イクメン・オオカワウソ奮闘中

Giant Otters of the Amazon
2013年
アンドリュー・グレアム・ブラウン, スティーヴ・グリーンウッド監督
ナレーション、、、岡本 麻弥(声優)
カメラマン、、、チャーリー(イギリス本国でもカワウソの保護活動をしている)
川の狼と呼ばれている、大カワウソの生態を追ったドキュメンタリー。
アマゾン川源流に近いマヌー国立公園。その中央にあるサルバドール湖が舞台。
主役の大カワウソ・ディアブロの率いる一家の棲む場所だ。
そこで繰り広げられる、かなりわくわくドキドキのスリルのある物語となる。
ちなみに彼の妻はソフィアという。闘いの時などとても機転の利く妻だ。
体調2mもある大きなカワウソがいるとは知らなかった。
アマゾン川と言えば多様性の宝庫と呼ばれるが。
生息地の破壊と汚染で個体数が急速に減っている、彼らも絶滅危惧種である。
カメラマン・チャーリーは、赤ちゃんの頃から注目してきたディアブロと大所帯の彼の一家の奮闘を見守ってゆく。
カワウソはいつも家族単位で行動し、子育てには余念がない。
一番活発に活動するのが夜明け時という。
だからカメラマンも過酷な環境にあって4時起きだ。
(これはよほどカワウソ好きでないとキツイ)。
カワウソは、喉の模様が人の指紋に当たるという。
それでチャーリーは幼い時に見たディアブロが逞しい巨体と化していても識別できた。
カワウソの赤ちゃんが水嫌いというのも意外。
(泳ぐより巣穴でぐでぐでしている方が楽で好きなのだ。うちの娘みたいだ)。
お父さんが一生懸命、水に慣れるよう手を尽くす。
早く泳げるようにならないとこの先、大変危険なのだ。
それに自立に向けて魚獲りを覚えさせないと。
6mの黒カイマン(アリゲーターの一種)が天敵である。
暗闇が得意。音もなくカワウソの生活域に忍び込んでいる。
新たに誕生した6頭の赤ちゃんを守るディアブロの苦労はかなりのもの。
一家で15頭である。家族を養うための魚獲りも大変だ。
あの獰猛なピラニアが大好物という。
水中で大変素早い身の熟しで瞬く間にピラニアを捕らえるところなど鮮やかな手並みである。
やはり大カワウソ、只者ではない。
顔が怖いだけのことはある。
しかし一家でよく遊ぶ。
好奇心も旺盛でチャーリーのところにも寄ってくる。お互いに楽しそうである。

泳ぎが特に苦手で大食いな赤ちゃんにチャーリーは、ダリと名付ける。
(観察対象には必ず命名するのだ)。
彼はその後、度々家族に心配をかける。
サルバドール湖である。問題児である。納得(爆。
赤ちゃんを運ぶのは、年上の兄弟の役割で口にくわえて移動する。
ここのところずっと、特定の黒カイマンが狙いをつけて機を伺っているため、赤ちゃん保護を考え危険回避のため引っ越しをする。
しかしそれでも後をつけて襲ってきた黒カイマンとの戦いに巻き込まれ、2頭の赤ちゃんを失う。
赤ちゃんは4頭になってしまった。
その後も、しつこいカイマンが巣穴の近くでじっと狙っている。
この文脈で観ると、如何にもカイマンが冷酷な悪党に見えるものだ。
(だが、人相?では、カワウソも負けていない(笑)。
丁度、赤ん坊が水で遊んでいるところにカイマンが接近してきたところで、ディアブロは最終決戦を決意する。
まず妻のソフィアがカイマンの前に回り気を逸らす。
その隙に大人のメンバーが一瞬に敵を包囲する。
そして一気に襲い掛かり1時間を超える熱闘を繰り広げ、敵カイマンを倒すが、この時様子を窺いに出てきてしまった赤ちゃんをまた2頭失う。
残った赤ちゃんは、2頭となる。
(ダリはどうなったのか、チャーリーはとても心配になる。特別世話の焼ける子供であったこともあり)。
雨が多い地域であるが降り出すとなかなか止まない。
巣穴に入ってしまうとカワウソの姿は全く窺えない。
チャーリーも一旦、避難して、1か月後に元の場所に戻ると、久々に再会できた。
こうした観察~撮影の難しさ、厳しさが伝わってくる。
彼らだということは、まず声で分かるという。
聴きなれた声というところから、声は特別なのだ。
恐らく分かる人にしか分からないものであろうが、、、。
二頭残ったその一頭は、ダリであったことを知る。
(運が強いのか慎重なのか、、、)。
チャーリーが何より安心したのは、ダリがすこぶる泳ぎが上達していて、自分でピラニアを獲って食べていたことである。
こうなると、生存率はとても高くなるというもの。
これからも力強いパパ、ディアブロに率いられて無事に楽しい生活を送ってもらいたいと自然に願ってしまう。
日本の水族館の可愛い小型のカワウソとは異なり、逞しい(獰猛な)カワウソたちであった(笑。
赤ちゃん時代から強面である。
わたしのカワウソのイメージが変わった。
女性のナレーションが随時、適度に入り字幕を読むより楽で良かった。
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アマゾンに行くのも良いかも。
ここのところ、ずっとAmazonprimeで観ている。
レアなものもあり、とても便利だ。
「ニック・ケイヴ/20,000デイズ・オン・アース」など、ここで10回ほど見てしまった(笑。
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