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GOMA28

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エコール

Innocence005.jpg
Innocence
2005年
ベルギー、フランス、イギリス、日本

ルシール・アザリロヴィック監督・脚本
フランク・ヴェデキント『ミネハハ』原作

ゾエ・オークレール 、、、イリス(6歳アジア系の少女)
ベランジェール・オーブルージュ 、、、ビアンカ(12歳の少女)
リア・ブライダロリ 、、、アリス(中等級の少女)
マリオン・コティヤール 、、、エヴァ(バレエの教師)
エレーヌ・ドゥ・フジュロール 、、、エディス(生物の教師)


エヴォリューション」の監督ルシール・アザリロヴィックのこれより11年前に作られた作品。
これは、少年は一人も出てこない。思春期前の少女たちとどこか生気のない若く美しい女性による世界である。
昨日の映画より設定も表現、演出も現実的で具体性もあり普通の映画として観易い。
「水」が出てくる場面~イメージが要所要所にあり、水を大事なメタファーとして扱う監督であることも分かる。
(昨日の映画でもそうであった)。


棺で6歳の少女が森の中の大きな屋敷に運ばれてくる。
そこは深い森の中にある秘密の学園であった。
6歳から12歳の女子生徒(児童か)で構成されている。
他には若い女性の先生2人と年輩の主事のような女性がいるだけだった。

新入生が来ると在校生みんなで棺を囲み迎える。
幼い少女に制服を着せてリボンを付けさせる。
最年少は赤、年長組は紫、年中さんは青のようだ。

Innocence001.jpg

「新しい周期が始まる」(エヴァ)
このセリフは昨日の映画「エヴォリューション」でも語られた。
確かにヒトは何度か脱皮する。
その間際の時期は難しい。
一生を左右するような新たな時を迎えるのだ。変態するのだ。
少女たちの不安と焦燥、そして動揺は大きい。
「卒業」を待つことが出来ず、性急に事を起こして命を落とす少女も出てくる。
ここでは、ローラとアリスが規則を犯して脱走を図り、ローラは溺死しアリスも行方不明で絶望視される。
恐らく、イリスが棺に入ってこの学園に現れた時、その赤リボンはナターシャのモノだと同じ歳のセルマが叫ぶが、そのナターシャという娘もそのような逃亡で命を落としたのかも知れない。

Innocence002.jpg

理由は分からぬが、こうした館に知らぬ間に運び込まれると、幼いながらも当然これまでいた世界が気になるはず。
そして外部に強い憧憬を抱く。亀みたいに脱走を試みたくなる。
この第二次性徴が現れる頃までの外界との隔離はなんであるのか、、、
その意義、目的は明かされない。誰の権利・意図で彼女らが連れてこられた(選ばれた)かも分からず仕舞い。

青色のリボンの年齢の少女を見に、年に一度校長がやって来る。
その時、校長の目にとまれば、彼女に外の世界に連れて行ってもらえるのだ。
それに賭ける少女も当然出てくる。
アリスがそうであり、熱心にバレエの練習にも取り組むが、最後まで選考に残るも惜しくも落とされる。

ここが自分の家よ、と言って落ち着いていられる子が無事に卒業まで漕ぎつけるようだ。
順応性の高いことが肝心なのだ。エヴァも落ち着かないイリスに年上の先輩(ビアンカ)に服従しなさいと勧めている。
ここにいるからには、その掟に従いそれなりに愉しんで暮らしている生徒が無事に外界にでてゆくらしい。
逆らうと罰があると、彼女らの中で囁かれる(噂では、エディスの脚が不自由なのは、かつて脱走を図って脚を折られたという)。

何やら語りながら森林の道を歩く彼女らの姿は美しい。

Innocence003.jpg

湖や小川もある。
そこで水浴びもする。
森の大きな館ときたら、川や湖はなくてはならない。

自然に仲良くなったり、年長者に憧れたり、喧嘩をしたりするようにもなる。
脱走の相談も出たりする。

Innocence004.jpg

バレエのレッスンが殊の外重要のようだ。
その理由も最後の方で分かる。
年長組になると、毎夜9時ごろに皆、外に出掛けていた。
実は彼女らは、踊りを見せていたのだ。
別の館に密かに行き客相手に舞台発表をしていた。
天使の羽をつけてバレエを踊るのだ。

Innocence006.jpg

ビアンカは見えない暗闇の客席から「美しい!」と絶賛の声を浴び、バラの花を投げられる。
舞台で彼女らがバレエを見せることで学園経営費が捻出されていたのだ。
(どれほど高い演目なのだ)。

敷地には幾つも館があり、毎夜ビアンカが出掛ける秘密の館にはバレエの舞台があることをイリスも知ることとなる。
舞台からは客席は見えないが、いつも客(出資者たち)は来ていた。
いよいよビアンカたちの学年最後の舞台になり、彼女らはそれを終えると卒業が待っている。
(在校生、先生との別れを惜しむ)。

Innocence007.jpg

この舞台のある館の地下は何と地下鉄に連結しており、そのまま列車に乗って表の世界に出られるのだった。
二人の先生に送られ駅を出ると別の大人の女性に迎えられ外には公園が開けており、大きな噴水があった。
卒業生たちはすぐさま靴を脱いで噴水に入って燥ぎ始める。
いつしか、若い男性が水に入っており噴水を挟みビアンカと笑顔を交わす。





マリオン・コティヤールは流石に美しいが、影のある教師でいつもの華やかさはない。
子どもたちが丁度小学生の年代であり、所謂低学年の子供のレッスン場面などが多くさかれ幼過ぎるきらいはあった。
美しき冒険旅行」のジェニー・アガターみたいな際立った少女がいないのは、全体の雰囲気を乱さないためもあろうが、キャストにちょっと小粒感はあった。

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