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GOMA28

Author:GOMA28
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十二人の死にたい子どもたち

12.jpg

2018年

堤幸彦 監督
冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』原作
倉持裕 脚本

杉咲花、、、アンリ(死ぬ権利を主張:7番)
新田真剣佑、、、シンジロウ(不治の病、推理好き:5番)
北村匠海、、、ノブオ(秀才、過去に殺人:9番)
高杉真宙、、、サトシ(主催者:1番)
黒島結菜、、、メイコ(ファザコン:6番)
橋本環奈、、、リョウコ(人気女優:4番)
渕野右登、、、ケンイチ(空気読めない、いじめられっ子:2番)
古川琴音、、、ミツエ(ゴスロリ:3番)
萩原利久、、、タカヒロ(吃音:8番)
坂東龍汰、、、セイゴ(親分肌の不良:10番)
吉川愛、、、マイ(ギャル:11番)
竹内愛紗、、、ユキ(内向的:12番)
とまん、、、ゼロバン(ユキの兄、植物状態、車椅子で運ばれる)
*番号は病院に入った時に順番に取る札。ベッドにもこれに対応した番号が振られている。


まず自殺などこれまでの人生で1秒たりとも脳裏を掠めたこともないわたしにとって、共感はし難いものである。

安楽死を目的に、秘密裏に廃病院に集まった12人の子供たちが繰り広げる密室ミステリーなのか、、、。
もう死ぬしかないが、自分独りでは決行できない者と集団自殺を社会に対する抗議に位置づけようと企てる者が顔を合わせる。
とは言え死ぬために集まったのに、何故そこで話し合いをするのか。
淡々と準備をして、速やかに実行に移せばよいのに。

だが、会場には不測の事態が生じていた。
12人で実施するはずが、すでに死体となった人物がいつの間にか一人余計にベッドで寝ているのだ。
これは、ちょっと気持ち悪い。気になる。
この人は一体誰、と騒然となるが、集まった誰からも情報は得られない。
そこで僅かな手がかりから全員で必死にその正体とそれを運んできた人物(とその協力者)を探ることになる。
目的はさて置き、謎解きが始まり、推理が得意なシンジロウ主導で事が運んで行く。
謎の遺体を警察がどう判断するかによって、自分たちの行為が自殺と受け取られない危険性も孕む。
彼らにとって自殺でなければならない。自分の手で自分の生を終わらせるのでなければ意味~価値がないのだ。
最後は、周到に事を成し遂げたいのは分かる。
しかし自分たちの行為(とその目的)を正確に示すというなら、面倒なことをしなくてもやり方はもっと他に幾らでもあったはず。

不思議なのは、何故直ぐに、妹ユキがわたしが運んできました、と素直に伝えないのか?
その件で皆で大きな労力と時間を無駄にすることとなるのに。
まず、運んできて誰かに見つかりそうになったことで、何故兄を放置して隠れ、メンバーの一人として平気で加わっていられるのか?
場合によっては、兄がどんな扱いを受けるか分からないのに他人のフリはないではないか。
どうもこのレベルの不自然な行為、行動が自明の扱いで進んでゆくのが気にかかる。
特にノブオがメイコに階段から突き落とされた件など、それが殺人となる可能性も高かった。
本人は皆が速やかに目的を達せられるようにしたというが、どういう理屈だ。

亡くなった院長の息子でもある主催者のサトシは、この会を安楽死の会としておきながら、話し合いの機会を作ってゆく。
ちょっとした問題が生じるたびに、話し合いの場に持ってゆく。
要するに、独りで抱え込んで煮詰まり、視野狭窄による思考の偏りを、似た者同士をひとところに集め、銘々に語り合わせることで、自分を対象化させ相対化に向けようとする企てである。
つまり、自殺志願で誘っておきながらサトシはここで再度、彼らに生きる力を蘇らせたいのだ。
集団の場において、利己主義のメイコもいるが、お互いを思いやり尊重し合う気風が生まれている。
推理はともかく、不治の病で近いうちに自分が自分で無くなってしまうことを知っているシンジロウが皆の前で、それでも生きられるところまで生きたい、もっと皆の話を聞きたい、と訴えることで、そちらの方にこころが転んで行く。
傾き出したら一気に行ってしまうものだ。

元々彼らは、今の自分を取り巻く状況と疎外感、閉塞感に耐えられなくなっただけであり、新たな環境を作る意欲が湧きさえすれば気持ちも変わるのだ。自分に価値がないと感じているのではなく、今在る自分~アイデンティティに大きな不満を抱いているだけなのだ。
(アンリ以外は)。
その上に、「死」は社会においてもうそれ程の価値も意味も湛えてはいない。このような集団死であればそれなりのインパクトは与えられようが、カルト教団のそれと同じで、それに真摯に向き合う精神など期待できない。
やはり生きて訴える真っ当な方法しか残ってはいないはず。
最初彼らを見た時から(これは演出ではないだろうが)、やけに誰もが元気なのだ。
身も心も干乾びて腑抜けのようになった人など一人もおらず、元気な人間が希望を失っているだけにしか見えない。
精神衰弱している人間などひとりもいないどころか、アンリの力強さでやって行けないところがあろうか。
そもそも本当に絶望の淵にある人間が、遠方からのこのここんな集まりには参加できないだろう。

最後に病院から晴れ晴れとした表情でそれぞれの方向へ帰って行くが、定期的なカウンセリングは必要な気はする。
志向性、思考の形が誰にでもある。放っておけばまた同じような雰囲気になって行くはず。
ノブオについては、自首するより先にカウンセリングだ。自首だけはするものではない。
余計に窮地に立つことになる。


有名どころのオファーされた女優ではなく、オーディションから出演した、これからブレイクするのだろうな、と思った女優以下3名。
Takeuchi Aisa竹内愛紗、、、ユキ(12番)
Yoshikawa Ai吉川愛、、、マイ(11番)
Furukawa Kotone古川琴音、、、ミツエ(3番)
独特のオーラを発している有力新進女優である。
今回の役が適役だとは到底思えないが、、、。
杉咲、黒島、橋本の有名どころもウカウカしていられない。

しかし杉咲花の演技はやはり貫禄もあり凄いものであった。
それを見るだけで、この映画を見終える意味があったと感じられる。







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