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GOMA28

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1964年

増村保造 監督
新藤兼人 脚本
谷崎潤一郎 原作


若尾文子、、、徳光光子(織物会社の社長令嬢、美術学校日本画コース)
岸田今日子、、、柿内園子(人妻、美術学校日本画コース)
船越英二、、、柿内孝太郎(園子の夫)
川津祐介、、、綿貫栄次郎(光子の婚約者)


KADOKAWAシリーズの1964年の作品
谷崎潤一郎は残念ながら全く読んでいないので原作は知らない。
柿内園子が語り部となりこれまでの彼女らの数奇な運命を先生(谷崎か)に騙って聴かせる形式で進む。

何ともエキセントリックな女性が二人でほぼずっと興奮して喚き散らしている状態で、途中からついて行けずに寝落ちしたりで、結構きつかった。
結局、どんな映画であったか、、、。
余り分かっていないが、また見直すのは気が重い。

わたしの場合、しっかり目を開いて観ていても、終わったところでほぼ全て忘れ去っていることも珍しくない。
この映画も、特に若尾文子の魅力が出ていたとは思えず、かと言ってカメラワークや絵作り、演出が特に面白いとも感じなかったし、ストーリーも何やら訳の分らぬものに思えた。演出はこの時代を考えれば無理もないが、ちょっとおとなしすぎる感もある。
この主要キャストの達者な芸の印象は残っているが(特に岸田今日子)、何をどう演じていたのか今やほぼ何処かに消えてしまっている(残。

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多様性が強調される時代の中で特にLGBTは積極的に取り上げられる機会も多い。
大変よいことだと思う。
この映画でも光子は自由奔放な性を愉しんでいたような。
単なるレズビアンではなく、綿貫とも男女の関係を普通にもっていた。
以前からわたしのお気に入りのロックミュージシャンなどにはそういう人は少なくなかったようだし。
解放された意識を持つ人ほど、率直に自分の性に従って健康的な生を送っていたように思える。

ここの部分は、単に自分の好きなようにやればよいのだ。
何も他人に気兼ねする必要などない。
他者と違うことから来る罪悪感を植え付けられる心配は無くなった。
それを批判したら、逆に非難される時代となって来ている。
(この原作が書かれた時代はまだ保守的であったが)。
この映画では、徳光光子と柿内園子は互いに愛し合っているが、独占欲が園子に強く、光子と綿貫の関係は許せない。
そして園子の夫である孝太郎は普通の人であり、とても素朴な拒否反応を示す。園子を当然のように責める。
綿貫は、皆仲良く光子は自分と園子の2人で共有しましょうというスタンスだ。ご丁寧に誓約書まで用意する。
孝太郎には想像もつかぬ狂気の沙汰としか受け取れない。

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4人いてもこれだけ志向がズレると色々とざわつく面倒なこととなる。
性に関しては特に根深く、固定観念も絡むと難しいところ。
客観的に第三者としては、どのタイプも人権レベルから快く認めることは出来ても、個人的にこの関係性のなかでの当事者となった場合、折り合いが容易に付けられるものではなかろう。
だからこういったこじれたドラマにも出来る(笑。
確かにこれをテーマとすれば、幾らでも噺が作れそうだ。

思考~観念的な価値観や判断から離れ、感情レベルの深い場所からの噴出の問題であり、その齟齬、軋轢、対立ともなれば、もう激しいぶつかり合いしかなく~修羅場か~ともかく煩い。
どうも若尾文子向きの役には思えないのだが。
岸田今日子の緩急自在な演技には感心したが。
船越英二などやられっぱなしである(笑。
川津祐介がそこに誓約書などの書類を挟み込んでくるのも奇妙でコミカルであった。

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終盤は、捨てられた綿貫の奸計に嵌り社会的に窮地に追いやられる3人がいた。
たかが世間体の問題であろうに。
孝太郎も彼女らの関係の輪に入っていたが、単に楽しむと謂うより嫉妬に苦しむ状況にあったようだ。
確かにこうした間には愛憎関係は必然的に生まれるだろう。
結局、(わたしがひと眠りした後であるが)孝太郎と光子と園子の3人で心中を図ることとなる。


3人で死にましょうと並んで寝て睡眠薬を飲むが、園子一人が息を吹き返して、語り部となる、という形であった。

演者の力でドロドロした感触は味わったが、眠気も誘った。



AmazonPrimeにて






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