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GOMA28

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鉄道員

Il Ferroviere004

Il Ferroviere
1956年

イタリア

ピエトロ・ジェルミ監督・脚本
カルロ・ルスティケリ音楽

ピエトロ・ジェルミ 、、、アンドレア・マルコッチ(鉄道機関士)
エドアルド・ネヴォラ 、、、サンドロ(末っ子)
ルイザ・デラ・ノーチェ 、、、サーラ(妻)
シルヴァ・コシナ 、、、ジュリア(長女)
サロ・ウルツィ 、、、リヴェラーニ(アンドレアの親友)
カルロ・ジュフレ 、、、レナート(ジュリアの夫)
レナート・スペツィアリ 、、、マルチェロ(長男)


いつものように、BSから入っていたその名は知っている名作映画。
「鉄道員」を誇りにしている父親をいつも尊敬の眼で観ているサンドロという幼い息子の目を通して語られる戦後イタリア庶民の一家族の生活模様~ドラマ。

きっといつかどこかにあった家族のドラマだ。そう想う。
わたしからは、とても遠い世界の出来事なのだが、、、。
勿論、感情移入も可能なところだが、「家庭」とか「家族」に何の価値も魅力も見いだせない身としては、別世界の愛おしい人々の営みの光景に見える。それこそパラレルワールドの。
そうだ無数にある諸地球の何処かでの、味わい深い人情模様だ。

Il Ferroviere001

物語が始まった時点で、酒飲みだが厳格で不器用な父の下、母と末っ子はそれでも信頼感を保ち暮らしているが、長男は賭け事に興じ定職に就かず、長女は流産して、何やら不穏な空気に包まれている。
末っ子のサンドロは、溌溂としたしっかりとした子で、周りの大人をとても冷静に観察している。
空気を読み、何か問題があったことも的確に察知して、様子を窺っている利発な子だ。
まさに語り部に相応しい。
やはりパパが好きで、父親を中心に物語られてゆく。
また、この家族をまとめているのは他ならぬ母である。
とても優しい母なのだ。この母は家族の誰とも親和的関係が常に保たれている。これは凄いことだ。
お父さんは流石にこうは、いかない。権威をつい振りかざしてしまう。それが普通の時代でもあったか。

Il Ferroviere002

父権に対する長男、長女の反抗が大きくなり、末っ子は覗き見しながら戸惑いつつ人生を学ぶ。
彼は「内緒と言われたんだけど」と断って洗いざらい父や母に報告する。
この関係の透明度が良い。
結局、この表向きは伏せておいてバイアスで真相が伝えられる回路がお互いの顔を立てて分かり合える良い方法となったようだ。
やはりこの家族、末っ子が機能しないとそれこそバラバラになったまま崩壊しかねない。
この子とパパのよく出来た親友リヴェラーニとの繋がりがまた理想的である。
この関係が外部からこの家族の分解を和らげ抑えていた。
そしてリヴェラーニとカフェのマスター他友人たちの器の大きいこと。暖かいこと。
何と言うか日本でいえばかつて存在した下町人情であるか。

Il Ferroviere003

父は特急の機関士であったが、カーブの視界を利用し自殺を企てた若者を轢いてしまい心を痛める。それを気にして赤信号に気づかず危うく大事故を引き起こしそうになり、小さな路線の汽車に移動させられてしまう。表向きと違い、繊細な神経を持ちこれまでも多くの困難を酒で紛らわせて家族の為に身を粉にして働いて来たのだ。

酒が元で体を壊して倒れ、絶対安静の日々が続いたが、クリスマスの夜気分が高揚して訪れるかつての友と共に楽しい時を過ごす。
そこには家を出て行った息子も戻り、やはり家を出て独り暮らしをしていた娘からも一度別れた相手と一緒に帰ると電話がかかって来る。
得意のギターを弾いて唄い、これほど良いクリスマスの夜はなかったとしみじみ語り、妻にセレナーデを弾いて聴かせる。
その音色のふいに途切れた時に、彼はこと切れる。
暫くは妻も帰って来た娘も気づかなかった。その顔がにこやかに眠っている様だったために。


暫く後、末っ子は、マルコッチ!と友達に呼ばれ更に快活に頼もしさが増した様子で学校に向かう。もうサンドロではないのだ。
長男はすっきり吹っ切れた様子で立派に仕事に就いていた。

、、、かつて、はっきりと存在した家族のドラマとして感慨深いものであった。






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こちらこそ

とても面白い記事で、最近は読むことが癖~ルーチンになって来ています。

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