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GOMA28

Author:GOMA28
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Solitary002.jpg

Solitary
2009年
アメリカ

グレッグ・デロチー監督・製作
ジャスティン・ヘイス脚本・原案

アンバー・イエガー、、、サラ
アンドリュー・ジョンソン、、、レズニック(医師)
キーロン・エリオット、、、マーク(夫)
クリスティン・サリヴァン、、、ジーナ(姉)
B・アンソニー・コーエン、、、刑事
ダルトン・リーブ、、、刑事


とても緊張感ある映画であった(字幕が変だったが)。
終盤まで、サラが幻想の内にいるだけなのか、彼女の相続する遺産を巡って周囲の者が陰謀を企んでいるのか、判然としないままに物語は深みに嵌って行く。
広場恐怖症のサラは2日前に夫マークが失踪してしまい、家を出ることが出来ないまま、手を尽くして夫の安否を探ろうとする。
だが家の周囲と室内で昼夜を問わず不審な動きや物音がする。
不穏な気配に悩まされながら夫や会社に電話をし、警察にも捜索願を出すが、一向に進展しない。
夫の幻が克明に見えたりもする。そして赤ん坊の泣き声なども聴こえた(姿を消した夫は子供を欲しがっていたが、サラはまだその要求は飲めずにいた)。
ほんの僅かでも彼女は普通に外には出られない。少しでも出たら、パニック障害で呼吸を酷く乱して家に戻らざるを得ない。

姉と高名な精神科医が彼女のケアと治療に家まで訪れる。
何度も彼らの訪問が繰り返されるうちに、サラの苛立ちは増してゆき、彼らに対する疑念が沸き上がって来た。
幻や物音だけでなく悪夢も見るようになる。
そしてジーナやレズニックに対する敵意すら湧き上がってくるのだが、ここへ来てサラ自身にも自己解体の兆しが訪れる。

Solitary001.jpg

徐々に飛んでもない外傷経験から精神崩壊を免れるために彼女の意識がしいた防衛機制が解かれてゆく。
そしてずっと開けることを拒んでいた部屋をサラが決心して開けたことで、6か月前の自分の誕生祝いの日に自動車事故に遭い、夫が亡くなっていたことをようやく思い出す。
事態を知った彼女は姉に謝るが、それだけではまだ不完全であった。
自分自身についての認識が欠けたままであった。

それは無理もない。
実は彼女も無事ではなく、その事故で意識不明の昏睡状態にあったのだ。
意識がないのに夫の死をどこで悟ったのか。
それとも意識の離脱があったのだろうか。

再びパニックになり、レズニックと口論となり、彼の存在を消したいと願う。
そしてレズニックを撃ち殺した後で彼のノートパソコンを開き、全てを悟る。
潜在意識下にあって、ノートパソコンから事態を客観視するというのも、如何にわれわれの(無)意識がテクノロジーを前提にしているかが良く分かるところだ。
サラは病院のベッドで意識のないまま生命維持装置で辛うじて生きており、レズニックとジーナが懸命に彼女の意識にアクセスを試みているところが俯瞰されたのだ。
そう、幽体離脱した魂は上方から自分とそれを取り巻く人々を俯瞰するという。その角度からのパソコン映像だ。

Solitary003.jpg


つまり、姉の願い~目的とは、昏睡状態の妹自身にこれから先の判断を委ねたいという切なるものなのだ。
わたしの先ごろ亡くなった叔母も7年間に渡り生命維持装置で「生きていた」のだが、こんな激しく葛藤する夢の中を生きていたのだろうか、、、。
世界の破れ目を日々感じない為、何の疑問もなく生活を営んでいるが、もしそれが多少なりとも思い当たるようであれば、今いる世界~自分を疑った方が良いかもしれない。
精神科医の遺体はキレイに消えていた。
もはやすべてが明らかであった。
これまでのサラに起きた混乱は、全て夫との関係における葛藤(主に子供の件)やサラ自身の抱える広場恐怖症なども含む実存的不安が成せる現象に相違なかった。
それが明白になったところで、彼女はこころからレズニック(の治療)にお礼を述べる。

そしてサラが開いた部屋に見た光景は、マークが以前から欲しがっていた赤ん坊を彼があやす姿であった。
その可愛らしい赤ん坊はサラによく似ており、目元は夫にそっくりであった。
最愛の子供を抱き、二人でミルクを作って与える。

外にも何の障害もなく安らかに出てゆき、陽の光を全身に浴び彼女は笑顔で全てを受け容れた。



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