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GOMA28

Author:GOMA28
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過激派オペラ

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2016年

江本純子 監督・原作・脚本


早織
中村有沙
桜井ユキ
森田涼花
佐久間麻由
後藤ユウミ
石橋穂乃香
今中菜津美
趣里
増田有華
宮下今日子
梨木智香



劇団「毛皮族」を主宰する監督が映画も作ってみた、ということである。

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演劇の手法を意識して作ったようだが、映画にしっかりなっていたと思う。
演劇調~舞台劇風のプレザンスを伝えようと作ったもののようだ。
それもあり、とても生々しい。何とも言えない臨場感に浸れる。
やっている本人たち誰もが体を張って全身で発散していているのだが、結構苦しそうできつそう。
やたらと叫びまくる。全てが大音響。赤裸々に激しく。衝動的なエロティシズムに溢れ。
カタストロフは充分に味わえ、終わった後はしみじみ快感に浸れるのかも知れぬが。
映画内演劇も見られ、この監督の作る舞台の一端も窺い知ることが出来る、、、。

寧ろ、わたしは舞台の方に興味が湧き、実際に観てみたいと思った。
この劇中にもかつて見に来た人がとても感激して監督に駆け寄り話しかけてきていたが、、、。
凄いエネルギーの奔流に圧倒されそうだ。
少なくとも、この監督のものは強い印象は残すはず。
(わたしも学生時代は、演劇をやる友人の舞台を幾つか観てはきたが、直ぐに忘れるものと記憶に一部でも残るものはある。自分が音楽ソースを提供したものなど、多少なりとも関わったものについては、覚えているものだ)。

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テーマは性と解放か。
確かに性、特に女性にとっては、それが自らの生の解放に直結するところは大きい、であろう。
映画の封切の挨拶で如何に撮影がしんどかったか、監督が厳しかったか、などが騙られていたが、それと共に演者のほとんどが笑ったりして大いに楽しんでください、みたいなメッセージを述べていたが、笑えるような楽しさはなかったと思う。

わたしは、ひたすら性に発する激しさばかりを喰らった感がある。
そして理不尽な揺らぎと衝動性、それから虚しさ、、、。

映画の中の主催者である監督は、力はあるが、自分の好みの団員にことさらかまけていたり(同棲までするが、直ぐに喧嘩別れである)、自分の感情で荒れて彼女らに八つ当たりしてみたりで、非常に横揺れの激しい人に見えた。

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何より勿体ないと思ったのは、折角苦楽を共にして全員で舞台を成功に導いたのに、その後の接し方により、信頼を築いた仲間を皆失ってしまう。一回でも舞台を共にやれば、監督のやり方、思想も身体的に浸透しているはずで、次回の舞台にまるで素人や新しい女優に教え込むより効率的にも信頼度から謂ってもずっと有効であると思うが、、、。
最後には、また新たに舞台をやる仲間の募集を掲示板に出していたが、、、。
ちょっとねえ、あれだけ良い女優を集めておいて、またまっさらからというのも、虚しい。
虚しいと謂えば、熱愛して同棲した相手とあんなにあっさり分かれてしまうのもどうかと思う。
そういう気質の人なのであろう、、、。

それにしてもひとつの舞台をやるには、金がかかるのだ、ということが分かる。
実際、この劇団の600万円の借金はどう工面したのだろうか、、、。
そこは何も語られていない。
アルバイトとかも劇中でやってはいたが、あんな細々としたもので何とかなるものではない。
昔の芸術家みたいにパトロンを持つとか、そういうのも必要であろう。
それに近い、先輩舞台監督みたいな人が少し力を貸すような場面もあったが。

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自己主張の強すぎるアグレッシブな人の集まりである。
それをあれだけまとめるカリスマ性と統率力は凄いが、根底に愛情のない仕打ちをすると皆離れてしまうパタンであった。
劇の内容は理不尽でも面白いが、組織に対してそれは不味い。


キャストは、皆良かった。というか振り切れていて凄いものだ。
主演の早織と中村有沙は特にリミッターを超えているのでは、という感じであった。
それにしても舞台挨拶の時の優しく凛としたフェミニンな早織と映画の中での男前な早織がどうにも同一人物には見えなかった。
女優は役によってここまで変身できるのか、という良い例でもある。
正直、驚いた。

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