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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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魔女と呼ばれた少女

Rebelle003.jpg

Rebelle
2012年
カナダ

キム・グエン監督・脚本

ラシェル・ムワンザ、、、コモナ
アラン・バスティアン、、、隊長
セルジュ・カニアンダ、、、マジシャン
ラルフ・プロスペール、、、肉屋のおじさん
ミジンガ・ムウィンガ、、、グレート・タイガー

「反乱」である。

こうした映画を正面から作るとなると、かなりの困難を伴うと思う。
コンゴ民主共和国の残虐で悲惨な情勢は、ストレートに映像化出来るレベルのモノとは思えない。
とり上げるのなら、相当な覚悟が必要となろう。
しかもここでとりあげられているのは、少年兵である。
なかでももっともコアな部分であり、恐怖で人心を操る極限的な世界となろう。

それが伝えられていたかと言えば、微妙である。
演出がそもそも何をどうつたえようとしているのか、、、という面もあり。
肝心なところで幽霊がたくさん出てくるのだ。超常現象や心象を否定する気などさらさらないとは言え、、、
残酷で過酷極まりない現実が、忽然と宙吊りになり、うやむやにされる。
この違和感が何とも言えない。

非常にご都合主義的な流れに引き取られ、ファンタジーめいてゆくのだ、、、。
コモナのいる少年反政府軍が野営して気を抜いて居るときに、ふと気づくと政府軍が大挙して向かってくるではないか。
彼らにとって、もう絶体絶命の玉砕シーンであろう。
そこで何故か幽霊を見る能力があり魔女と呼ばれるコモナが、その場にたくさんの幽霊を見たら、政府軍を蹴散らし激しい銃撃戦を少年たちが制していたというのだ。
(時には幽霊が、逃げろとかアドバイスしてくれたりする。そうしたら隊長に優遇されるのは当然であろうが)
こういう幽霊を見る能力を持った少女は実際、いたのかも知れない。
しかし、これをここに持ってくることにより、コンゴの極めて過酷な現実がどこかぼやけてくる。
監督の狙いがどこに(何に)あるのか分からなくなるのだ。
こういう場面が幾つもある。

Rebelle002.jpg

このようなのっぴきならない現実を恐怖と洗脳により操られ徹底的に搾取され、そうした自分に気づいても自らの手ですでに両親を銃殺させられていて帰る場所もない立場の少年兵の非情な現実が、何かお伽噺めいてくるではないか。
コンゴをとりあげたのなら、その最低ラインをしっかり描写することは避け難いものになるはず。


コモナの表情が無く淡々としているのはとてもよく分かるし共感できる。
12歳で突然襲って来た反政府軍ゲリラに自らの手で両親を銃殺させられ、その後反政府軍少年兵士に厳しく仕立て上げられ、日常的に暴行を加えられ過酷な労働と戦闘を強いられ、彼氏と共にたまらず逃亡したことで暫く後に捕らえられ、眼前で彼氏を殺害される。
まだ年端もいかぬ身でそんな経験を経て感情が瑞々しく残っているはずがない。
おまけに、捕らえられた反政府軍の部隊長の子供を宿す身となる。
まだこの頃も14歳であったはず。
(この辺のアウトラインはそこそこリアルに、だがソフトに描写はされていたと思う)
彼女が通常の喜怒哀楽などとは無縁の世界を生きることとなるのは充分に分かる。

Rebelle001.jpg

結局彼女は、自分の手で両親を弔い、自分一人で子供を産む。
子供の名は、自分の亡き彼氏であるマジシャンと同じ名にする。


過酷さは取り上げられていて分かるのだが、何故かずっしりと来るリアリティが沸いてこない。
映像の質感が妙に優しい。(ロベール・ブレッソンの対極みたいな)
絵が(演出が)何か絶えずファンタジックなところに誘うものなのだ。
かなり脱色されたコンゴの情勢を見た感がある。








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