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GOMA28

Author:GOMA28
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アリス

ALICE002.jpg

ALICE
1988
チェコスロバキア、スイス、イギリス、ドイツ


ヤン・シュヴァンクマイエル監督・脚本

クリスティーナ・コホトヴァ、、、アリス


ALICE008.jpg

大胆な「アリス」だ!
ただもう唖然として見てしまった。
次にどうなるかは謎であるし。
如何にもシュルレアリストの作品である。
アリス以外のモノはみな人形であった。
その世界はグロテスクな悪夢であり可愛らしいと謂えば、アリスくらいのものである。
アリスの物語自体はほぼ独自路線を行っているが、主人公のアリスはオリジナルを強く連想させるクリスティーナ・コホトヴァ嬢である。

ALICE003.jpg

可愛くない人形(特にうさぎ)、内臓、骨、バター、目玉、舌、ガラス(破片)、ハサミ、懐中時計、直ぐに抜けるドアノブ、木屑、水、小石、トランプ、、、
夫々のモノがとてもアクが強く効果音とも相まって、それ自体の存在感がある。
それからアリスは何の躊躇もなくモノを口にする。石から変わったクッキーを食べたり、インク(青)を飲んだり、、、。
小さな子特有の行為ではあるが。
それで体が大きくなったり小さくなったりするのはよいが、小さくなると人形になるのだが、全く似てない。
少しは似せてほしい。別人ではないか。
更に何とも言えないのが、キノコの傘の左半分と右半分のそれぞれを食べると、目の前の物が大きくなったり小さくなったりするのだ。
食べた本人は変わらず相手の大きさが変わるというのはどういうことか。
面白い~シュールと謂えばそうだが、、、ユーモアとかコメディに繋がるようなところはない。

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出てくる人形が昆虫みたいにどれもよそよそしく、可愛げが無く攻撃的だったりする。
荒唐無稽な幻想であっても、その文脈においてはリアルだ。
アリスが何歳か分からぬが原作と同じ年頃で、違和感がなく、とてもしっくりする。
だから、結構サスペンス調にハラハラして観ることが出来た。
やっていることは、基本的に、「遅刻だ。怒られる」とか「首をはねられる」と言って逃げるウサギを「待って、ウサギさん」と追い駆けるだけである。途中で色々思わぬことに引っ掛かるが。

アリスが語り部風に、「女王は首を切ったおしまい」と言った、という感じで彼女の口元だけをクローズアップして映してゆく手法で統一している。
アリスの夢の絵本(読み)でもあろう。

ALICE005.jpg

ティムバートンの煌びやかなアリスとは随分趣は違うが、この仄暗い無垢なアリスにも嵌ってしまった。
こちらのアリスの方が、われわれの初期の記憶を泡立てる郷愁は色濃い。
クリスティーナアリスは歳相応の無防備な攻撃性があり力技も披露する。
靴下の芋虫が床穴を出たり入ったりするところで、自分の靴下を目一杯の力で引き抜いていた。
そして何か引っ張ったりした弾みで後方にしょっちゅう跳ね飛ばされるがへっちゃらだ。
結構タフでアクティブでもある。ここについてはティムバートンのミア・ワシコウスカのアリスも負けてはいないが。
どちらも疲れ知らずだ。
(確かに夢の中では、疲れというものはない)。
帽子屋とウサギの脅迫的無限反復運動もそれを押し止める物理的抵抗はない。

ALICE006.jpg

観終わった後の後味であるが、、、
とても生々しい少女の夢(悪夢)の中を覗いてしまったという感覚である。
彼女が最初に川に小石を無心に投げ込んでいたが、同様に紅茶の入ったティーカップにも幾つも石を入れていた。
このカップの中の小石を見つけてしまった居心地の悪い身体感覚に近い。

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