プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
必ずパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。


*当サイトはリンクフリーです。

PICKUP
パラサイト 半地下の家族 -2
パラサイト 半地下の家族 -1
ヘンリー・ムーア~彫刻に見る普遍性
911爆破の証拠―専門家は語る 前
9/11:爆破の証拠 - 専門家は語る 後
アポロ 11
シャチ~優しい殺し屋~
ハイヒール
お嬢さん
とうもろこしの島
セールスマン
トラピスト1に寄せて
「労働疎外より人間疎外」によせて
カッシーニ グランドフィナーレ
カッシーニ グランドフィナーレⅡ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
スノーデン
レヴェナント: 蘇えりし者
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
写真についてーⅡ
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

ファイナル・アワーズ

THESE FINAL HOURS004

THESE FINAL HOURS
2013年
オーストラリア

ザック・ヒルディッチ監督・脚本


ネイサン・フィリップス、、、ジェームズ
アンガーリー・ライス、、、ローズ(拾った少女)
ジェシカ・デ・ゴウ、、、ゾーイ(恋人)
ダニエル・ヘンシュオール、、、フレディ(友人)
キャスリン・ベック、、、ヴィッキー(フレディの妹、恋人?)


南半球の映画である。
北大西洋に大きな(どれくらいか?)隕石が激突して衝撃波が北米大陸の東海岸と西アフリカを襲う。
西ヨーロッパは跡形もなく消滅だそうな。
かなりの隕石である。これは少なくとも地表の生き物は全滅だ。白亜紀の恐竜絶滅時に勝るとも劣らぬ規模であろう。
海だって大激変であるが、深海の生物はどうか、、、辛うじて生き残るとすれば海溝の底辺りに棲む微生物くらいか、、、。
12時間後にオーストラリアも終わることとなる。
絶対終末のもとで残りの時間をどうするか、、、よく小学生の頃に友達と神妙な顔して話したものだが、、、。
大概、何を腹一杯食うとか、そんな類だったような気がする、、、。

ただもう自暴自棄の群衆や、ソドムとゴモラ状態でそのまま地獄に落ちてゆきそうな連中ばかりであるが、最後を厳粛に締めくくろうという意識はないらしい。
カプリコーンビーチから恋人ゾーイを独り放置してパニックになって逃げ出すジェームズ。
彼は途中で、暴漢に襲われそうになった少女ローズを助け出し、彼女を送り届けようとするがガソリンがない。
そこで姉夫婦の家にまで行って何とかしようとするが、姉夫婦と子供は皆、無理心中を遂げていた。
行く先々で自殺者もあちこちに見られる。集団自殺もあった。彼は姉の車に乗り換えるが、車もガス欠の度にその辺に転がっている車に乗り換え、取り敢えず進む。彼も自分を見失い、友人のフレディのところに逃げ込む。そこもまさにソドムとゴモラであった。
かつての恋人ヴィッキーもおり地下シェルターも備えてあったが、到底自分のいるべき場所ではなく、相棒みたいになっていたローズが妙な薬を飲まされ、介抱の為もありそこを脱出して、縁を切っていた母の家に行きローズの回復を待つ。
元気を取り戻したローズを乗せガソリンを貰って母の家を発つ。ある意味、このタイミングで会っておいたことは良かったことかも知れぬ。

THESE FINAL HOURS005

全的崩壊の前では、各自悟る他ないと思う。自分のいるべき場所に戻り。
もうすでに科学に見捨てられ宗教にも縋る気もない主人公としては、拾った娘を父のところに連れて行き、自分の子を宿した恋人のところに還り最後の一時を共にすることであろう。
それ以外に、何らかの意味のあることなどあるまい。
こういう時に必ず、地下に穴を掘って助かろうとかする者もいるが、釜茹でになるのがオチだ。
(巨大隕石だとマントル域にまでインパクトを及ぼす可能性は大で、地球内部からの突き上げも覚悟しなければならない)。
大気がもっと荒れているはずだが。ちょっと静かすぎる。

THESE FINAL HOURS003

そして漸く、ローズの父のいると言う彼女の叔母の家に着く。
しかし、その中庭で皆が自殺していた。
ローズは気丈に、死んだ父と共にいると言い、ジェームズには恋人のところに戻ることを促す。
まだ、僅かに時間は残されているのだからと。
ジェームズが見えなくなるまで手を振るわと言って送り出すローズ。
ここは、胸に熱いものが来た。
ローズの健気さが荒涼とした風景に最後の安らぎを齎す。
ジェームズは厄介に思っていたローズと共にこの荒れ野を横断するうちに自らの場所に気づき取り戻すことが出来たのだ。
最後の時を過ごす良きパートナーに違いなかった。

THESE FINAL HOURS002

アンガーリー・ライスという女優を観たことだけでも価値はあった。
今後、この女優の出る映画はしっかりチェックしたい。
はじめてダコタ・ファニングを観た時に近い感じがあった。
(大人になったら普通の美人女優になってしまうような危うさもあり何とも言えないが)。
この映画での子役がピークなんてことにならぬ事を願いたい。

THESE FINAL HOURS006

ジェームズは何とか元居たカプリコーンビーチまで戻って来た。
家は空であったが、独り佇むゾーイが海辺にいた。
ゾーイは自分を独り残して出て行ったジェームズを責めるが、遠方から押し寄せて来る凄まじい事態を前に全てを許す。
衝撃波~更に真っ赤な巨大噴煙が海の沖から津波のように迫って来る。
ジェームズとゾーイは共に抱き合いそれを恍惚の表情で見詰める。
ゾーイが思わず洩らす「キレイ、、、」と。
此処はうっとりする神々しい光景だ。
全てが真っ白く包まれる。


スッキリテーマの絞られた良い作品であった。
だがわたしが観て来たこのような全的崩壊もののなかでは、「メランコリア」がやはり圧倒的ナンバーワンである。
この作品もローズの存在で救われているが(人類は全滅するも)その気品と重厚な美から言って「メランコリア」には遠く及ばない。









関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

SF PickUp