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GOMA28

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レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮

Leonardo da Vinci004

Leonardo da Vinci - Il genio a Milano
2015年
イタリア

ルカ・ルチーニ, ニコ・マラスピーナ監督

ピエトロ・マラー二
マリア・テレーザ・フィオリオ
ヴィットリオ・ズガルビ
ヴィンチェンツォ・アマート
クリスティーナ・カポトンディ
アレッサンドロ・ヘイベル
ガブリエラ・ペシオン

Leonardo da Vinci005

何とも微妙なドキュメンタリー映画であった。
まず、解説者が前面にしゃしゃり出て、絵的に色々と邪魔をしながら結構長くしゃべるのだが、レオナルドの謎に迫るというほどでもなく、すでによく知られている内容を繰り返すに留まる。新しい資料や考察とか、変わった角度からの分析とかが披露される訳ではない。
ラファエロがレオナルドとの交流なしで、あのような偉大な画家にはなり得なかったという説には全く同感である。
(レオナルドに逢う以前の絵とそれ以降~晩年の絵では大変な質的な差が横たわっている)。
同感はするが、別に新しいことは何もない。
そこに関しては、邦題の通り、「迷宮」を確認するだけで、面白味などないに等しい。

それから姿を見せず、レオナルド(一人称)の語りが入るのだが、吹替の声と喋り方が全くイメージからかけ離れている。
これもうちょっとどうにかならなかったのか。
レオナルドのあの精緻で重厚な自画像を見たうえで、決めたのか?
知性も芸術性も微塵も感じられない喋りである。
どういうつもりなのか、、、

Leonardo da Vinci002

だが後半に至り、特に終盤の役者による小芝居はちょっと興味を引いた。
サライである。
サライも含め4人の愛弟子のエピソードはもう少し詳しく知りたいものであった。
もっと小芝居が観たいものだ。
この辺のドラマ性で押せば、面白い映画にはなったはず。
なかでもサライの役者が良い味を出してくれた(この役者に感謝したいくらいだ)。

わたしもサライについては、レオナルドが寵愛する美青年でモデルにもしていたことくらいは知っていたが、何とも人間味溢れる彼の姿~演技に触れると(勿論、フィクションであっても)ワクワクするものがある。
手癖が悪いこともどこかで読んだが、その上に大嘘つきで大食いというのには笑った。
それでも優秀な弟子たちに負けずに大事にされていたというからには、何らかの特別な魅力があったのだろう。
恐らく本物は(絵から察しても)、この役者より美男子で謎めいていた男だとは思うが、ここでのサライもなかなか印象深い。
サライが出てきたあたりからわたしは俄然観る意欲が高まった(そろそろ途中放棄しようと思いかけていたところであった)。

Leonardo da Vinci003

「最後の晩餐」と絡めて観てゆくと、ちょうどイエスに対するユダが、レオナルドに対するサライに思えてくる。
忠実な愛弟子がサライに噛み付き「お前はマエストロから全てを奪った」と憤慨していたが、そういう男だったのだろうか。
かなりいい加減で、適当な感じで、植木等みたいにカラッとしているわけではなく、ジメジメしている(爆。
ただ容姿が良いというだけで、ブドウ園を半分も分け与えられ、大事な絵画も何枚も貰い、かなりの裕福であったというのも腑に落ちない。レオナルドと同等の謎の男には違いない(謎の存在であることでは、負けていない)。

この映画を観た、最大のと言うか唯一の影響~興味の沸いたことは、サライについてである。
こんな面白い人物がいるだろうか?
サライはニックネームで、「小悪魔」だそうだ。
寧ろサライの視点が気になってくる。

Leonardo da Vinci006

是非、サライを主人公にした映画を作って欲しい。
映画「サライ」である。
誰かやってもらえないだろうか。
サライから観た他の(優秀な)弟子たちと、そのマエストロであるレオナルドが素描される、、、。
これは、絶対面白い作品となるはず。
資料にじっくりあたる必要はあるが、作り甲斐のある映画になるに違いない。
他の愛弟子の人間像やその作品もしっかり紹介して欲しい。
実際、愛弟子たちの優れた絵は幾つも現存する。
(何枚か観ているがかなり見応えのあるものばかりだ)。

そしてレオナルドと彼は一体どういう関係であったのか。
それがレオナルドの透徹したモノの捉え方や途轍もない想像力とどう関連していたのか。
恐らくサライとの付き合いもそのなかの一部(一環)であったはず。
サライの想う親方像からわれわれは、「レオナルド」を新たに洗いなおす、物語なんて結構斬新ではないか?
何にしてもサライはレオナルドと一番、関係は深かったのだ。
レオナルドが各地を転々としなければならなかった政治情勢や不遇に耐えなければならなかったところも、余り普通の美術書には書かれていないものである。これも是非忘れずに近場にいたサライの目で綴って欲しい。

Leonardo da Vinci001

では、お願いします。





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