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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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快楽の漸進的横滑り

SUCCESSIVE SLIDINGS OF PLEASURE001

GLISSEMENTS PROGRESSIFS DU PLAISIR   SUCCESSIVE SLIDINGS OF PLEASURE
1974年
フランス

アラン・ロブ=グリエ監督・脚本
アラン・ロブ=グリエ「快楽の漸進的横滑り」原作

アニセ―・アルヴィナ、、、アリス
オルガ・ジョルジュ=ピコ、、、ノラ、弁護士(二役)
ジャン=ルイ・トランティニヤン、、、刑事
マイケル・ロンズデール、、、判事
マリアンヌ・エッゲリック、、、クラウディ
イザベル・ユペール、、、ピット


この原作小説は大昔に買って持っているが、読んだ覚えがない(笑。
この映画を見てみると、果たしてどのような記述となっているのか、、、想像もつかない。
探して読んでみよう。
昨日の「囚われの美女」の前の作品に当たるものだ。

SUCCESSIVE SLIDINGS OF PLEASURE005

アリスはベッドで女友だち(同性愛の相手)のノラの体に絵の具で絵を描いているとき、彼女は何者かに心臓をハサミで突かれ死んでしまう。アリスは殺人容疑で、アリスの部屋に似た女子感化院の白く広い部屋に収容される。
そこにはあらゆる叙述が途切れ過去も現在も錯綜して滞っている。
幾度となく反復される特別なイメージ。それが模造~類似したものとしてまた更に反復する。
彼女の殺人容疑は突然晴れるが、彼女のノラにそっくりな弁護士が、アリスと戯れているうちにノラと同じようにベッドで出血多量で死んでしまい、また話は元に戻ってしまう。
何が起きたのか、何があったのか、何が始まり、終わったのか、夢か現か、、、何も定かではない。
だが、鮮烈なイメージ~絵だけは残る。

SUCCESSIVE SLIDINGS OF PLEASURE003

「主題は割れた瓶」(判事)瓶が何度となく割れる
「美しい死体を作ろうと思った」(アリス)という死体
そして、岸に砕ける波、、、
海辺のベッド
青い靴、
赤い血と絵の具の赤
白く広い部屋

マネキン人形
女子感化院
収監された美女たち
中世のような地下室の拷問部屋
グレゴリオ聖歌

アリス~ロブ=グリエの志向する強烈な(ときにフラッシュバックする)イメージが独特な平面的カットで反復される。
アリスは赤い血と死体が好きなのか、、、
そして、ここに遠近法は存在しない。

過去も現在もなく全てが横滑りしてゆき叙述は生じないため物語は起きない。
映画という作品(表現)枠すらも破れ、絶えず観客に開かれている~「これを誰が喜ぶんだ」「観客が喜ぶでしょ。」こちら~銀幕を見詰める客(の方向)に向けられたアリスの視線。
ことばはやはりここでも機能不全。
ことば遊びのような連想が羅列されて。

時間性を解体する。いや解放する。そして後に残るものとは、、、

SUCCESSIVE SLIDINGS OF PLEASURE002

、、、このような映像が表れる、、、ということか。
極めて物質的な感触その恍惚感。
アーティフィシャルなエロティシズム。
平面的で構成的な光景。
相変わらず、どこをポーズしても「絵」である。
まるで絵画である。
絵画を見るような映画体験であった。
少なくとも、独特な様式美に昇華された映像と謂えよう。

SUCCESSIVE SLIDINGS OF PLEASURE004

しかしわたしにとって「囚われの美女」のような見ることの快楽は薄く、4回ほどコックリと眠ってしまった。
アニセ―・アルヴィナ~アリスの裸体の美しさ。小悪魔の表情。そのファム・ファタールぶりは特筆ものであるが、何故か余りに長く感じられた。この何にも接続しない美~硬質なエロティシズムに耐え難さを覚えたのか。
正直、これ程、長く感じた映画は、ない。
退屈とは違う。飽きたわけでもない。
だが睡魔との闘いであった。ふと眠って目を覚ますとまだ映像は続いていた。
もしかしたらあらゆる形式を破って切れ切れに溢れ出す映像に酔ったのかも知れない。
わたしの夢にまで浸透してきたのかも知れなかった。






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