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GOMA28

Author:GOMA28
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アルカディア

THE ENDLESS

THE ENDLESS
2018年
アメリカ

アーロン・ムーアヘッド、ジャスティン・ベンソン監督
ジャスティン・ベンソン脚本

アーロン・ムーアヘッド、、、アーロン(元教団員ジャスティンの弟)
ジャスティン・ベンソン、、、ジャスティン(元教団員アーロンの兄)
キャリー・ヘルナンデス、、、アンナ(教団員)
テイト・エリントン、、、ハル(教団のリーダー格)
キラ・パウエル、、、リジー・リジー(教団員、画家)


「アルカディア」という安易で無難な邦題がついているが、この場所に局所的な時間ループが起きているということ。
これが、尋常でない事態だ。
しかも月が3つ出たりもする。
で、空間に閉じ込められていることがコミカルに表現されているところは笑える。

「神」と教団(ハル)が呼ぶ存在は、ヒトにメッセージを与えるとき、ビデオテープや写真を使う。

THE ENDLESS001

10年前にアーロンとジャスティス兄弟は、カルト教団「アルカディア」を脱走してきた。
しかし、普通の生活にどうにも馴染めず、人間関係にも喰うにも困り、恋人も出来ず、この不遇な実情に弟が不満を募らせている。
(何故か鍋でインスタントラーメンを茹でている。侘しい、、、)。
ある日「アルカディア」からビデオテープが送られてきて、やはり今の生活より教団の方がずっとましな生活が送れると感じられた。
兄としてはカルト教団で集団自殺などされては困るということから反対するが、それなら弟は一度帰って皆にお別れを告げて、戻りたいという。明らかに未練があるのが分かるため、独りで行かせるリスクは高く、兄も付き合うことに。

THE ENDLESS002

懐かしく感じられる「アルカディア」に戻ると、彼らはかつて脱走した二人を暖かく迎え入れてくれたが、不思議なことに教団の面々が歳を取っていないように窺える。
その上に夜空に月が2つ浮かんだかと思うと、今度は3つ出ている。
空から写真が突然ばら撒かれる。
恰も自分の行いが逐一観られているかのように。
そういった類の現象に驚く人は誰もいない。

ここに来る前に彼らのもとに送られてきたビデオで教団の女性アナが、「みな昇天した」と言っていたことが、強く引っ掛かり始める。
恐怖と不安の膨らむ兄は至急抜け出すことを考えるが、弟はそこに残りたいという気持ちを伝える。
弟は教団が気に入っているというより、兄との確執をずっと胸に秘めていた。
兄の支配から逃れ自分の人生を主体的に生きたいのだ。
(これは自覚すれば誰もが感じることだ)。

THE ENDLESS003

ここから外に出ると道に迷う。
これも尋常でないが、何より驚くのは、一帯の住人が皆囚われの身なのだ。
デカルト~カントの近代科学を支えた無限に延長する等質空間ではなく、ルネサンス以前の人々の共通感覚であった個別空間にそれぞれのヒトまたは小グループが嵌り込むように存在していた。
こんなところを歩けば迷うのは当然な気がする。
というより、彼ら兄弟はその独立した場を透過~通過できるのだ。
ということは、その「アルカディア」というそれらを上位で統合する場からも抜け出せる特異な要素であると謂えるか。

彼らは囚われた場~時空にひたすら苦しめられる。
これは地獄以外の何ものでもなかろう。
自殺しても、あるところで、元に戻ってしまう。何度となく自殺を繰り返す男。
家に放火しても、暫く燃えた後で元の家に戻っている。
人それぞれのスパンがあるようだが、それぞれの時間がループしているのだった。
忙しい男は5分単位で男の世界がループしていた。

兄の「ここに居れば、永遠に生きられるが、同じことの繰り返しだ」に対して弟は「家に帰ってもつまらない日々の繰り返しだ」と返す。
これはどう見ても、帰って一度限りの生を全うした方が良いことは確か。
考えるまでもない。
弟の反旗は兄に対する感情の問題である。

THE ENDLESS004

アルカディアの小屋でいつもカギの掛かっているところが、そこの主によって開けられた。
きっと彼は二人にチャンスを与えたかったのだろう。
その部屋は、これまでの教団の出来事全てが記録されたテープが保管されたライブラリーであった。
そして突然、TVがリアルタイムの映像を映し出す。
何と空から地上に強大な力が及び、下にいた教団の人々を全てのみ込んでしまうのだ。
その力がそのまま周囲に波及し、慌てふためき逃げる彼らをも呑み込もうとする。
彼らは車まで逃げてくるが、エンジンがかからない。それをお前のせいだ、いや兄さんのせいだと責め合う兄弟。
ふたりで、その車を押しながらエンジンをかけようとし、兄弟がお互いにこれまで秘めて来た胸の内を洗いざらいぶちまけ、和解すると同時にエンジンがかかり、猛スピードで飛ばし呑み込まれるすんでのところで、その磁場を逃れる。
この件はかなりの迫力であった。(だが中盤はどうも冗長な感じで今日も少し眠ってしまった)。

「アルカディア」という磁場では、またループが繰り返されているようであった。


この無限反復が、現実世界の生き難さをひきとる次元のものではないことは確か。
生き難さはこの地平における飽くなき闘争によって改善される。
敵を叩き潰してゆくこと。
これ以外にない。






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こういうところには行きたくない(爆。










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