夜の静寂に Ⅱ

「夜の静寂に」の続編でもなんでもない。
別の話である。
(映画にもそういうのがあるが)。
闇が深くなるほど、音も吸い取られてゆく。
そうした感覚に浸る、、、。
これで雪でも降れば猶更だ。
自我もどこかに埋められてゆく、、、。
もうそんな気持ちなのだ。
スッキリと全てを忘れてしまう。
すると、、、
昔、教科書か副読本で読んだ詩を思い出す。
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
三好達治の「測量船」から、、、
一つこのような形式を決めれば、幾らでも反復生成できる詩である。
読んだ当初は何とも思わなかった。
しかしシンプルな繰り返しの磁力は大きい。
(今でも覚えている、いや思い出してしまうくらいだ)。
「連意」という作法で作られている。
音楽でいえばミニマルミュージックに似た感覚である。
この反復が静かに思えるのは、主体がない(雪は主体にはなりえない)せいであろう。
ヒト~ワタシがないことで、とても静かに時が凍結してゆく。
今のこのスッキリした空間である。
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