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GOMA28

Author:GOMA28
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トゥー・リブ・アゲイン



To Live Again
2001年
アメリカ

スティーヴン・シャクター監督

ボニー・ベデリア、、、アイリス(元、ソーシャルワーカー)
アナベス・ギッシュ、、、カレン(監禁されていた女性)
ティモシー・カーハート、、、ハンク(アイリスの友人のソーシャルワーカー)
フランシス・スターンハーゲン、、、カレンの母


娘の事故死から立ち直れずにいる元ソーシャルワーカーのアイリスは、かつての仕事の同僚ハンクから母親によって17歳から16年間も自宅で監禁されている女性カレンのケースを頼みこまれる。
カレンには統合失調症(当時は分裂病)の疑いがあるため、精神科病院に収容されるが、母親の虐待によるPTSDによるものと睨むアイリスは、彼女の人生を取り戻してあげたい一心で、カレンを自宅に引き取り彼女のケアを親身に行う。
母親の再三にわたる妨害にも挫けず紆余曲折しながらアイリスとカレンの二人が共に自らの人生を取り戻してゆくという話である。

実話を元にしているとあるが、こういったケースはいくらでもあるものだ(わたし自身の受けたもの~その憑依的な搾取は生後からずっとであり、カレンより酷い)。
このような監禁という極端な場合でも隣人は他所の家への干渉を嫌い無関心を決めこむ。まして表面上普通に暮らしているような家庭である場合、何らかのサインを敏感に察知して家族の内的関係を洞察しないことには分かってはこない。
何と言っても親子関係であることが実に厄介なのだ。容易に他者は踏み込めない。親戚なども全くあてにはならない。
更にここでは、福祉局をはじめ関係諸機関(行政)が皆怠慢で書類管理がなされておらず、過去にカレンの症状が監禁によるものであり、彼女の診断や家庭環境の調査などを要請した書類などが全く確認されずに埋もれたままになっていて彼女に有効な働きかけをする者も機会もなかった。
誰も手を差し伸べる者がおらず、無為に16年が経過する。
それでもアイリスのような人に幸運にも巡り会えたことで~これは奇蹟に近いが~事態は大きく動く。

母親は無意識的に娘を自分のアイデンティティを支えるためのアイテムとして消費し尽くしており、衰弱させ動けない状態にまで追い込んでいる。端から見れば、重い病の娘を独り身を削って看る健気な母にも映りかねないところだ。
母親との共依存関係が出来てしまっている為、カレン自身はどういうかたちでも母には逆らえない。
自らを失ってしまっている以上、確かな見識を持ちしっかりした思考の働く他者にその呪われた文脈から引き剥がして貰う他あるまい。
これは文字通り救命救助であって、他力本願でしか手立てはないのだ。

丁度アイリスには、そのクライアントが失われた最愛の娘に重なるところがあり、何とか彼女自身の生を取り戻させたいというモチベーションも高かった。彼女の意識においては、カレンの蘇生が亡き娘の甦り~成仏と等価でもあったか。
だからあれ程、一生懸命になれたのだ。ボランティアで関わっていたはずである。
ここで更に条件的に良かったのは、アイリスが自宅の広い庭に、馬と犬を飼っていたことだ。
動物いや生物との関りの精神に及ぼす影響は大変大きい。
国際宇宙ステーションでも食用の野菜を育てているが、宇宙飛行士が植物に触れることで、漆黒の無重力宇宙空間に囚われた精神の安らぎに大きく役立っているそうである。他の生命に触れることのご利益はわたしも身に染みて実感するところだ。
カレンが馬の出産に関わったことは、彼女らにとって象徴的な意味も持つ。とても希望に満ちた出来事であったに違いない。

このイベントも経験し、ターミネーターのような母が彼女を強奪に来て、そのまま分裂病専門の病院に収容され薬物漬けにされても、アイリスの決死の潜入による、薬を飲むなというメッセージが受け取れたのだろう。
実際、彼女は統合失調症ではないのだ。薬でボーっとなり思考停止していては、もうその先がない。
審問会で、カレンは審問官に自分の人生を取り戻したい。アイリスのように生きたい、とたどたどしく自分の言葉で訴える。
彼女の思考は生きていたのだ。
わたしもここまでの流れで、胸の熱くつまる思いが込み上げた。
無事アイリスがカレンの後見人になり、その後カレンは自立生活を始め、アイリスとハンクの訪問時に食事をご馳走するまでになっていた。
しかし一方、母親には微塵も反省意識など無く、自分が生を繋ぐためこの先も娘に憑依し消費し尽くそうという意欲は衰えることがない。必ずあなたを取り返しに来るわと被害者アピールしていた。
こういう親は底知れずタフであり、長生きする。

アイリスのような人は滅多にいない。
これが実情である。
埋もれたカレンが世にどれほどいることか、、、。


子供に残存する親の影響は途轍もなく根深い。
宇宙背景輻射のようにいつまでも持続する。
であるから、われわれは新しい遺伝子を自ら作り出さねばならない。
自らのうちに。

完全に親から歴史から切断された存在となること。



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