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GOMA28

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寝ても覚めても

Asako I II001

Asako I & II
2018年
フランス・日本

濱口竜介 監督
田中幸子、濱口竜介 脚本
柴崎友香 原作
tofubeats 音楽


東出昌大、、、丸子亮平 / 鳥居麦
唐田えりか、、、泉谷朝子
瀬戸康史、、、串橋耕介
山下リオ、、、鈴木マヤ
伊藤沙莉、、、島春代
渡辺大知、、、岡崎伸行(ALSになる麦の親友)
仲本工事、、、平川
田中美佐子、、、岡崎栄子


携帯を捨てる。
それまでの全てを捨てる。
決断をしているように取れるが、、、
寝ても覚めても(悪)夢の中なのだ。
外には出れない。

Asako I II004

確かに感謝と愛とは違う。
好きというのは、いつも微妙。
好きというのは、自分に言い聞かせるときに使う。
好きにならなければ、、、。
本当に好きな他の誰かを意識の底に沈みこませる時に使う。

成長した気になっていたけど、、、
目が覚めて、わたし何も変わっていなかった。
何度も目が覚めた。
亮平の運転する車の中で。
麦の運転する車の中で。

同じように車が途中で止まり、気づく。
自分の目覚める方向はどちらなのか、、、。

Asako I II003

ずっと怖かった。いつかそうなるかと思っていた亮平。
麦は亮平やない。帰らないと、と言われあっさり晴れやかな表情で別れを告げる麦。

彼女との関係を常に恐れる男と何も恐れず飄々と自分の世界を生きる男。
顔がそっくりなだけ。
地道に生きる男と夢の中を通り過ぎる男。
実際、どちらに惹かれるかは彼女次第。
どちらも悪夢の中のひとつの様態に過ぎない。

Asako I II002

あやふやな、どこか間違っていると感じていた彼女は、「間違いでなかったことをしたかってん。その時は。」と言う何か安定した現実感に触れたかった。亮平にはその安定~安心感がある。
しかし、どこからともなく現れいつの間にか去ってゆく面影にも、その実体のない煌めく夢の方向にも絶えず引っ張られてゆく。
どちらも夢だが、どちらの夢を選ぶか、である。

最後に朝子は、とても力強く確信を持った目で、亮平の世界で共に生きることを決意する。
彼にもう信じては貰えなくとも、彼に甘えず自分を生きることに決めた。
亮平も、もう関わらないと言っても彼女の飼い猫をすっと飼っていたのだ、、、。
ふたりの仲はそのまま漸近的に元へと収束するのだろう。
元の夢へと。



朝子の寝ても覚めても居心地悪い夢の中にいる感覚はとても共感する。
わたしにとっても、この世界はなにひとつ確かなものも信用できることもない悪夢に等しい。

Asako I II005

主演のふたりは物語を延長しそのまま不確かな夢の中を踏み迷って行ったようだ。


山下リオに意外なところで逢った感じ。相変わらず素敵である。
主演のふたりは、この危うい幻想世界を見事に演じ構築していた。
この世界を表わすのにもっとも適した主演者と思われる。



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