体が優先であり、監視と抑制が基本の安堵感や解放のない場だ。

ステフィの方は、両親が経済力と社会的地位のある所謂リベラルな家庭のようだが、、、。
夫が派手に浮気をしているところをこれまた羽目を外して夜遊びに来ていた娘がバーで目撃してしまう。
表面的には仲の良さを演出している夫婦であったが、その実情を娘は垣間見た形か。
大変なショックを受け、その相手の女の住所を探り嫌がらせを執拗に始めてゆく。
まあ、しかしやることがえげつない。やりすぎにカティはしばしついて行けなくなる。
(この2者間の感覚~意識の差異・葛藤が物語を揺り動かしてゆく)。

その辺はトラウマの深さと個人的資質によるものであろうが、ステフィのパラノイアックな攻撃その止めることが出来ない他害衝動はもはや病的とも謂えよう。
そして何より酷かったのは、自分の父と彼女の母が浮気していたとはいえ、 何も知らぬその娘テッサを騙しポルノ映画に出演させようとしたことだ。
彼女はバンドをやっておりギターとヴォーカルを担当していた為、自分の彼氏のギタリストにまず合わせセッションさせると、思いの他歌唱力があり、曲も書いていてそれを聞いて彼氏も大変気に入ってしまう。本当はここで馬鹿にして返すつもりだったが当てが外れた。
そのせいもあってエキサイトし、危険な人物が経営する撮影スタジオに、録音の為と騙してテッサを一人送り込んでしまったのだ。
これはかなり極悪レベルの犯罪であったことが後にはっきりする。

ここでカティのこころが疼く。恨みの対象の大事にしている存在とは言え、彼女自身に何も罪はない。
はっきりとテッサが深く傷つくか生命の危険に遭遇する可能性も高いものであった。
カティはデートを途中で切り上げ彼女を助けに行く。
すんでのところで彼女を救い、騙した訳を打ち明ける。
娘の傷に気づいた母はその訳を問いただす。
母娘はそろって愛人宅に乗り込み、ステフィの父が愛しているからもう少し待てと言って逢瀬を続けていたことを告白する。
カティも交えた家族の前で明かされ、妻は離婚を宣言し、夫は唖然として項垂れ、ステフィ家は解体する。
更にこの解体を誘ったのがカティの実質的裏切りであったことをステフィは知ることとなった。
これでブチギレたステフィはカティの彼氏を誘惑してしまい、その現場をカティが見てしまう。
もう行くところまで行ってしまった。

それだけではない。そのスタジオを少し前にステフィに紹介され小遣い稼ぎに行ったクラスメイトのイヴォンヌは、その男に殺され遺体で発見されたのだ。
ここで誰もがステフィに拒絶反応を示す。

この映画、最初は何やらやんちゃな女子高生が奔放な恋愛をしてどうにかなって行く能天気なものかな~と思いかけてどうしたものかと見続けるのをためらったが、どんどん荒涼な世界に突き進んでゆくにつれ目が離せなくなった。
かなりのハードボイルドでシビアでクールな噺である。

そして学校を休んでいるステフィを心配して駆けつけたカティは、ベッドで両手首を切って自殺を図っている彼女を発見する。
幸い発見が早く一命は取り留めた。
病院で再びステフィの両親が集う。娘と共にやり直す兆しが生まれる。
テッサはギタリストの彼(ステフィの元カレ)が出来て音楽活動、恋愛が順調に進んでゆく様子が窺え、、、。
度々家を空ける娘を非難して混乱していたカティの母は、娘の逞しさと優しさを実感して彼女に寄り添う態度を示す。
恋人との間の修復は時間を要するが、ステフィを見舞い新たな関係性を築いてゆく兆しも見られた。


変なアメリカ風青春ドタバタムービーではない、かなりハードな再生劇で見応えがあった。
面白かった。



AmazonPrimeにて







確かにかなりの毒親家庭であったが、うちの比ではなかった。
どれだけ酷かったか、一度整理してまとめる必要を感じる。
それはそれで意味があるには違いない。
(もう突き放せる場所にわたしは立っているし)。

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