プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
必ずパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。


*当サイトはリンクフリーです。

PICKUP
パラサイト 半地下の家族 -2
パラサイト 半地下の家族 -1
ヘンリー・ムーア~彫刻に見る普遍性
911爆破の証拠―専門家は語る 前
9/11:爆破の証拠 - 専門家は語る 後
アポロ 11
シャチ~優しい殺し屋~
ハイヒール
お嬢さん
とうもろこしの島
セールスマン
トラピスト1に寄せて
「労働疎外より人間疎外」によせて
カッシーニ グランドフィナーレ
カッシーニ グランドフィナーレⅡ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
スノーデン
レヴェナント: 蘇えりし者
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
写真についてーⅡ
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
カレンダー
05 | 2020/06 | 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

黒い箱のアリス

BLACK HOLLOW CAGE003

BLACK HOLLOW CAGE
2017年
スペイン


サドラック・ゴンサレス=ペレヨン監督・脚本

ロウェナ・マクドネル、、、アリス
ジュリアン・ニコルソン、、、アダム(アリスの父)
ハイデ・ライサンダー、、、エリカ(ポールの姉)
マーク・ピゲネル、、、ポール
ウィル・ハドソン、、、ディビッド(エリカのサディスティックな恋人)

父が暴漢にバッドで殴り殺される場面から始まる為、不穏な空気が張り詰めている。
舞台は、鳥の囀りが心地よい静謐な森の中のシンメトリーが基調のモダンな邸宅。
自然を室内に大きく取り込む機能的デザインで、大変開放的な構造である。
しかし長く続く通路~廊下は、閉塞感を覚える、2階はないかなり広い敷地を要する建築だ。
壁にはジャクソンポロック調のアクションペインティングの抽象画が飾ってある。

セリフは大変少なく、説明的な動きや流れも全くない。

アリスが右手を失っていて義手を装着している。
義手を思いのままに動かす練習をもどかしそうにしているのだが、、、。

BLACK HOLLOW CAGE004

母も娘と同じ(自動車)事故で亡くなっており、犬に会話出来るモニタを装着して喋らせているように見えるが、これは明らかに犬の思考ではない。
どういう装置なのかと謂うレベルではなく、母の脳を犬に移植してモニタから声を出しているだけか。
だとすれば画期的な医学の成果である。その水準でみると、義手がやけに稚拙なテクノロジーに窺える。

そしてブラックキューブが忽然と森の中にある。
これは何か、、、。ここだけ突出した未来を醸す。
アリスの謂うように、一種のタイムマシンか。
このマシンを仲立ちとしてアリスは、異なる時間流にいる彼女自身と手紙や音声データのやり取りをする。
いや、それだけでなく、アリスの意志に従い大きく口を開けて、これに入り込んで過去を大きく改変してしまう。
それを何度か繰り返す。一体何でこんなものがここにあるのか、などの説明は一切ない。
これは飛んでもなく革新的なテクノロジーであり、どうも水準の差の激しいテクノロジーが混在してあるようだ。

BLACK HOLLOW CAGE001

アリスは普通の女の子と謂うより、未来のイブのようなイコンか。
ソフトマシン的なエロティシズムを体現している。
このアリスの存在で、無機質で機能的な空間が、耽美性を帯びる。
喋る白い犬にしても、そうだ。但しモニタが如何にも前世紀的なお粗末な作り~デザインであったが。
エリカもその役を担う要素はあったが、余り深く絡んでこない。

淡々と殺しが何度も行われる。そして再度、戻ってやり直す。
アダムの運転する車が原因で、彼の妻と相手の車の夫婦が死に、アリスが右手を失ったという。
その死んだ夫婦の子供がディビッドであり、その恋人のエリカとその弟のポールが協力して、敵討ちをしに来たのだ。
アダムがこうして普通に暮らしていることから、彼は法的には裁かれる対象ではなかったのか。

仇討ちを未然に抑えるために、キューブの自分の未来のメッセージに従い動いてはみるが、それが殺害ともなると、実行は難しい。
弟を殺してみたが、姉に殺されたりと、やってはみたが、冷徹にはなれず自分も殺されてしまう。
父アダムと異なる時間系のアリスが相談した結果(どうやって実現できるかはさておき)、父の事故の日に彼女が戻り、先にカギを捨てることにする。

アリスが颯爽とキューブに入ったところで、エンドロールへ。
確かに戻れるのなら、殺しで解決するより、事故を起こさぬに越したことはあるまい。

BLACK HOLLOW CAGE002

アンドロイド的な魅力に溢れるアリスが長い家の中を移動したり、究極のテクノロジーの塊の漆黒のキューブの中に入るところなど、やはり不思議の国のアリスの殺伐とした未来版といった感じである。

神学的要素を抜き詩情を薄めソフトマシン的な意匠を凝らしたタルコフスキーみたいな感覚で観ることが出来た。
心地よい時間を過ごしたものだ。
わたしの好きなタイプの映画ではある。









破格の値段で5つ★ホテルと豪華な食事の愉しめる旅を! 東京オリンピックまでに自由を手にする無料動画







関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

SF PickUp