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GOMA28

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ペルドリックス

Perdrix002.jpg

Perdrix
2019年
フランス

エルワン・ル・ドゥック監督・脚本


モード・ワイラー、、、ジュリエット・ウェブ(何処にも帰属意識を持たぬ女性)
スワン・アルロー、、、ピエール・ペルドリックス(警官、国家憲兵隊隊長)
ニコラス・モーリー、、、ジュジュ・ペルドリックス(ピエールの兄、ミミズ博士)
ファニー・アルダン、、、テレサ・ペルドリックス(ピエールの母、ラジオのパーソナリティー)
ペイシェンス ・ミュンヘンバッハ、、、マリオン・ペルドリックス(ジュジュの娘)


まさに映画という映画。
ディテールまで大変スタイリッシュでユーモアにも富んでいる。
キャストの仕草や性格が皆、シリアスなのだが微妙にコミカル。
音楽も含め独特の風合いが心地よい。

郊外の路に車のドアを開けたまま放置し、少し離れた高台で日記をつけていたら、忽然と全裸の女が現れ、いきなり車を奪って走り去ってゆく、、、それに対して猛獣のように吼えるジュリエットの姿から始まる。
直ぐその後、街には戦車がやって来きた(戦争式典をやるらしい)。
何やら箱庭みたいな街。
尋常ではない映画だということは、直ぐに分かる。

Perdrix003.jpg

車を盗まれた件でジュリエットは警察に盗難届を出しに来る。
所長のピエール・ペルドリックスは、極めて事務的な(型通りの)対応をして、彼女は呆れて直ぐに出てゆく。
ジュリエットは自分で独自に聞き込みに当たるが、、、。

只管、夜のラジオ番組で「真実の愛」を説く母のテレサ。プライベートでは自由恋愛を楽しむ。
~自分の人生を真に生きる大切さを常に語っているところは、共感なのだが、、、スピリチュアル系のひとだ。
アダルトチルドレン丸出しのジュジュはミミズの研究に明け暮れる。
~科学の探求と言って「ミミズ」の事しか頭にないらしい。
その娘のマリオンは何とか家を出て全寮制の女学校に入ろうとしている。
~壁に向って卓球をしているが、ともかく、この家から出たい一心に思え、ジュリエットに共感している。
ピエールは真面目なイイ人で通っているがそれだけが取り柄みたいな男。
~自分とは対極の世界を生きるジュリエットに素直にこころを奪われる。

そこへ台風のようなジュリエット・ウェブが、警察ではなく所長宅に直接やって来たのだ。
16の時に家族を捨てたという(なかなかのもの)。
車の捜索はどうなっているのか、、、
食い物食わせろ、、、彼女は全財産を車に積んで移動中であった。
彼女はペルドリックス家で自由気ままに振舞い、「変な家族」と置手紙を残し去って行く。

Perdrix001.jpg

過激なヌーディスト団体が、街の縁を固めていて、何かあると鮫のように現れるところが実にシュール。
彼らは「本質的ではないモノ」を剥ぎ取ることを使命として活動をしているらしい。

ペルドリックス家の人々は皆、ジュリエット・ウェブに振り回される。
彼女に好きな本を聞かれ、父がくれた「ロビンソンクルーソー」とピエールは答える。父が冒険者に成れと一筆入れてくれた本だ。
(若い頃は、ノヴァーリスの詩を暗唱していたという。そんな会話は素敵だ)。
彼はそれから詩の暗唱を始めるが、、、。
ジュリエットは人との固定的な関係を好まず、単独者として常に移動し続けたい(放浪したい)願望をもっている。
自由奔放で傍若無人。何でも率直に言いたいことを言う。
車に残してあった自分の日記を読んだヌーディストに向け発砲もする。
(ピエールは長い警察官生活で銃を撃ったことがない)。
そういう姿にピエールは魅せられてゆく。
堅物警官ピエールがイイ人を卒業して母の説くような「自分の人生を心から生きる」ことに決める。

パブでのジュリエットとピエールの踊りがこれまた面白い。
とてもスタイリッシュ。
全編そうだが。

結局、彼女の出現を受けて、この家族皆が外に向けて解放されてゆくではないか、、、。
家族として機能しない単に集まっているだけの家族は、自然に(健全に)ばらばらとなる。
制限を外し、人生を享受する。
まさにわたしも実行中である。
隙間に入る音楽のセンスが良い。
そう、確かにわたしの人生においても、音楽は常に隙間を充たしていた。

Perdrix004.jpg

最後は、ピエールは見事に冒険家となり、果敢に車で去って行くジュリエットを自転車でショートカットしつつ追う。
そして劇的に(交通事故で)ふたりは再び邂逅する。
めでたしめでたし、である。
如何にもセンスの良いフランス映画であった。


この手の映画は癖になる。





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