Girl Friend セカンドアルバムを聴いて

発売後、直ぐに購入して聴いたのだが、そのままにしていた、、、遅ればせに。
彼女らの才能あふれるホントの力量を感じる(凄く練られた作り込まれた)アルバムだった。
とてもカラフルで洗練されたポップなチューンが詰め込まれている。
幅広い音楽のディープな素養が窺えるハッとするフレーズには嬉しくなる。遊びもあり、演奏している当人たちの楽しさも伝わる。
(推しのアーティストが,おおやるねえ!というフレーズをくれると当然嬉しい(爆)。
それにしてもギターのリフとフレーズのカッコよいこと、、、。
ファーストから見るとアルバムとしての完成度は凄い。
ベースのとびぬけたテクはカヴァーMVや前作から際立っていたが、今回は他の楽器(特にリードギター)とのアンサンブルが格段に楽しめた。ドラムのサウンドを支えるリズムの安定感も相変わらず抜群だ。
今回リードギターのテクにもフレーズにもかなり驚かされた。
ヴォーカルは声質、声量、表現力ともにとても魅力的で、すでにカリスマ性を感じる。そしてベーシストのヴォーカルもまた個性的で、このグループのサウンドをより多彩にし弾けさせている。この人の音楽性は凄い~歌い踊るベースライン。
やはり一人一人が只者ではない。
全体として、スキャンダルに近いサウンドアプローチなのかな、結果的に近い路線になっているのかなという気はするが、、、。
勿論、このグループならではの個性はしっかり認められる。
聴いて直ぐにGirl Friendだと分かるものは確かに在る。
このまま周りのシーンなど気にせず自分たちのやりたいこと~やるべきことを(個々にも)進めてほしいものだ。
全員が曲を作るそうだが、、、かなりプログレッシブに練れたチューンが目立った。
ヴォーカルをとっている人がコンポーザーなのだろうか、、、だとすると乃木坂風ルックスのベーシストの動きは、今後特に注目したい。
いくちゃんが、もし音楽ユニットを作り活動するようなことがあれば(切にしてほしい)、久保さんと共に是非この人にも(兼任)で入ってもらいたいものだ。リズムは肝心要であり、リズム陣が不甲斐ないバンドに良い曲はない。
ドラムは親友の齋藤 飛鳥さんでよいか、、、瀧野さんのサックスは本格的だとか、後はバイオリンは佐々木 美鈴さんがどれくらいの腕なのか、、、何の話だ?横道に逸れた(いや坂道に逸れたか(笑)。どうも毎週、坂道番組を見ているとついそっちに逸れがち、、、。
ただ、わたしが一発で痺れた”360”みたいなプリミティブな爆発力を感じるロックは影を潜めたかな?とは思う。
(洗練とまとまり、キャッチ―~ポップな面を重視したか?)
あの曲には、ニルヴァーナやダイナソーJrやREMを彷彿させる強度があった。
この若さで、まだそんなに洗練されなくてもよいと思う。まとまらなくても気にすることはない。
粗削りな純粋で呪術的(悪魔的)なパワーをこそ感じたい。
要するに、ロックを聴きたい。
「ロック」という商品ではないロックを聴きたい。
これだけの表現技術があれば、どうにでもなるのでは、、、。
MV~PVでもライブものでもそうだが、涼しい顔で歌いながらあのプレイはやはり凄い。
やろうと思えば何でもできそう。
わたしの背筋に100万ボルトの電流の走った最初のロックは、ローリング・ストーンズの”サティスファクション”であった。
あのキースのギターリフにやられた。
その後は、、、プロコルハルムのアルバム「グランドホテル」であったり、ムーディーブルースのコンセプトアルバムだったり、、、
ソフトマシーンだったり、ELPだったり、レッド・ツェッペリン(天へのきざわし~アキレス・ラストスタンド)だったり、ヴァンダ―・グラーフであったり、キングクリムゾン2期のサウンドであったり、、、特に”フラクチュア”、、、そう彼女らはキングクリムゾンとかどう思っているのだろう。
キュアやジョイ・ディヴィジョン~オルケストル・ルージュ~メカノ~ニューオーダーであったりした、それからヨーロッパのPFMやアルティ・エ・メスティエリだったり、、、(まだほっとくと100以上は挙がってしまうが(笑)。
兎も角、何でも吸収して自分たちのサウンドにしてしまう人たちのようなので、その点でも(でこそ)期待したい。
2本ギターの曲が基本だが、キーボード曲も入れていってもイケると思う。(これだけの曲~アレンジが出来るのだから幼少期はピアノ少女だったのでは、と思われる)。
予想以上によく出来たアルバムには驚いたが、出来れば綺麗なまとまりよりデモーニッシュな破壊力が欲しい。
とは言え、一番好きになった曲はエフェクトも効いたとてもムーディーな”striky girl”かも、、、これはリードギターの人のヴォーカルだと思うが、、、4人とも凄い、やはり一筋縄では行かないバンドだ、、、。

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