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GOMA28

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第3逃亡者

Young and Innocent002

Young and Innocent
1937年
イギリス


アルフレッド・ヒッチコック監督
ジョセフィン・テイ『ロウソクのために一シリングを』原作

デリック・デ・マーニー、、、ロバート・ティスダル(脚本家)
ノヴァ・ピルビーム、、、エリカ・バーゴイン(警察署長の娘)
メアリー・クレア、、、マーガレット(エリカの叔母)
エドワード・リグビー、、、ウィルじいさん(修理屋)
パーシー・マーモント、、、バーゴイン大佐(警察署長、エリカの父)
ジョージ・カーゾン、、、ガイ(クリスティンの嫉妬深い夫、ドラマー)

AmazonPrimeで観たが、修復はされておらず、かなり傷みの見える画面であった。
ノイズも入っていてホラー映画の趣もあり。ヒッチコックでなければ集中できなかったかも知れない。


「若さと無邪気」がなんでこんなに固い題になるのか、、、
「第三者」という定義からすれば、確かに当事者ではない逃亡者の噺であり、その通りだ。
だがヒロインに視点を置けば、「若さと無邪気」の方が的を得ている。こちらの方が映画の内容にそぐう。

Young and Innocent001


終盤のカメラの寄り方が尋常ではなかった。
登場人物たちが誰も知らぬうちに、先に超越的視座から真犯人をでかでかとフォーカスしてくるのだ。
どういうつもりだ?という感じ。
ヒッチコックという人は、鑑賞中に必ず監督自身(彼の考えやスタイル)をこちらに強く意識させて来る。
決まってヒトこま自分が出演するが、それよりはるかに大きなインパクトで映画の作り自体をひけらかしてくる。
そちらに目を向けさせる。
何と言うか、映画がホントに好きな人なんだなあと思う。

しなやかで繊細な美しさを湛えたヒロインは素敵であった。
ヒッチコック映画の女優は、確かに違う。
そのつもりで観れば隅々まで彼の趣味で作られているのでは、と思えてくる。
ストーリーとしても、まずあり得ない話だが、ファンタジーとして面白い。

Young and Innocent003

いきなり知り合いの女優の絞殺体を海岸で見つけてしまったロバートは、警察に走り届けたことで犯人にされてしまうということ自体、カフカの小説のKに当たる。
不条理から始まる逃亡劇であるが、自分の盗まれた「コート」を探し出せば、全ての疑いが晴れるということで、警察から逃れて逃亡しそれを探しに行く。
とても目的が単純化され、そこに警察署長の娘が加わる。
その娘エリカが物語を実質引継ぎ引っ張って行く。ずっとハラハラさせる上手い運びが続く。
酒場の乱闘、叔母の家の誕生パーティーなどへの巻き込まれや炭鉱でエリカが崖から落ちるところを何とか助け出す等々。
全く観る者を飽きさせない。
エリカは最初は事件に興味本位であったが、ロバートに関わるうちに徐々に彼の無実を信じ惹かれてゆくのだ。
しかし思いの他、コート探しにてこずり、コートを犯人から貰ったというウィルを見つけ出すが、肝心のベルトだけない。
終盤には、その修理屋のウィルが肝心な役割を果たす。
ロバートのコートをウィルにくれた人物をエリカと組んでグランドホテルに探しに行くのだ。
その人物というのが、「瞬きの激しい男」だという。よりによって瞬きの激しい男って、、、。

ヒッチコックはその犯人をわれわれ視聴者には勿体ぶってズバリアップで教えてくれるが、エリカたちには見つけさせない。
どう展開して行くのか、終盤はそれで気を揉む。
ホテル内の人は余りに多い。警察も待機している。猶予はない。
そんななか、、、余りに意外なかたちでその男が見つかり、あっさり自白してしまう。
やはり好奇心旺盛で何にも首を突っ込むエリカの勝利と謂える。
最初、警察で卒倒したロバートを(ほぼお節介で)介抱したのも彼女であった。

物凄いハッピーエンドというか、、、観ている方がきょとんとしてしまう。
ヒッチコック映画のエッセンスの詰まったような映画か。









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