風邪というモノから

フラジャイルな存在としてのわたしたちを、事の他感じいるとき、、、。
風邪の正式名称は「風邪症候群」だそうです。
呼吸器系の炎症性の「症状」をさします。
ともかく、全員がその症状です。
家中ダウンしました。
中国では風の邪気いわゆる風邪(ふうじゃ)から風邪は引き起こされると言われています。
この不快な邪気が
次女から回り始め、わたしにまで回り回って行き着きました。
よくウイルスの写真など見ますが、不気味ですね。
邪と言われるのもなるほどです。
未知の物体やUFOなど面白がりますが、
顕微鏡下の世界などほんとうに凄いモノ達の蠢くところです。(昆虫のレベルでも相当なものですから)
こういう形のというより、こういうテクスチュアの何とも言えない異物の取り憑きによって
こんなに息が苦しいのか、鼻が出るのか、咳が止まらないのか、とつくづく思います。
わたしたちの体の中は、実際異物だらけ、もうずっと昔から細胞内に取り憑いているミトコンドリアしかり。
DNAは向こうが主体でこっちは単なる乗り物だと主張しているそうですから、途中から主客が逆転して訳がわからなくなって眩暈を起こしてしまいます。(これも風邪のせいか)
ニュートリノも様々な宇宙線もスカスカにわたしたちの体内を通過してゆきます。
いくら二重螺旋で守られていようと、何らかの影響を受けないとも限りません。
とは言え、われわれは内部情報系より外部情報系の方が遥かによって立つところが大きい生物ですから。
それもDNAとして次世代に伝えることになる、と言われそうですが、遺伝的に獲得しなくても外に蓄積するだけでも成り立つのです。
個々に身体化しなくても。
われわれは既にそうした生物となっています。猿までの流れを断ち切り。
常に未熟に生まれ、文化の揺籃の中にずっと居続け、生後長い時間をかけて進化するのですから。
それでいいんです。
成虫にならなくても、蛹のままでも、幼虫の姿で巨大なモスラとして過ごしても。
そちらに賭けたのですから。(何ものが、主体はだれ?)
不気味かも知れませんが、われわれの内界の方が遥かに不気味です。
この場所に主体を探したら、さぞ大変でしょう。
よくこの広大な極微の世界を指して内宇宙(インナースペース)と言いますが、
確かに混沌とした宇宙です。
自分が「ミクロの決死隊」になった気分です。
でも何も見つからない気がする。
要素の問題ではないでしょう。
関係性ー全体性の問題だと思います。
個々を追えば、、、
皆が皆、自己中です。
プリキュアに怒られます。
今日、娘たちに姉妹ゲンカしないという約束で、プリキュアのお人形を買ってあげました。
風邪を引き、咳をしながらケンカばかりしているので。
邪気のなせる業かも知れませんが。
(それとも根源的な業なのか?)
まあ、取り憑いているモノがああいう受け止め難い異物丸出し、物自体とも云いたいモノなのですから、、、
われわれという宇宙は様々なレベルでの生物や組織体が自分たちのために環境をつくり物質を生成し、その総体としてある訳ですが、危ういタイトロープの上にかろうじて成り立っているな、とこんな時にはつくづく感じるのです。

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