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GOMA28

Author:GOMA28
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ビューティフル・チャンス 優しい3つの奇跡

Three Doors from Paradise001

Three Doors from Paradise
2019
アメリカ

ジョー・ロビアンコ監督
ジョー・ロビアンコ、ジェシー・ロビアンコ脚本


ロバート・アロイ、、、ブランドン(自閉症)
カイリー・シルヴァースタイン、、、ローズ(ネグレクトされた女児)
エリカ・ブーザー、、、タミーリン(レストランの給仕)
デブラ・トスカーノ、、、ステファニー(自閉症支援施設の所長)
ジョン・アナンチュア、、、アルゴ(ギャング、タミーリンの彼氏)
ステイシー・ケスラー、、、(母、売春婦)


物語は、自閉症のブランドンに惹かれて寄り添うネグレクトされた少女ローズと親を知らず育ち男運のない若い女性タミーリンとの3人の何とも言えない繋がりを描く。

ブランドンは、何を聞かれても「さあね」である。何度も促されると渋々「オーケー」と言う。
何でも取り敢えずは呑み込んでしまう。大概のことに関心はないのだ。
自閉症特有の拘りは、兵士のミニチュアとパズル(これで一日中遊べる)。食事ではシリアルというところか。
スケジュール(時間)やルーチン~手順、独自の儀式などへの強い拘りはみられない。
穏やかな接しやすい人である。
数字は何でも正確に覚えてしまう。数字への無意識的な拘りがある。
(覚える気がなくても覚えてしまうのだから、才能というより癖のようなものか。ここに主体性~意志はない)。
噺は、ブランドンがのっぴきならない理由で施設を追い出されてアパートに一人住まいさせられることになるところから始まる。
やはり習慣となった生活形態を変えるとなると、とても抵抗を感じるようだ(当然だが)。
新しい挑戦をするには良い機会よ、とか言われても「挑戦したくない」、はよく分かる(笑。
(元々変化を嫌うところに自分にそんな必然性などなく、施設の都合で動かされるのだ)。

この人の場合、他者との関係を持とうなどという意識はない。
少なくとも自分から外に働きかけようなどという気持ちはない。
基本、部屋で独り兵隊ごっこをミニチュアでやりパズルを組んでいれば平穏に暮らせるのだ。
(今のご時世にピッタリ適応した人ではないか)。
しかしここでは、引っ越してきたアパートのお隣さんたちに恵まれ、聡明でしっかり者の少女と気さくで美人のお姉さんが何かと部屋を訪問して外へと連れ立ってくれる。細やかな気遣いやお金の扱いも教えてくれる。自分の気持ちを素直に出すことを支援してくれる。
(アパートの環境自体はかなり厳しいもので、当初はここが嫌いで、早く帰りたいとステファニーに言っていたブランドンであるが)。
毎週来ることになっている福祉関係の職員は来ないが、そいういった係の人より遥かに彼女らの方が深い共感関係でやりとりが出来ている。
そして何より新しい施設を紹介に来たステファニーに対しブランドンは、「ここで暮らす」と強い意志表明をする。
恐らく彼としては初めての自らの意思の表出ではないか。
(これが出来れば、自閉症の看板は外してよかろう)。

ここでも「家」という制度の解体がはっきり見られる。
そして緩く疑似家族~親和的関係による共同体、が出来上がってゆく。
とても自然に。
暴力関係から解かれた気の合う仲間と一緒に住んだ方がそりゃ心地よいに決まっている。
そこが基本となった新しい共同体があって良い。
「家族」という制度に自閉的に拘らず。
タミーリンは彼氏が飛んでもないゴロツキで愛想つかした矢先に人を撃ち殺し、ローズを人質にとったところでブランドンに窓から投げ飛ばされて絶命し、めでたくフリーになる。
虐待ネグレクトを受けていたローズは、売春を生業としている母がアルゴに射殺されたことで、フリーになる。
3人で家族だったらよかったのにね、と言っていた通り、形の上では3人一緒に暮らして行けることだろう。

ブランドンに対し、こころに大きな隙間のある人たちが気持ちを寄せてくるところは、理解・共鳴できるところではあるが、同様の疎外感と不全感を埋めるために逆に強い反感や排除の意識をもって当たってくる類の輩もいる。ここではアルゴである。世の中、この手のゴロツキの方がとかく目立つものだ。

最後のブランドンの怒りは胸のすくものであった。
やはり怒る時は、大爆発するしかない。
わたしもこの先、怒る場面は幾つもある。予定~予約もある(爆。
溜まりに溜まったものがある。
(怒りは指数関数的に膨張する。パンデミックというよりビッグバン)。
あるところで解消した方が良い。



とっても低予算で作られたことが分かる作品であり、自主製作~インディペンデント~にも思える作りであるが、好感の持てる良い映画であった。






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