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GOMA28

Author:GOMA28
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星を追う子ども

Children who Chase Lost Voices from Deep Below003

Children who Chase Lost Voices from Deep Below
2011年

新海誠 監督・脚本
天門 音楽

声)
金元寿子 、、、アスナ(渡瀬 明日菜)
入野自由 、、、シュン/シン(アガルタの少年:兄弟)
井上和彦 、、、モリサキ(森崎 竜司)
島本須美 、、、リサ(森崎 竜司の亡き妻)
日高里菜 、、、マナ(アガルタ人と地上の人間とのハーフの少女)
竹内順子 、、、ミミ(猫)
折笠富美子 、、、アスナの母

Children who Chase Lost Voices from Deep Below005

ここでも強烈な喪失と郷愁が支配する新海ワールドが繰り広げられる。
「君には生きていてほしい」が耳に残る。
そして何と言っても地下世界である。
ジュールベルヌでずいぶんドキドキワクワクしたものだが、こちらはスケール(深さ)が違う。
黄泉の国にまで繋がってしまうのだ。
地底の光源(熱源ではなく)が具体的に分かるとよかったが、、、いずれにせよ環境的には地底世界の方が安定しており、生命の進化や文化の発達にとっても障害は少ない。
彼らは地上の民の指導的立場で彼らを導いて来たが、その役目を果たし地下に戻っていったという。
しかし文明を発達させた地上の王たちの武力による侵入により、地下世界の破壊や略奪が続き、不幸にも文化は衰退してしまったという。
「夷族」という宮崎作品ならば物の怪に当るような妖怪みたいなものが出て来るが、これはものの交わりを忌諱する者たちの象徴的存在とも受け取れる。地下世界の住人たちは、地上の人間を厳しく拒絶している。

Children who Chase Lost Voices from Deep Below002

作風~キャラクタデザインがとてもジブリっぽい。というか伝統的な日本アニメという感じ。
逆にジブリが日本アニメのスタンダードになっていることに気づく。
新海作品にしては、激しいアクションシーンが目立つ。
珍しくかなりハードな冒険譚となっている。
つまり形の上では、とても普通な映画に見えるのだ。

オーソドックスで観易く手堅い作りの映画となっているため大変説得力もある。
ただ丁寧な作りだが、後の新海作品を観ているこちらからすると、彼のビビットな色と光(影)の繊細な交錯は見られず平面的で地味な色面である。
電話やキッチンなど見ると、時代設定は今から50年くらい前だろうか、、、。
ラジオとかオルゴールが重要なアイテムで昭和の香り。
そう考えれば丁度、質感からして相応しい気もする。
ファンタジー作品であれば、設定が過去であっても何ら問題はない。

自分だけの場所が欲しいと言って秘密基地みたいなものを森に内緒で作って籠っていたり、、、
鉱石ラジオを手作りしてそこで独り不思議な音楽を受信し、、、その音を聴いて歓びと哀しみを同時に感じ自分は独りではないと思い、、、いつもここではないどこかに思いを馳せる、、、
このヒロイン、アスナには惹かれる。

Children who Chase Lost Voices from Deep Below004

アスナは幼い時に父を亡くしており、夜勤の入る看護婦の母との二人暮らし。
父の形見のクラヴィス(鉱石)ラジオを森で独り聴いて過ごす。
ある日、基地の傍で見たこともない大きく獰猛な動物に出逢うが、不思議な少年シュンに助けられる。
彼はアスナがラジオに使っている鉱石と同じものを首から下げており、どうやらその石は特別な力をもつものであるようだった。
彼は地底世界アガルタからやって来た少年だった。「君には生きていてほしい」彼はアスナに祝福のキスを送る。
その少年との出逢いから彼女は地底世界に誘われる。
産休で入った担任のモリサキは地底世界アガルタの秘密を探る組織アルカンジェリに所属し亡き妻を蘇らせようとしていた。
シュンに淡い恋心を抱くアスナであったが、翌日彼の死を知る。
モリサキの授業で彼女は地底世界が死者の世界であり死者を蘇らせることも可能な場所であることを教えられる。
Children who Chase Lost Voices from Deep Below001

アスナはシュンが身に着けていたクラヴィスの回収に現れた彼の弟のシンにも出逢い、アスナと彼を追ってやって来たモリサキと共に地底世界に侵入する。
そこからが大スペクタクルのアドベンチャームービーの幕開けである。
この地こそアスナが鉱石ラジオで聴いた音の出処でありその音を聴いて想像した場所であった。
二人にとっては非常にハードで危険で過酷な旅となるのだが、シンにとっても人間に肩入れしてしまったことから、共同体からはじかれ彷徨い続ける身となってしまう。
アスナは聞かれる。どうしてお前はここに来たのか?
「わたしはただ寂しかったんだ。」

Children who Chase Lost Voices from Deep Below006

そんな中シャクナ・ヴィマーナという神の船やラピュタのロボットを連想するケツァルトル(ケツァルコアトルから来ているか?)などが夢の中のように幽玄な姿を見せる。
このもの悲しく荒廃した壮大な世界で何度も衛兵や夷族に狙われ命を落としそうになりながらも死者を蘇らせるフィニス・テラに向かうモリサキの願いの虚しさがはっきりと露呈してくる。
アスナもモリサキもシンもこの過酷極まりない冒険と闘いを通して身も心も極限状態までゆき、そこで突きつけられる。
死とは何か。そして生とは何か。
これをわれわれは何も知らないことを改めて思い知る。

結局、モリサキの願いは叶えられず、彼は死を望むがシャクナ・ヴィマーナから「喪失を抱えながら生きよ」と告げられる。
そしてアスナはモリサキにこの呪いは祝福でもあることを伝える。







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