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GOMA28

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WOOD JOB!

WOOD JOB!006

矢口史靖 監督・脚本
三浦しをん 『神去なあなあ日常』原作


染谷将太、、、平野勇気
長澤まさみ、、、石井直紀
伊藤英明、、、飯田ヨキ
優香、、、飯田みき
西田尚美、、、中村祐子
マキタスポーツ、、、田辺巌
有福正志、、、小山三郎
近藤芳正、、、林業組合・専務
光石研、、、中村清一
柄本明、、、山根利郎


大学入試に滑ったチャラけた男子、平野勇気が、パンフレットの美女に惹かれ軽い気持ちで林業の研修に深い山中の街にやって来るところから始まる。
その美女はその街に住む石井直紀で、程なく彼は実物に邂逅することになる。
彼女は小学校の先生であり、バイクを乗り回すアクティブな女性でもあった。
彼は直ぐに惹かれるも彼女は全く素っ気ない。彼は引き受け先の飯田家のヨキにその後しっかりとしごかれる。
直紀は美女であるだけでなく何かと活発で目立つ存在であり、ヨキはその土地の樵のスター的存在である。
その二人からタップリとダメ出しをされながら勇気は、あっけらかんと林業と自然と人々の中に打ち解けてゆく。
この辺の取っ掛かりからもう先の読める定石通りに進んでゆく間違いのない物語であり安心して観てゆける。

WOOD JOB!002

平野勇気の受ける林業の世界でのカルチャーショックがまず面白い。
携帯の電波が届かないというのが、何より大きかった。
ウォッシュレットが無いとか言う前に。
マムシ料理やお尻に沢山くっついた蛭とか(それから悪ガキに「ヒル」と綽名をつけられる)、マムシが耳に噛みつくとか、、、これはもう悲惨な体験であった。
そもそも川の清水に枯葉の欠片が浮いていただけでダメなのだから、最初のうちは逃げ出すことばかり考えて過ごす。

WOOD JOB!005

だが、天を衝く巨木を見上げる行為など経験なかっただろうし、それが倒れてくる様には圧倒されるばかり。
めくるめく光景に彼の表情も変わって行く。
あの自然の元にあったら、もう携帯どころではなくなる(何か憧れてしまう)。
そして何より彼をそこに繫ぎ止めたのは、石井直紀の存在。
森林の美しさが更に幻想的になるというモノ。
夢見心地で届けてもらったお弁当を並んで食べる。
そんなときに、気まぐれでお地蔵さんにおにぎりを半分供える。こころの余裕か。

WOOD JOB!001

良い環境だ。あらゆる点において。
ギスギスした都会で携帯ばっかり気にして暮らしているより、明らかに健康に良い。
マムシ料理に慣れれば猶更、元気溌剌というもの。
画面越しに見ているこちらまで、気持ち良くなる映画というのも、なかなかない。
これこそロケの醍醐味だ(これをセットでやることは不可能)。

仕事を通して自然を相手にする過酷さと清々しさが骨身に滲みてゆく。
その過程が見て取れる流れはとても良い。
石井直紀にちょっと見直されては愛想をつかれつつも、徐々に距離を詰めてゆく。
身体にこの自然と林業を生業とする人々の魂が同調して来る。
代々受け継がれてきた植林技術を知り感慨を深めた「植林した結果が分かるのは、自分が死んだ後のこと」。

WOOD JOB!003

離れた街のショップまで修理の済んだ携帯を取りに行ったとき、昔の彼女からの連絡が入る。
彼女の属する大学のサークル(スローライフクラブ)が彼を頼りに林業を営む人々の生活を取材に来た。
しかしそこでの、彼らの物見遊山な無礼な態度に平野勇気は切れSDカードをビデオから引き抜き捨てて、彼らを追い払ってしまう。ここで、彼の林業~山の男の度合いがかなり高まっていたことが周囲にも分かる。
ヨキに認められた瞬間か。

山には必ずと言っていいほど神社があるが、ここでもしっかり御神木など山や森を対象とした山岳信仰は窺えた。特に節目となる祭を控えそこに参加する人員を決めてゆくが、ヨキの推薦もあり余所者の勇気も選ばれることに。
祭の役員の多くは余所者を祭空間の神山に入らせると罰が当たることを警戒したのだが、直紀の甥にあたる子供が山に迷いこんでしまったときに勇気が何者かの導きでその子を見つけて麓まで背負って降りたことで彼は受け入れられる。
(恐らくあのおにぎりが利いたのだ。日本昔話ではないか)。

WOOD JOB!004

終盤、切り倒した御神木に勇気が乗ったままジェットコースターのように山頂から街へと滑り落ちる面白シーンはどうやって撮ったのか?
もう街のヒーローではないか。相変わらず挨拶もまともに出来ないチャラけたままだが(基本的に成長とかしているわけではない)。
1年間の研修が終わりヨキと感動の別れをして家に着くと何故か近所から木の香りが、、、すでにそういう感覚を身体化していたのだ。
そう、人間はこのように感覚が拡張し多様性が身について行くことが肝要なのだと思う。
妙な分別を持った大人に成長する必要などない。
新築する家で生々しい木材を目の当たりにして、勇気の気持ちは固まる。彼は家の玄関にお土産のマムシ酒を置いてそのまま列車に乗ってにやにやしながらとんぼ返りする。
林業のパンフレットの最新版の表紙は笑顔の勇気が載っていた。


キャストの本当に地元のその道の人と謂った自然な感じがとてもしっくりした。
地味な長澤まさみには好感を持った(笑。





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COMMENT

ああ、この映画だったのですね…!

母が貸してくれた文庫本の小説、この映画の原作だったのかあ。何かの映画を見に行った歳に、前宣でWOOD JOB!をやってました。気軽に楽しめそうで、なおかつ林業の世界も少々垣間見れる映画なのかなあ?と思っていましたが、どうやら予想は外れていなかったみたいデス^^ プライムで見れるのかなあ?機会あれば見てみたいと思います♪

恐らくそうだと思います。

三浦しをん『神去なあなあ日常』のようです。

Primeで観れます。
森林浴するような気分で観ました(笑。
このような状況だと良い癒しになるかと、、、。
お暇な時に是非。

とてもお気楽な映画です。
染谷将太の重くならない名演技が光ります。

また宜しくお願いします。

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