GIRLFRIENDを聴いて

実力派ロックバンド”GIRLFRIEND”を聴いた。見た(笑。
まずはカヴァーVer.のスタジオライブ?をYouTubeで。
演奏風景も見える為、聴くだけより情報量も多くインパクトもある。
凄い見応え。やはり演奏の光景が見える意味は大きい。
それから、彼女らのオリジナル曲のライブステージ模様も見た。
(これについては、あまり撮影・録音状況は良くない感じのものだが)。
Perfumeの「FLASH」、きゃりーぱみゅぱみゅ(言いにくいし書きにくい(苦)の「ファッションモンスター」、乃木坂46の「インフルエンサー」あたりがカヴァーではとても良かった(基本どれも良く甲乙つけ難いのだが、クールな解釈で原曲より魅力を増しているという点において)。
見事に彼女らの曲にしている。
彼女らのアレンジ力と演奏力の高さには驚く。そしてアンサンブルの良さも。
4人全員ヴォーカルがとれることも知った(それぞれ違う表情を曲に与えられる)。
リードヴォーカルの音域の広さと声量、ことばの明瞭さ、安定感は素晴らしい。
(テレ東のアナウンサーが「サイレントマジョリティー」を唱っていたときもそうであったが、単語の発音が明瞭だったので歌詞がとても聞き取り易かった。それと同等の聴きやすさであった。ミュージシャンの中にはわざと聞きにくく発音する人もいる)。
リードギターも申し分ない。目立ち過ぎず要所で入れるフレーズも適度なもので、アンサンブル重視で好感が持てる。ソロの速弾きをこれ見よがしにやるタイプではないと思う(前に出てこれを延々やられると、単に暑苦しく鬱陶しい)。

しかし何といっても鉄壁のリズム陣である。
このリズムの上ならヴォーカルやリードギターはかなり自由~奔放な表現も可能だと思う。
優れた楽曲とパフォーマンスを残すアーティストは例外なくリズム陣が凄い。
プロコルハルムがあれだけ名曲を量産できたのは、ゲーリー・ブルッカーとマシュー・フィッシャーのコンポーザーとしての才能は大だが、その具現化におけるバリー・J・ウイルソン(天才ドラマー)の存在は絶対的なものだ。
このグループもその例外でなく、リズムがまず堅牢で安定している。
その上ベースラインのドライブ感(グルーブ感)は半端ではない。
全ての曲に骨太の躍動感を与えて自分たちの曲にしている。
これは演奏力だけではなく、アレンジ力が秀逸であるためだ。
センスが大変良い。服のセンスも良い(曲毎にピッタリにコーディネイトされていた。お洒落な女子たちである)。

自分たちのものにしているカヴァー曲に比べオリジナルは、まだ今一つ弱い。
恐らくそれは、(人生)経験の部分が大きいところだ。
平均年齢が18歳?若すぎるところが良い部分はあるが、曲作りの面では、その材料~要素が少なすぎよう。
決して、だからという訳ではないが、肝心の詩の面は難しくなる。
3年間くらい外部コンポーザーからの曲提供を受けたらどうだろうか。
自分たちが狙う世界観を持っている作曲家、詩人を選び、それを持ち前のテクとセンスで具現化する。
これは一種のDisciplineともなろう。
彼女らのアレンジ力と演奏力からすれば、音楽性より寧ろ詩的な力が伸びれば~世界観が豊かになれば、将来的に幾らでも凄い曲が作れると思う。
宇多田ヒカルがいくら天才であったとしても、傑作「初恋」を二十歳前に作ることはまず無理と言うもの。
天才に加え(人生)経験が絶対的に必要であった。
(もっとも、「ファースト・ラヴ」というその時にしか作れぬ名曲を作ってはいたが)。
(超)一流どころでも、お抱え詩人を持っているグループはある。
プロコルハルムは、演奏に全く加わらない詩だけ提供するメンバー~詩人としてキース・リード。
ルネッサンスは、グループ外部の詩人ベティ・サッチャーから詩を常に提供されている。
キング・クリムゾンは、ピート・シンフィールド、リチャード・パーマー・ジェイムスたちが詩を書いている。
(ピートもリチャードも他でミュージシャンとしての活動もしているが)。
例えインストゥルメンタル曲であっても、というより尚更、詩的世界のバックボーンは不可欠なはず。
更にそれに関係するが、一音の一音の説得力こそを大切にしてもらいたい。
音数は抑える~一音に籠める強度を上げる方向性を望む。
例えば、、、
ブライアン・イーノの”ビフォア・アンド・アフター・サイエンス”の「エナジー・フールズ・ザ・マジシャン」のような。
謂いたいことは、ここでのパーシー・ジョーンズのベースが全てを語っている。
自ずとメンバーの関係の中から生まれてくる固有のサウンドが今現在も熟成されているのだろう。
スキャンダルと近いものはあるがまた異なる方向性をもっている。サイレント・サイレンあたりとも重ならない。もっとハードでヘヴィだ。
とは言えLOVEBITESみたいなヘヴィメタルにはならない、センシティブなメロディラインもありタイト&キャッチーでポップである。
メロディーライン面では、トッド・ラングレンやニック・カーショーなども参照してもらえたらと思った。
デヴィッド・ボウイやルー・リードもだが、、、(この辺は、トータルアルバムづくりのヒントも多い)。
世界を射程に入れた大変器用なバンドでありスタイルの確立に向け、着実に自分たちの世界観作りを進めてもらえばと思う。

もし直ぐにファンを増やすのなら、ここの天才的ベーシストが乃木坂に入るのが良い。
乃木坂はいくちゃんをはじめ他に仕事を持つ人も少なくない。
見た目も乃木坂的だし。間違いなく人気者になる。
そこで、GIRLFRIENDでベース担当しています、と事あるごとに謂えば、彼女のファン(乃木坂ファン)が皆こぞってやって来る、と思う。

わたしも勿論、注文。来るのが楽しみ。
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